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[No.1823]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2020年04月16日[No.1823]号

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自慢の娘

 もう親の手から離れ始めている娘が、「これまでお母さんに褒められたことがほとんどない」と言います。かと言って、ガミガミ厳しくしていたわけでもないのですが…。この場をお借りして、母から褒められたことがないという娘へ!
 通学かばんには、いつもビニール袋を常備していますよね。落ちているゴミはとりあえず拾ってビニール袋に入れてお持ち帰り。いつでも気持ちよく歩けるようにと。それだけでも偉いなと思いますが、部活動などで功績をたたえられると、「ゴミ拾いしていて良かった〜。ゴミが運に代わって自分は救われた〜。ラッキー(笑)」と言っている娘。
 誰に言われたわけでもないのですが、自分のためにやっているから(ゴミ拾い=運拾い)と、小学生のころから学校への往復のゴミ拾いを今でもしています。
 勝敗の結果は努力の結果では? と母は言ったことがありますが、本人は違うと言います。部活柄、常に競争心に駆り立てられているようですが、現状に満足せず、できることを一日も欠かすことなくコツコツとやっているところも偉いと思います。
弟の面倒を良くみてくれる…わけでもありませんが、弟が何か落ち込んでいるときは何げにそばに寄り添ってくれます。
 頭脳優秀、運動神経抜群! とはいきませんが(笑)。それでも、当たり前ではないことを普通にやって過ごしている娘を心から誇りに思っています。いつの間にか大きくなっている娘ですが、いつ社会人になっても大丈夫! 人のために動ける子だと母は確信していますよ。母としては本当にありがたいことです。

(那覇市 匿名母)

(編コメ)匿名母さんのお便りを読んで、娘さんは喜ぶことでしょう。長年、ゴミ拾いをし続けているので、きっとたくさんの運を拾っているのでしょうね。

眼鏡を探す眼鏡

 3月12日付に「古い眼鏡」というお便りがありましたね。私は、古いのは眼鏡を探す眼鏡として使っています。

 私は無意識に眼鏡を適当に置いてしまう癖があります。ド近眼なので、裸眼で探すのは時間がかかるため、古い方は眼鏡を探す眼鏡として使っているわけです。

 日常茶飯事のことなので、古い眼鏡も大活躍しています! なので、眼鏡を探す眼鏡の方は使ったら、必ず決まったところに置いています。

 あるラジオのパーソナリティーも、古い眼鏡は眼鏡を探す用に取っておき、部屋のあちこちに置いているって言ってましたよ〜。

(那覇市 島ないちゃー)

(編コメ)眼鏡を探す眼鏡、ですか! そういう発想がありませんでした。「古い眼鏡」投稿者のリベラさん、5個あった古い眼鏡はどうしましたか?

おいっ子

 英会話教室に通う4歳のおいっ子に「ピーナッツ野郎」と言われました。
 私は現在39歳。このとき、なぜかアメリカドラマの口ゲンカを思い出し、とても笑ってしまいました。アメリカの口ゲンカは、相手を具体的な物に例えている印象があります。私だけでしょうか。
 正直、私は比較的時間ある生活をしています。おいっ子はそこを理解して、「頭の中カラッカラのピーナッツ野郎」と私に言ってきたのでしょうか? 悔しいけど面白かったです。このときばかりは、おいっ子を天才だと思いました。おじばかです。

(北中城村 jet)

(編コメ)なかなか「ピーナッツ野郎」なんて言われる機会はないと思うので、貴重な体験ですね(笑)。想像して笑ってしまいました。

いろいろな事情あり

 私たち夫婦には子どもがいません。数年前に婦人科系疾患が見つかり、子宮摘出手術を受けました。職場や初対面の人と話しているときに、結婚は? から始まり、子どもは? の話になります。
 子どもがいないと分かると、「早くつくった方がいい」と言われ、つくれないことをあまり言いたくないので、「もう年だから〜」と言葉を濁すのですが、たいてい「まだ大丈夫よ!」とか「病院紹介するよ!」「子どもはかわいいよ」とか踏み込んでこられます。
 結果的に、子どもがつくれないことを言わざるを得なくなり、微妙な空気が流れます。言いたくないことを言わされて、微妙な空気になって、子どもがつくれない私が悪いのか? と思います。
 沖縄県は出生率が日本一高く、一人っ子ではなく、きょうだいの多い家庭も多いと思います。だからこそ、結婚して子どもがたくさんいるのが当たり前で、それが普通だと考えないでください。
 既婚で子どもがいない家庭には、意図してつくらない家庭や、子どもを持てない家庭、一人っ子の家庭では2人目不妊などもあるのかもしれないなど、いろいろな事情があることを考えてほしいです。

(那覇市 みずたま)

(編コメ)悪気なく聞いてくる人もいると思いますが、あまり踏み込んでこられるとみずたまさんのように嫌な思いをする人もいます。何か事情があるのかもしれない、と相手の気持ちを推し量ることも大切ですね。

病気に向き合う

 乳がんの再発、転移と術後5年を待たずに、なってしまいました。せっかく伸びた髪も抗がん剤治療に入ると全部抜けてしまいました。
 治療は副作用もあり、つらい日もありますが、落ち込んでばかりもいられないし、日々「楽しく」をモットーに一日一日を大切に過ごしています。
 幸い、2人の娘も結婚し、良い家庭を築いていて、とてもありがたいと思っています。主人の両親にお世話になっているのが気掛かりですが、私なりに明るく生きていくことが親孝行だと思うようにしています。
 まだまだやりたいことがいっぱいあるので、頑張って主人と二人で病気に向き合っていきます。お世話になっている周りの方々に「感謝」の言葉を、紙面をお借りして伝えられたらと思います。いろいろありがとうございました。これからも温かく見守っていてください。

(北谷町 健康が一番)

(編コメ)健康が一番さんが明るい気持ちでいてくれるだけで、周囲の人はうれしいと思います。しかし、つらいときは無理をしないでくださいね。陰ながら応援しています。

オオゴマダラ

 今年もわが家の庭にオオゴマダラがお顔を見せに来ました。今年は全国で2番目に県蝶に指定されてか、メキシコサワギクの花で優雅にポーズを決めてくつろいでいました。
 全国初の県蝶になった埼玉県のミドリシジミは開長3㌢。対して沖縄県の県蝶になったオオゴマダラは開長なんと13㌢。日本最大級の大きさです。この大きさで白黒のまだら模様をゆらゆらと動かしながら飛ぶさまは、正に風に舞う新聞紙そのもの。「新聞蝶」といわれるゆえんですね。
 ちなみに、ソテツの周りで良く見かける羽の表が青いクロマダラソテツシジミ(開長3㌢)はミドリシジミに近い仲間です。

(匿名希望)

(編コメ)カラーでお見せできず残念ですが、鮮やかなオレンジ色のメキシコサワギクが、オオゴマダラの県蝶指定を祝福しているかのようです。

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