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[No.1726]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2018年05月24日[No.1726]号

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公共のトイレ

 突然ですが、公共の場所でトイレを使うとき、前の人が汚したトイレを平気で使えますか? 皆さんは嫌だと思います。あなたの次に使う人も同じです。
 もし汚してしまったら、私は備え付けのブラシがあれば、それでゴシゴシ洗います。なければトイレットペーパーを手に巻き取って拭き取ります。携帯用の消臭スプレーも持ち歩いています。
 みんなできれいに使うと、みんなが気持ちよく使えます。ちなみに、お尻洗浄のノズルには、結構、前の人のウ○チが付いているので個人的にはお勧めできません。
 実際にノロウイルスの感染源の1つなのです。なかには間違えた使い方をしている人もいます。本来は終わってからお尻を洗うものですが、用を足しながら使う人がいて、周りに飛び散ってしまいます。
 最後に、用を足して出る前に一度、振り返って見ましょう。あなたはトイレをきれいに使えていますか?

(宜野湾市 文の葉)

(編コメ)公衆トイレのドアを開けたとき、あまりに汚れていて「ゲッ」と思うことは、たまにあります。自ら汚してしまった場合、皆さんはどうしていますか? 

すてきなところ

毎日眠る前、子どもたちに「今日のすてきなところ」を一言発表しています。
 例えば小学校1年生の長女には「朝、ご飯の準備を手伝ってくれてありがとう。すてき〜」と褒めるとみんなで「すてきー」と言って拍手をします。言われた本人は「ありがとう」と照れながらお礼をします。
 いつも「眠たーい」と泣いて目覚める3歳の次女には「今日は泣かずに笑顔で起きてくれてありがとう。すてき〜」や、1歳の三女には「今日もみんなに笑顔をありがとう」と、それぞれのすてきなところを言ってみんなで褒め合い笑顔で眠ることが習慣。
 ある日、疲れて寝ようとしたとき長女に「今日のすてきなところを発表して〜」と言われました。はっとした私は、疲れがピークに達していてとても眠くて頭が回らず。すると長女が「私が発表する〜」と言って「お母さん、おいしいご飯を作ってくれてありがとう」と言うと、子どもたちがみんなで「すてきー」と拍手。とてもうれしくなり「ありがとう」と子どもたちにお礼しました。その後、二女も「今日、怒らないで遊んでくれてありがとう。すてきー」と発表。これまたびっくり。
 子どもって、良く見ているなぁーと感心しながら「ありがとう」とお礼。心が温まる日でした。それから、子どもたちも私のすてきなところを発表する日も多くなり、寝る前に私も癒やされています。

(豊見城市 誉めると伸びるママ)

(編コメ)わぁ〜、なんて良いお話なんでしょう。親子でお互いの「すてきなところ」を発表し合うなんて、すてきー! 子どもたちと一緒に楽しく盛り上がる様子が目に浮かぶようです。

ハナダイ?

 先日、初対面のおばあさんに「あんたハナダイがついてるよ〜」と言われました。ハナダイの意味が分からず固まっていた私ですが、おばあさんが指でほっぺたをツンツン指すので察しがつきました。
 私の右頬には、ちょうどおばあさんが指し示した位置にイボがあります。きっとこのイボのことを言っているんだと。
 悩みのイボ……。「どんなやったら取れるかね〜」とおばあさんに聞くと、おばあさんは「取れないの?」とすごく驚いていました。
 帰宅後、おばあさんとのやりとりを話すと家族は大笑い。「ハナダイ」って、方言で鼻クソのことなんですね(笑)。私はおばあさんに鼻クソつけていると思われていたんだ〜、と気付きました。「面白恥ずかしい」出来事でした。

(那覇市 右頬にハナダイ)

(編コメ)ハナダイ=イボ、だと思ったんですね。一方、おばあさんは鼻クソが取れないことに衝撃を受け……。お互い勘違いした二人のやりとりが愉快です。

水の泡

 今年はマンゴーの花が満開でした。花の匂いに誘われ、ミツバチやハエが忙しく飛び交っています。私たちも忙しくビニールを張り、花が雨に打たれないように準備をしました。
 花が枯れて実が付くと、はさみで摘らいをし、毛虫退治のため朝晩見回りをしました。おかげで日焼けしてしまいました。
 毎日の努力にもかかわらず、10本の木のマンゴーの実が全部駄目になりました。今年は友人にも買って送らないといけなくなりました。昨年は初めて実がなって、買わずに済みました。お礼肥料も入れず、ほったらかしにしたので、今年満開の花を付けたけど無駄花に終わりました。
 来年のために枝をカットしています。手間暇掛けて、おいしいマンゴーができるんですね。難しさを実感しました。

(中城村 バナナ)

(編コメ)日々、努力しながら丁寧に育てている様子が目に見えるように伝わってきました。今年は残念でしたが、来年はおいしいマンゴーができるといいですね。

ラインのマナー

 私の友人の一人に「かまってちゃん」がいます。ラインが大好きで、毎日何かしら送ってきます。
 「おはよー」のスタンプの後に「何してますか?」。さらに、ファミリーイベントのドライブ、パーティー、何かの集まり、飲み会などいろいろな「写メ」を大量に送ってきます。
 無視するのも悪いので、いちいち返信。しかし、だんだん恐怖感を抱くようになりました。私がどこで何をしているのか監視されているようで、大量の「写メ」にもうんざり。
 そこで、ネットの相談窓口を検索。それには、未読、既読スルーで対処するしかないとのこと。もし、どこかで会ったとしても何事もなかったような感じで、携帯の調子が悪いとか無くしたとかの言い訳をする、とありました。このような人は鈍感だから、こちら側が思っているほど何も感じていないらしいです。
 文明の利器、使い方によっては利点だけではないですねー。

(那覇市 ダダ)

(編コメ)「かまってちゃん」は本当に困りますね。ネットにあった通り対処するのも一つの手かも知れませんが、本当にそれでいいのかも迷いそう。皆さんなら、どうします?

始まりと終わり

 4カ月の闘病生活の末、3月に母が亡くなりました。娘の県外の大学合格を報告した3日後のことでした。
 母の状態がどんどん悪くなっていく中、娘の試験の付き添いのため3日ほど沖縄を離れなくてはいけませんでした。出発当日の朝、母の病室を訪ね「行ってくるね」と手を振ったのが母との最期の会話になってしまいました。
 私が出発したその日から食事が取れなくなっていたようで、戻ってきた時には、母は話すこともできなくなっていました。きっと、娘の私に心配をかけまいと、最後の気力を振り絞って何事もなく見送ることが母の最後の大仕事だったのだと思います。
 母の死亡届を出しながら、娘の合格手続きをする。
母の告別式の準備をしながら、娘の引っ越しの手続きをする。始まりと終わりをまざまざと感じる数日でした。
 母の葬儀の2週間後に、入学のため訪ねた娘の大学では、たくさんの桜が咲き、桜吹雪が舞っていました。娘として母をみとり、母として娘を新たな生活に送り出す。母がギリギリまで母親であったように、今度は私が母親としてきちんと娘を独り立ちさせなくてはいけない。桜を見るたびに、そんな誓いが胸に湧いてくる今年の春でした。

(那覇市 うっぴー)

(編コメ)同時期にうれしいことと悲しいことがあって、さまざまな感情が入り混じっていたことと思います。うっぴーさんが良き母としての役目を果たせるよう、お母さまが導いてくれることでしょう。

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