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[No.1715]

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「島ネタCHOSA班」2018年03月08日[No.1715]号

今、ピアノのイベントが熱い

 私の趣味はピアノです。県内でピアノ友達と演奏を披露する場所を探しています。どこかありませんか? 

(那覇市・50代女性)

今、ピアノのイベントが熱い!?

 ほほー、趣味はピアノですか。すてきですね。今回もハリきって調査開始です!

あるイベントに潜入

 さて、まずは音楽愛好家が集まるライブハウスに問い合わせ。すると、すぐに「あぁ、ピアノ弾く人が集まる同好会っていうのがあるよね。直接そのイベントに行ってみたらどうですか」とのこと。

 後日、教えてくれた那覇市久茂地の「電波堂劇場」に電話をすると、「はい、やっていますよー」と明るい返答。月に1〜2回開催しているらしく、次回はちょうど数日後。いや〜、絶妙なタイミング! さっそく現場へ足を運びます。

 劇場入口のドアを開けると「ようこそ! きょうは『オープンピアノ』です。誰でもグランドピアノが弾けて聴けて、飲みもの自由、おしゃべり自由ですよ」とピアノ部部長でプロピアニストの仲村渠悠子さん。

 たしかにピアノを弾く人もいれば、折り紙らしきもので遊んでいる子ども、ストレッチをしている大人など自由な雰囲気。参加者も老若男女さまざまで、ジャンルやレベルもそれぞれ。

 「聴く人がいるからこそ、弾こうというヤル気が生まれます。お互いピアノの情報交換をするのも楽しいですよ」と仲村渠さん。参加者はほぼ本島南部〜中部から来るそうで、次回は3月9日(金)と11日(日)に開催予定。予約不要。弾く人も聴くだけの人も千円+カンパ代のみ。えっ? そんな安い料金で大丈夫!?

 「このホールは、私のおじいちゃんが電器仕事の倉庫にしていた場所を音楽ホールにしたんです。設立当時は周りに音楽ホールが全然なかったと聞いています。一時期は閉館していて、私がオーナーになった後も閉館を何度も考え、一人ホールの中央で泣いていた頃もありました。でも、昔からのお客さまなどが応援してくれて、ホールを守ってくれている」と、オーナーの紀々さんは話します。

 紀々さんアレンジの「本気のネコふんじゃった」を聴いていると、工夫次第で人生はいかようにも生まれ変わるんだなぁと、しみじみ感動する調査員なのでした。

観客同士の交流も

 調査員が次に向かったのは、5つの貸しホールを運営する「アルテプラン」主催の「アルテ・シニア世代のピアノ発表会Vol・8」。こちらは年に4回開催で、毎回20人ほどの参加者。会場を見渡すと、参加者も観覧客もそれぞれ自由に飲食しながら、幅広いジャンルのピアノの音色を楽しむ様子が見られます。

 イベント発起人の沢村郁さんは「私もピアノを習いはじめて5年ほど。生の音楽に触れることで自分の病気のつらさを忘れられたし、心身が喜ぶのが分かったから、ピアノに特化したイベントを提案したんです」と沢村さん。

 「アルテプラン」主宰の越智史郎さんは、「ホール運営を20年以上やっていますが、アマチュア参加型イベントというのがいいですね。ピアノは楽器のなかでも表現の幅が広く、一つの楽器でオーケストラができる。健康にもいいし、客同士交流することで顔も人生も明るくなる」とコメントを寄せました。

 次回は5月18日(金)開催予定。出演料500円、観覧無料。

 自分もピアノを再開してみようかな……などと思いつつ、帰路についた調査員でした。



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今、ピアノのイベントが熱い
電波堂劇場オーナーの紀々さん
今、ピアノのイベントが熱い
電波堂劇場の「オープンピアノ」風景
今、ピアノのイベントが熱い
アルテプランにて夫婦コラボ演奏をする沢村郁さん(左)
今、ピアノのイベントが熱い
アルテプラン主宰の越智史郎さん
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