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[No.1714]

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「島ネタCHOSA班」2018年03月01日[No.1714]号

民話をミュージカルにするサークル

 数年前の話になりますが、糸満市に伝わる「桑の精」の昔話を、子どもたちが中心のミュージカルで上演していました。ずっと気になっているので、上演したサークルについて調べてください!

(糸満市 フランク座波さん)

民話をミュージカルにするサークル!?

 地域に残る伝説をもとにしたミュージカルですか。どんなサークルが上演しているのか、確かに気になります!

未経験者がほとんど

 調べたところ、ミュージカルを上演したのは「パフォーマンスサークルきらきら」。毎週土曜日、糸満市生涯学習支援センターで稽古を行っているそうなので、さっそくお邪魔してみることに。

 稽古場に入ると、メンバーが曲に合わせてダンスの練習中。幼稚園生から小学生・中学生ぐらいの子、さらには大人まで年齢はさまざま。

 「パフォーマンスサークルきらきらは、2011年に結成したサークルです。参加者は、ほぼ未経験の状態から始めた人がほとんどです」と、代表の宮城実子(さねこ)さんは話します。

 きっかけは、2008年と10年に、糸満市の白銀堂にまつわる物語をミュージカル仕立てにして上演した「白銀堂」。演者と裏方を合わせて100人ものメンバーが参加したそうですが、その感動が忘れられない人々の手によって結成されたとのこと。

 「14年・15年には『糸満市市民提案型まちづくり事業』に採択され、糸満市字真壁に伝わる伝説『白川の大うなぎ』と、字江城に伝わる桑の精の伝説『クァーギぬムイ』をそれぞれミュージカルにして上演しました」

 上演にあたっては、子どもたちが自分で調べた資料を持ち寄って、物語や役の気持ちを話し合ったそう。すごく創造的です!

 「ミュージカルのほかには、17年には『糸満市まちづくりカフェ』でフラッシュモブを行いました」

 フラッシュモブとは、公共の場で、事前の告知がない状態でパフォーマーが突然ダンスや演技を開始するというパフォーマンス。「曲が鳴ったら、1人、2人……と会場に潜んでいたサークルメンバーが踊りはじめ、輪を広げていきました。最初は会場の人々はびっくりしていましたが、最後には一緒に踊ってくれるなど、盛り上がりました」

舞台通して成長も

 メンバーの1人、大城佳奈さんは沖国大1年生。「白銀堂」上演時から参加しているベテランです。

 「初めは歌の発声練習。ひたすら同じ練習なので、大変だなと思っていました」

 しかし、舞台に立つ経験をすることで、「舞台の一体感を感じて、『すごく気持ちいいな』と思った」と演技の楽しさを実感。その後、受験で活動を休止していた期間はあったものの、ずっとサークルに籍を置いているそう。「大学でもダンスサークルに入っています。きらきらで次に大きい舞台があったら、今までの練習の成果を生かしたいですね」と笑います。

 ダンスの指導を行う講師は池内美舟さん。なんと池内さんは、元タカラジェンヌ!

 もともとうるま市などで市民ミュージカルを手掛けており、「白銀堂」も池内さんが脚本・演出を担当。その縁で、結成時よりダンス指導を行っているそう。

 池内さんは「今の時代は、人と一緒に何かをする経験が薄いですよね。成長してチームプレーができるようになってくれた時は、しめしめと思います。保護者同士が仲良くなる姿を見るのもうれしいです」とやりがいを話します。

 「歌は、音楽家の嘉手苅聡さんが指導。月会費は2千円なので、かなりお得では(笑)。現在のメンバーは女性だけですが、住所・年齢・性別は問いません」と宮城さんはサークルへの参加を呼び掛けます。興味のある人は、問い合わせてみては?



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民話をミュージカルにするサークル
ミュージカル「白川の大うなぎ」初演の様子=2014年12月 糸満市観光農園「ピースフルイルミネーション」会場にて
民話をミュージカルにするサークル
15年上演のミュージカル「クァーギぬムイ」練習風景(写真提供:パフォーマンスサークルきらきら)
民話をミュージカルにするサークル
大城佳奈さん
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