沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.11]

  • (水)

<< 前の記事  次の記事 >>

「ゆいレールでいこう!!」2013年02月07日[Vol.11]

ゆいレールでいこう!!


ゆいレールでいこう!!
 かつて水の豊かな地域として知られた小禄村。戦後、米軍による土地の接収、埋め立てを経て、現在は、道路・住宅・商業地・スポーツ施設・公園などが充実。人々が集い、生活する人気のエリアです。2駅の雰囲気の違いを感じつつ、周辺を散策してみませんか? 
(島 知子)

バラエティー豊かな街
水辺の貴重な生物を観察
漫湖水鳥・湿地センター

漫湖水鳥・湿地センター

観察展望台で大パノラマが目の前

漫湖水鳥・湿地センター
ていねいに案内する池村浩明さん

 水鳥の重要な飛来地で渡りの中継地となっている漫湖は、1999年に県内初のラムサール条約の登録湿地となりました。とよみ大橋から見下ろすと、モコモコのブロッコリーのようなマングローブ林ですが、湿地を渡る木道・爬龍橋から観察すると意外に高さがあり、サギやトントンミー(ミナミトビハゼ)などたくさんの生き物が観察できます。「マングローブは、海水の塩分を排出できるので干潟で生育するんですよ。子どもから大人まで、この身近な自然を知ってほしいですね」と、センターの池村浩明さん。常設展示やイベントへ、ぜひ親子で訪れてほしい場所です。

豊見城市豊見城982
【電話】098(840)5121
9時〜17時 月曜休(月曜が祝日の場合は翌日)
6月23日、12月29日〜1月3日休 
入場無料 
団体・観察案内希望の場合は問い合わせを。




掘り出し物を見つけて
ギャラリー小禄

>ギャラリー小禄

ほっこり甘いいなむるち定食

>ギャラリー小禄
笑顔が素敵な金城ひとみさん

 開業して21年、代表の金城ひとみさんが、心を込めてもてなしてくれる「ギャラリー小禄」。ガラスや陶器、布類などの日常使いの物から、水彩や油彩画、ギャラリーの常連だったという壺屋の名工・島常賀氏のシーサーまでが所狭しと並んでいます。それらをじっくりと眺めながら過ごす時間のなんとぜいたくなこと! 「コーヒーや食事を楽しみながら、時間を気にせず過ごしてくださいね」と金城さん。ランチメニューのいなむるち定食(800円)は、具だくさんのお椀に小鉢が付いたやさしいお母さんの味。コーヒー(350円?500円)や各種ティー(350円?450円)もホッとする味わいです。

那覇市鏡原2-1 
【電話】098(858)4527
11時〜22時 不定休




今日からあなたもサポーター
FC琉球オフィシャルショップ「蹴人」

>FC琉球オフィシャルショップ

長く愛されるグッズの数々

>FC琉球オフィシャルショップ
なぜか(仮)が付くぐしけんくん(仮)Tシャツとコーチの平良滝一さん

 2012年、JFL9位の成績で創立10周年を迎えたFC琉球のオフィシャルショップ「蹴人(ケリンチュ)」。オフィシャルマスコットの「ぐしけんくん(仮)」Tシャツをはじめ、各種グッズが並びます。「試合の日は、会場でも販売していますよ。これからも多くのファンが試合に足を運んでもらえるように頑張ります」と、広報担当の塩川誠さん。 ショップには県外からもファンが訪れ、12年8月にホームスタジアムの県総合運動公園で行われた対藤枝MYFCの試合に11,658人が来場。初の1万人超の観客動員を記録し、試合を盛り上げました。今年の開幕は3月10日(日)。熱い試合に期待!

那覇市山下町30-12-1F 
【電話】098(987)1619
10時〜18時 試合日休




かつての地名の名残り
山下町のペリー

>FC琉球オフィシャルショップ

店名に残るペリー

>FC琉球オフィシャルショップ
時間が止まった民家

 奥武山公園のある山下町を歩くと、「ペリー」の文字が目に付きますね。「山下町は、土地を接収した米軍によって、一時『ペリー町』と変更されたことに由来しているんですよ」と、那覇まちまーいコーディネーターガイドの柴井健司さん。聞くと、第2次大戦中、マレーの虎と恐れられた山下陸軍大将の名を外すために、自国の英雄・ペリーに改称したという説が有力だとか。カタカナの地名、さぞインパクトがあったでしょうね。
 現在の小禄市街地住宅裏手にある歴史ある住宅街も案内してもらいました。今では主のない立派な赤瓦屋根の民家をツタが覆い時間が止まったようでした。

取材協力:那覇市観光協会
那覇まちまーい
【電話】098(860)5788




種類豊富なお酒でまったり
炭火焼きとイタリアンの店torico

torico

(左から)鶏レバーのゴマ塩風味(500円)、本日の前菜3種盛り合わせ(750円)、バーニャカウダー(800円)

torico
元気なスタッフとの会話も楽しい

 小禄駅周辺をぶらぶらした後に、ぜひ立ち寄りたいのが「torico」です。肉や野菜、自家製つくねなどの炭火焼きを担当する砂川義幸さんと、パスタやピザなどの洋風メニューを担当する渡慶次英智さんを含め、5人の元気なスタッフが切り盛りしています。種類豊富な食事に迷ったら、まずは「本日の前菜3種盛り」(750円)からスタート。ビール、焼酎、果実酒、自家製サングリアなどお酒の種類も充実しており、特に、産地から取り寄せる日本酒はおすすめ。カウンター席でゆったり、テーブル席でワイワイと楽しめます。

那覇市田原2-2-12
【電話】098(857)5016
【営業時間】18時〜24時 火曜定休


いにしえの生活跡
田原公園のフール

田原公園のフール

立派なフール跡

 小禄駅周辺は、公園や緑地帯の多い、地域の憩いの場所です。中でも田原公園は、大きなすべり台や遊具が置かれ、お年寄りや親子連れが思い思いにくつろいでいました。その一角に面白い物を発見! 「フェーメーシチャグイ家のフール」です。かつてトイレと豚小屋を兼ねていたもので、明治後期から大正初めに造られたのではないかといわれています。石造りのアーチ屋根、石畳の床、漆喰のえさ入れなど立派なものだったそう。ひっそり静かに、かつての生活の様子を伝えています。


ゆいレールおすすめ
絶景が楽しめるガジャンビラ公園

ガジャンビラ公園

小禄の住宅街を見下ろす

ガジャンビラ公園
小禄駅駅員の伊野波盛克さん

 小禄駅駅員の伊野波盛克さんおススメは、港と小禄地区・奥武山駅周辺を見渡せるガジャンビラ公園。高台にあり、夜は水面に映る街の明かりの美しさで人気の公園。ほーっとひと息、都会のけんそうを忘れさせてくれます。




インフォメーション

 年会費500円で、数々のタイアップ施設・店舗にて割引きorサービスが受けられるゆいレールファンクラブ会員募集中! ※入会金は無料

有効期限:入会日より1年
手続き(更新)方法:ゆいレール各駅にて手続き(更新)
特典:(土日祝日専用)1日無料乗車券を2枚郵送サービス(入会時1枚、誕生月1枚)
問い合わせ:098(859)2689  fun@yui-rail.co.jp

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>