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[No.1864]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2021年01月28日[No.1864]号

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初笑いのもと

 昨年の元旦、おめでとうのあいさつそっちのけで、玄関先から「年賀状間違っているよー。ニーマルニーマルだのに‼」の声に、キッチンから走り出た私。

 きょうだい宛てに出した年賀状、2020年と書くところ1920年と書いてあったらしい。ぜんぜん気付かなかったけど、まぁ、おっちょこちょいの私らしいか…と初笑いとあいなりました。

 さて、今年の元旦、例のきょうだいから家(母、私、妹宛て)に年賀が届きました。兄のひろは3年生なので漢字で宛名を書いてあり、名字や自分の名前などバランスの難しい字を一生懸命書いた様子がうかがえほほ笑ましく読みました。

 弟ちくは幼稚園生。字はたどたどしいけど、絵が縦に3つ並んでいます。上は今年の干支の牛だと分かるけど、下の2つがちょっと不思議で私たち3人、何に見えるか意見が違うので正月にちくに聞いてみました。その説明に、今年の初笑いとなりました。

 牛の下はそりに乗ったサンタで、その下は雪だるま。クリスマス前後に年賀状を書いたのでしょうね。大人の年賀状にはぜったい登場しない絵が子どもらしく、愉快に眺めました。

 2021年、ドジに気をつけながら元気いっぱいのひろとちくと楽しく過ごしたいと思っています。大叔母だけど心持ちは、あなたたちと同い年ぐらいの私。よろしくね。

(読谷村 宵待草)

(編コメ)楽しくお正月を過ごした様子がうかがえました。サンタや雪だるまの絵が描かれている年賀状は貴重ですね(笑)。今年も笑顔いっぱいの年でありますように‼

私に勉強教える次男

 中学3年生の次男は、学校や部活であった今日1日のことをよく話します。塾へ通っているのですが朝晩問わず、思い出したように習ってきた勉強を母親の私に教えたがるんです。

 壁に掛けてあるホワイトボードを使って書きながら説明(笑)。私と三男は、(また始まった…)と目配せ。最近では、数学ではXの値の求め方やら、素数、因数分解とか、英語は疑問文への直し方、社会は政治系、権利・義務がどうとか。

 昨日は、寝床で理科のエネルギーの出題。私が「お母さん分からんから、にいにいとやって…」と言うと、長男からは「習ったことを誰かに教えて自分のものになるから、聞いてあげて」と言われるし。次男は、分かる兄に話すより分からない私に教えたいのかもしれません(笑)。

 台所でバタバタしているときは、次男がホワイトボードに向かって書いている隙にご飯を入れたり、弁当をつめたりして、振り返りそうなときに手を止め顔を上げ、うんうんうなずいてずっと聞いていたフーナーしています。

 適当に聞き流しているのですが答えを要求してくる次男。私のとんちんかんな答えに「こんなに説明しても分からんの? 覚えれ〜」とか言われる始末…。今さら、私が受験勉強してもね…。理解できたとしても少したつと、全て忘れているんですけど〜(笑)。

(うるま市 みるるん)

(編コメ)家事の最中も勉強を教えられるなんて大変ですね〜。でも長男さんが言うとおり、自分のものにし、高校合格へつながるならもう少しのしんぼう?

新成人の皆さまへ

 今年も各地で小規模ながらも成人式が行われて、新成人の皆さまにはお祝い申し上げます。

 本来なら、青春を共にした友人や同級生たちと、また、これまでの成長を見届けてくれた家族や親戚と、盛大に楽しくすてきな時間を過ごすはずだった一日。しかし、脅威的なウイルスに奪われ、身近に新成人がいない私でもつらくショックな気持ちになりました。

 首都圏では式典そのものが中止になったりする中で、新成人の方がテレビのインタビューで「これも思い出」という言葉を耳にし、この現実と向き合い前に進む姿を見て、立派に大人の仲間入りだなと心打たれました。

 これから120万人あまりの新成人と、どのような日本をつくり上げていけるか、一緒に頑張っていきましょう!

(西原町 よもぎ)

(編コメ)県内でも成人式が急きょ中止になったところがあったようですね。成人を迎えた皆さんに心からエールを送りたいと思います。

ウージトーシ

 冬の風物詩、ウージトーシ(サトウキビの刈り入れ)は沖縄の産業を支えた基幹作物で経済を支えました。ウージトーシの時季は寒さもあり、重労働です。

 以前は各部落に製糖工場があってたくさんの人が働いていました。

 各プロセスを得て、固まる寸前にキビにドロドロの砂糖をつけて子どもたちに与えていました。それが大変な美味でした。

 お菓子のない時代なので、ウージや砂糖は大変重要でした。現在は大きな工場ができましたが、以前は馬車に積んで、後ろから子どもたちが引き抜いて食べていました。甘くて元気が出ました。

 今の子どもたちはお菓子が多すぎてウージなど食べないでしょうね。スーパーには砂糖を使ったお菓子が並んでいます。ウージは永遠です。

(南風原町 サーター)

(編コメ)サーターさんも子どものころはサトウキビを食べていたんですね? 懐かしい沖縄の風景が頭に浮かんでくるようなお便り、ありがとうございます。

子育てのワジワジー

 小学校3年生の娘。学校でのウーマクー男子たちとの関わりが日々ストレスのよう。そんな娘は、気に入らないことがあると「ママのせい!」と言ってドスドス足音を立てて家中をゴジラのようにねり歩くんです。

 私も怒鳴る、見ぬふり、たんたんと「それ言う必要ある?」「楽しい話がしたい」と伝えたり…。しかし、こちらも我慢の限界。そこで、方法を変えました。

 娘へのメッセージチラシを作成し、トイレに掲示。第一弾は「時には、他人のせいにする、つらいことから逃げる、そんな生き方があってもいい。でも、私はそれを選ばない。自分の人生、楽しくするかは自分次第だから」と私の名前、顔写真付き(笑)。

 怒りのパワーでパパッと作成でき、お互いに効果大。イライラのたび、母のありがたい言葉が増えるわが家のトイレ。現在3枚目です。

(豊見城市 オレンジ)

(編コメ)オレンジさんのメッセージは娘さんの心に響くのでしょう。「母のありがたい言葉」に興味があります。今度、他のメッセージも教えてくださいね!

しまくとぅばについて

 沖縄の方言はウチナー独特のぜひ残したい文化だと思うので、クーテングヮー ヤティン ワカイルウチナーグチや使って話してほしいと私は努めてしまくとぅばでハナシソーイビーンドー。とう!

 ニーセーター、ワラビンチャーンカイ、ぜひ継承してほしい。このンーメーは、このことが気がかいヤイビーンドー。

(北谷町 崎原豊子)

(編コメ)しまくとぅば、大切にしたいですよね!

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