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[No.1709]

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「ワシントコポスト」2018年01月25日[No.1709]号

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犬たちの活躍

 いぬ年になりましたね。犬の歴史が記された書籍に目を通したところ、犬が人間と一緒に暮らすようになったのは、今から1万年以上前だと知りました。集落の近くに捨てられている食べ残しなどを求め、近寄ってきたことが始まりだったそうです。犬は危険な動物が近づくとほえて知らせるため、人間にとって心強く、近くで暮らすようになりました。番犬や狩りを手伝う狩猟犬として、人間にだんだん飼い慣らされていきました。
 自動車のない時代は牛や馬のように荷物を運び、今では警察の捜査を手伝う警察犬として、目が見えない人を助ける盲導犬としても活躍しているものすごい動物です。このように犬たちが、ペットとして飼われるだけではなく、大昔から人間の暮らしを支えていたことに感心しました。

(沖縄市 金城公雄)

(編コメ)実家に犬がいますが、一緒にいるだけで癒やされるし、学ばされることがたくさんあります。犬たちは私たちの暮らしや心を支えてくれる、大切なパートナー。人も犬も快適に暮らせる環境づくりが大切ですね。

花婿の手紙

 11月16日付、そよ風さんの「披露宴で、両親への手紙を花婿が書いて読んでもいいのでは」という投稿を目にしてから、筆無精の私ではありますが、この機会に! とペンを取りました。なにを隠そう私は5年前、その手紙を読んだ人物なのであります。理由は「両親への感謝の気持ちをどうしても伝えたい」という模範解答のような気持ちからではなく、単に妻が「両親への手紙、読まなーい」と言ったからでした。
 手紙を書き始めると、幼少期から反抗期、成人してからのことなど、さまざまな思いがあふれ、涙が止まりませんでした。披露宴の前日、妻と居酒屋で手紙を読む練習をしたときも、どうすれば泣かずにいられるかと苦労したことを昨日のように思い出します。
 披露宴当日は、花婿が手紙を読むというまさかの展開に会場は静まり返りました。BGMは槇原敬之さんの曲『遠く遠く』……。読み終わった瞬間、両親との間に、当事者にしか分からないそよ風を感じることができました。花婿が手紙を読むというそよ風さんの提案、経験者としてもおすすめします! ちなみに乾杯のあいさつは、まさかの花嫁がしました。

(那覇市 太郎)

(編コメ)当日は泣かずに読めたのでしょうか? 花婿と花嫁二人で読んでもいいですよね。素晴らしい演出だと思いますし、広まらないかなあ(笑)。まわりに結婚する人がいたら、勧めてみようと思います。

更年期

 ここ2、3年、イライラがとまらず、子どもにあたるようになっていました。夫は、いつも私を優しく気遣ってくれて、仕事に家庭に十分なほど尽くしてくれています。あたることができず、弱い立場の子どもにイライラが向かってしまいました。自分で自分の感情を制御できず、毎日泣いては後悔しました。このままではいけないと思い、勇気を振り絞って婦人科を受診すると、やはり更年期でした。処方せんが出されて薬を取りに行くと、薬剤師さんに温かい言葉をかけてもらいました。
 「たまには怠けて、ほっとする時間が大事。完璧なんて求めないで。今日は帰りにおいしい弁当でも買って、ゆったりと過ごしなさい!」
 私は専業主婦です。家事、育児は完璧にしなければいけない、家族に迷惑をかけてはいけないという気持ちが強すぎたようです。自分に少しはご褒美をあげてもいいんだと思うと、涙がこみ上げました。気付くと、その薬剤師さんも一緒に泣いてくれていました。
 真面目な人や融通が利きにくい人は、更年期になりやすいようです。家族の健康と自分の健康を大事に、これからはもう少しゆとりを持って、ニコニコママで過ごせるよう頑張っていこうと思います。女性の皆さん、体調がおかしいと感じたときは、勇気を出して婦人科に行ってくださいね。

(豊見城市 更年期真っ只中)

(編コメ)心身の状態が悪くても更年期障害だと気付かず、我慢したり悩んだりしている女性は大勢いるはず。病気の早期発見・治療のためにも、健康に楽しく過ごすためにも、婦人科を定期的に受診するといいですよね。皆さん、まずは自分を大切に! 投稿ありがとうございました。

新天地にて

 Coccoさんが、自身最高の売り上げを記録したシングル『強く儚い者たち』をリリースし、昨年11月で20年が経ちました。
 1997年にメジャーデビュー。翌年発表したアルバムがミリオンセラーを記録するなど、シンガー・ソングライターとして活躍しています。デビュー直後にファンになった私は、Coccoさんが発表する曲を聞いて育ちました。しかし2001年に突然、音楽活動を休止。
 ファンは大いに驚いたものでした。その翌年に絵本『南の島の星の砂』を出版、03年には「沖縄ゴミゼロ大作戦」を開始するなど、故郷への思いの強さがうかがわれました。
 その後、音楽活動を再開したり、映画に主演したりと、さまざまな活動に取り組まれているのは多くの人が知るところです。
 自分のペースでやりたいことを一つずつやっていくCoccoさんの姿勢に、やりがいのある職を求め転職を繰り返してきた私は強く共感しています。これからも息の長い活動を続けてほしいです。
 長い間、京都から投稿していましたが、仕事の都合で群馬県に移り住みました。新潟県との県境近くにあるわが家。夜はとびきり寒く、沖縄が恋しくなる日々です。Coccoさんの楽曲を聞きながら、新天地で頑張ろうと思います。

(群馬県みなかみ町 おたまじゃくし)

(編コメ)おたまじゃくしさん、引っ越したのですね。私もCoccoさんのファンで、絵本『南の島の恋の歌』が大好きです。いつか娘にプレゼントしようと思っています♪ これからもお便り待っています。

”優しい厳しさ“

 家族で食事をしていたときのことです。雑談をしながら食事を楽しんでいると、隣に座った家族の会話が耳に入ってきました。「◯◯先生は怒る? 優しい?」「◯◯先生は? あの先生、怖いでしょ」と、親が子どもに話し掛けていました。
 テーブルの距離が近くてもろに話が聞こえてくるので、次第に夫も子どもたちも黙って食べだしました。その家族は私たちより先に店を出ましたが、私はなんだか心がもやもやして「この店にしなければよかったかな」と考えていると、子どもたちが「”優しい厳しさ“ってあるよね」「生徒のためにあえて、厳しく言うことってあるよね」とつぶやいたのです。その言葉にはっとさせられ、少し感動すら覚えました。
 生徒指導の先生のように、立場的に生徒たちに甘い顔ができない大人っていますよね。でもそういう先生に限って、意外と素は温厚だったり、情に厚かったり……。子どもたちは、そういう先生たちの立場や思いが分かっているんだと思うと、うれしくなりました。すると、話を聞いていた年中の末娘が「そうだよね。だからパパもママもときどきおにみたいにこわくなるんだよね」と言ったので、みんなで大笑い。楽しい気持ちで店を後にしました。「そうだ。”優しい厳しさ“だ!」と、妙に納得した出来事でした。

(北谷町 ぽっちゃりママ)

(編コメ)愛情のある厳しさで、子どもを叱ったり、指導したりすることって、時にとても大切だと思います。子どもたちには伝わっているんですよね。ここぞというときはビシっと言える大人にならなければ。

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