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[No.1744]

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「ワシントコポスト」2018年09月27日[No.1744]号

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孫のバスデビュー

 孫が保育園に通園しているころ、バスに乗ってみたい…と言ってきました。普段は買い物も通園も車で行っています。「小学校に上がっても、バスに乗るのは遠足か修学旅行くらいかな〜」と娘(孫の親)とも話し合い、バスに乗ることにしました。
 バス停で待っていると、バスが来てドアが開き、2段ほど階段を上がると「乗車券を取ってください」と運転手さん。見るものすべてが初めての孫は目をキョロキョロさせて券を取り、通路を歩いて窓側の席に座りました。普段、車に乗っているときとは違う景色にワクワクしていました。
 5〜6つ先のバス停で降りることにして、運賃箱にお金を入れてまた対向のバスに乗って元の場所に戻ることにしました。
 でも途中で行き先の違うバスに乗ったことに気付き、あわてて下車。そこから徒歩で帰り、無事、家に着きました。「ばぁちゃん、バス間違えたね」って笑われてしまいました。トホホ…。バスに乗るときはバスの番号と行き先を確認しましょうね。
 孫にとって初めてのバス。もう高校生になりましたが、たまに思い出して「あのとき、帰りのバス間違えたね」と言われているドジなばぁちゃんです。

(沖縄市 十五夜のダンゴ)

(編コメ)バスの中でキョロキョロしたり、窓の外をじーっと見ていたりする姿が目に浮かぶようです。お孫さんにとって、ばぁちゃんと一緒のバスデビューは忘れられない思い出になっているようですね。最後にバスを間違えたことは笑えるネタになってよかったのでは?

トマト泥棒

 小学校1年の頃だったと思います。Y子とM子とは登下校がいつも一緒でした。Y子が親分で私とM子が子分のような関係です。
 帰り道の農道を通るとトマトが鈴なりになっている畑がありました。その日は特に暑くて、すぐにでももぎ取って食べてくれと言わんばかりにトマトはおいしそうに光って見えました。Y子が食べたいなぁとつぶやく、むろんM子も私も思いは同じ。
 Y子に「私が見張っとくから2人でトマトを取っといで」と指示されました。私はM子と2人で畑に入り、赤いトマトにかぶりついたのは言うまでもありません。そしてY子も一緒になって3人で畑の中で食べているところを、主のおばさんに運悪く見つかってしまいました。
 「こんな悪い子たちは警察に届けないといけないねー」とおばさん。その日から私は眠れなくなりました。私を捕まえにおまわりさんが来る。今日か明日か…。悪いことをしたのは百も承知。7歳の子どもでも分かっていましたから、捕まえに来るのは当たり前だと思っていました。
 しばらくはいつ捕まるのか不安で眠れずに過ごしたことを68歳になったいまでもはっきり心に刻まれています。彼女らは覚えていますかね? 昔のこと、会ったら語り合いたいです。

(浦添市 ケーキ)

(編コメ)いくつになっても忘れられない思い出ってありますよね。あれから約60年。3人そろって、あの頃の話をしたら盛り上がりそうですね〜。

思わぬ出来事

 9月7日の朝、いつものように犬と散歩に出掛けました。すると、普段と違って吠えて動きません。よく見ると、鳥が傷ついている様子。
 歩こうとしても犬は動かない、鳥はバタバタ。鳥の大きなくちばしで、小指を噛まれました。元気はあるようです。散歩はやめ、鳥も一緒に帰宅しました。どうしたらよいのか…。近くの動物愛護管理センターに電話してみました。すると「一応、預かりましょう」と言われました。
 センターへ向かいましたが場所が分からず、1時間余り何回も何回も電話しました。最後にはセンターの人が外へ出て100㍍以上も歩いてきて私を見つけ、手を振ってくださり、招いていただきました。
 そこで鳥の写真を見せてもらいました。私が連れていった鳥の名前は「アカショウビン」でした。めったに見られない森林に生息するカワセミの仲間で、30㌢近くまで成長するとのこと。燃え盛る火のような赤色の外見から「火の鳥」とも呼ばれているみたいです。
 今日、二度も感動しました。
・めったに見られない鳥との出合い
・めったに出会うことのない本当に優しい窓口の女性

(南城市 後期高齢者)

(編コメ)2つの良い出合(会)いに感動。とても良い一日でしたね。傷ついた鳥を動物愛護管理センターまで届けた後期高齢者さんも、とても優しい方なのだと思います。

おばぁの生きた英語

 う〜ん? 何やら困っているみたい。外国人の旅行客がバスの運転手さんに何やら聞いています。
 乗り間違えかな? なんて言っているのかな〜。私は英語は話せないし、スマホも使えないし。すると一番前に座っていた小柄なおばぁが、何やら英語で話すではありませんか。年の頃も80歳は越えている様子。その外国人は無事、納得して降りていきました。
 沖縄のおばぁは「生きた英語」を話せる人が多いとは聞いていましたが、目前の光景にうれしくなりました。私も英会話を始めてみようかねぇ〜。

(宜野湾市 エリザベート)

(編コメ)戦後、軍作業をしていたり、外国人が身近にいる環境にいたりした高齢の方で、英語の読み書きがあまりできなくても話はできるという人は結構いると聞いたことがあります。外国人観光客も増えていますし、英会話を習うのもいいですね。

お盆を終えて

 ウチナー嫁として40年余り、法事やお盆の料理を作り仏壇に供えてきました。お盆の3日間のメニューもジンブンができ、記録として一枚ずつ増え「ウチナー嫁」になっている気分です。
 しかし、ウークイのお供えセット(重箱)やお餅など、数、種類、並べ方など伝統はあるとは思いますが、そろそろ見直されてはと思う年齢になってきました。ある意味、決まっているから楽であるという考え方もあるでしょうが、季節がら食品の扱いにとても気を使います。
 昔、わが子か孫が「毎年同じでは神様は飽きない?」と言っていたのを思い出しました。親族同士の集まる「場」「輪」は大切だと思います。お供えはどこへ行っても同じというよりは、その家の特徴があるものでもいいと思います。状況に応じたお盆の迎え方、供え方があっても「心」があればいいのではないかと思います。

(那覇市 だいたいウチナー嫁)

(編コメ)お盆は忙しくされていたと思います。お疲れ様でした。伝統を重んじる人、自分流にアレンジする人などそれぞれのやり方がありますね。無理せず、できる範囲で心を込めてお供えし、手を合わせたらいいのではと個人的には思います。先祖様への感謝の気持ちも忘れずに。

台風

 長い台風も帰りそうで帰りません。居心地が良いのかもしれません。
 長引く台風と同じく、いろいろな病気にすっかり取りつかれてしまい私の体から出ていってくれません。今日も病院へ行ってきました。
 しばらく投稿することが出来ませんでしたが、これから頑張って楽しい投稿者の集いに参加できたらいいけどなぁ、と思いながら書きました。皆さまどうぞよろしくお願い致します。

(那覇市 ガンバレガンバレマケルナヨ)

(編コメ)久しぶりの参加ですね。ありがとうございます! 今年は動きが遅い台風もありましたが、当然のように去っていきましたよ。病気も出ていってくれるよう祈っています。

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