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[No.1618]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2016年04月28日[No.1618]号

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還暦祝い

 1月で60歳の還暦を迎える私に、東京にいる大学生の息子が「正月には帰れないけど、春休みに帰省したときに父さんの還暦祝いをやろう」と言ってくれました。
 その日はあいにくの雨でしたが、午前中に与那原町の日光写真館で家族写真を撮ってもらいました。昼には南風原町の松風苑で食事会をしました。小学1年生の孫が乾杯の音頭を取ってくれたのですが、「おじいちゃん、還暦おめでとう。嘉利(かりー)しゃびら」と言ったので、みんなびっくり。感激したひと言でした。
 夜には子どもたちから花束や旅行券をもらい、私の生い立ちのビデオレターをみんなで観賞しました。結婚して34年。夫婦2人からのスタートでしたが、一男三女の子どもに恵まれ、今は上の2人の子どもが結婚し、孫3人を含む11人の大家族になりました。妻や子どもたちに、感謝の気持ちでいっぱいの一日になりました。

(南風原町 EK)

(編コメ)朝から晩まで充実した1日でしたね。親孝行なお子さんたちですね。古希、喜寿、傘寿、米寿と、これからもお体に気を付けて長生きしてください。

ありがた迷惑?

 スーパーの駐車場でのことです。抱っこひもで子どもを対面に抱き、店内に向かっていると、店にカートを戻そうと歩いている女性がいました。同じ方向だし、よかれと思って「自分もカートを使うので持っていきますよ」と声を掛けると「いいよ、いいよ!子どもが優先だから!」と言われました。それでも「押していくだけなので大丈夫ですよ」とカートに手を伸ばすと「いーい!」と言って、早足でスタスタと行ってしまいました。
 子どものことを思って断ってくれたのだと思いますが、ちょっと落ち込んでしまいました。「あら、ありがとう」ってカートを受け取ってもらえるとうれしかったなぁ。ありがた迷惑だったかな。そう思いながらも、同じシチュエーションに遭遇すると、また言いたくなる私なのです。

(沖縄市 みどりのつぼみ)

(編コメ)親切とおせっかいの線引きって難しいですね。よかれと思ってしたことがうまくいかないこともありますが、みどりのつぼみさんの心遣いはとてもすてきだと思いますよ。

ヤールーと季節

 梅や桜の花が咲いたり、うぐいすの鳴き声が聞こえたり。冬の終わりと春の到来を感じさせるものはいろいろあります。私の場合、ヤールーの姿を家の中で見かけるようになると、ああ、冬が終わったんだなと感じます。
 今のアパートに引っ越して4年が経ちました。毎年、必ずヤールーが住み着きます。春になるとヤールーの姿を見かけるようになり、夏になるとキェッキェッという鳴き声が聞こえ、そのうち、とっても小さな子どもヤールーが現れます。でも、寒くなってくると彼らの姿を見ることもなくなります。冬になると、あのチビヤールーたちは無事に成長したのかな? 無事に冬が越せるかな? と、いつの間にかそんな親目線で、姿を見せなくなったヤールーたちのことを考えることがあります。
 そして今年も、私の家にヤールーがやってきました。あぁ、春になったんだな。ヤールーが新しい季節に変わったことを実感させてくれました。のだとしたら、わざわざ払い戻してもらう価値もないのかしらと思ってしまいます…。本当にどうにかしていただけないのでしょうか。バス会社さん、これから利用するためにもよろしくお願いします。

(宜野湾市 ヤールー子)

(編コメ)子どもの頃から当たり前のように目にしていたヤールーが、季節の変化を感じさせてくれる存在だったなんて新鮮なお話です。今年はもっとよく観察してみようと思います。

バスに乗って

 春休みに、息子とバスに乗った時のことです。わが家は、国際通りに行く時は車ではなくモノレールを利用します。でもこの日は、子どもの社会勉強になるかと思い、帰りにバスを利用しました。
 バス停では先頭に並んでいました。ところがバスの停まる位置がずれて、私たちが乗ったのは最後でした。しかも4月からバスの回数券が使えないことを知らず、バスの利用も不慣れだったため、支払いに戸惑ってしまいました。そのことに、運転手さんは少しいら立っている様子でした。
 支払いを終えて席に向かうと、息子と私が席に座る前にバスが動き出しました。慌てて、運転手さんの2つ後ろの席に座ることにしました。ぜんそく持ちの私がせきをするたびに、運転手さんは煩わしそうに後ろを振り返って私を見て、何かブツブツと文句を言っていました。せきを我慢したくても、どうしても出てしまうので、途中でバスを降りようかとも思いました。
 バスに乗っている間、怖くて不安でした。モノレールはいつも気持ちよく利用できているので、今後もモノレールに乗ろうと思います。

(那覇市 ままリンゴ)

(編コメ)嫌な思いをなさいましたね。優しい運転手さんもたくさんいらっしゃるとは思いますが、記憶に残った悪いイメージってなかなか消えませんよね…。ままリンゴさんが快適に利用できるほうを選ぶのがいいと思います。

素焼きの器

 4月7日付、さるるさんの「器にカビ」を読みました。お気に入りの器にカビが生えるなんて、さぞショックだったろうとお察しします。
 素焼きの器は水を吸いやすく、器に水分が残ったまま、30度前後の気温が高いところに密閉した状態で置くと、カビの大好きな条件がそろうことになります。とにかくよく乾かしてからしまうようにするといいかと思います。参考になれば何よりです。

(猫大好き人)

煮沸して収納

 素焼きのものは、水分が染み込むのがちょっと厄介ですね。頻繁(ひんぱん)に使っているうちはあまり問題ないと思いますが、濃い煮汁などが染みて時間が経ってしまったときや、カビが生えてしまったときは、煮沸がおすすめです。煮汁を追い出しながら、消毒することができます。
 余り使わないときは、煮沸をして、よく乾燥させてから収納すればよいと思いますよ。

(読谷村 ヨミタンやまんば)

(編コメ)素焼きの器にカビが生えたという投稿にご意見をいただきました。煮沸と、よく乾燥させることがポイントのようですね。さるるさん、ぜひ実践してみてはいかがでしょう。それから猫大好き人さん、記念品をお送りしますので是非ご住所を教えてください。

息子からの贈り物

 結婚記念日&私の誕生日があり、数年ぶりに夫と2人きりで出かけました。でも実家に預けた子どもたちのことが気になり、早めに切り上げてお迎えし、家に帰りました。すると、小学4年生の次男から自分の小遣いで用意したプレゼントをもらいました。中を開けてみると、目覚まし時計とぬいぐるみが入っていました。思いがけないサプライズにびっくり! 翌日、実家の母からこんなメールが届きました。
 「夕飯を作っていたら『今日、お母さん誕生日だからプレゼントを買いに行こう』って言われたよ。ぬいぐるみまであげなくてもいいんじゃない?って言ったら『お母さんは僕たちのために弁当を作ったり、野球の送迎もしてくれたりするからプレゼントする』って。買い物中、お金が足りないのか、何度も財布の中をのぞいて、お金を数えている後ろ姿を見ていたら涙が出そうだった、うれしかった」とのこと。
 息子のそんな様子を想像して、私も泣きそうになりました。最高の記念日になりました。

(うるま市 みるるん)

(編コメ)なんていじらしい! お母さん思いの優しいお兄ちゃんですね。お子さんたちの成長記、これからもどしどし送ってください。

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