沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1629]

  • (日)

<< 前の記事  次の記事 >>

「島ネタCHOSA班」2016年07月14日[No.1629]号

五輪候補者ら育てた指導者

 ブラジルスタイルのサッカーを教えているスクールがあるそうです。その監督は数多くの優秀なサッカー選手を輩出したと聞きました。どんな人なのか、気になります。ぜひ、調べてください。

(宜野湾市 岬君ラブさん)

五輪候補者ら育てた指導者!?

 サッカー日本代表の国際試合などは徹夜をしてでもテレビで観戦する調査員。県内にそんなすごいサッカースクールがあるならこの目で見てみたい!さっそく調査開始です。
 依頼者からの情報をもとにサッカースクール「ボアソルチ沖縄」の北谷ドームの教室に直行。監督の喜久村優さんに話を聞きました。

個の技術向上に徹底

 喜久村さんが、サッカーを始めたきっかけは、小学生のときに見た人気サッカー漫画「キャプテン翼」。小学6年生の時には、学校になかったサッカーチームを自ら作ったという行動派です。ちなみに1歳半の息子さんの名前も「翼」だそう。これは、将来が楽しみです!

 喜久村さんは高校卒業後、単身ブラジルに渡り4年間ほどサッカーをしていたといいます。サッカー留学を経て、トップチームでプロとしてプレー。なんと背番号はエースナンバーの「10番」だったそう。サッカーの本場で認められるなんてすごいです。しかし、ケガのため、プロを断念することに。その後、ブラジルのサッカースクールで指導方法などを学び、帰沖したそうです。

 このスクールを始めた経緯は?

 「ブラジルから戻ってきた20年前、社会人チームを立ち上げて活動していました。そんな時、メンバーから自分たちの子どもにも教えてほしいと頼まれ、15年前から教え始めました」

 現在、4歳から中学生まで、北谷町や豊見城市など、県内6カ所で指導しているそう。昼間は仕事をし、夕方からはほぼ毎日サッカーを教えているという喜久村さん。スクールの他にも、社会人サッカーチームや女子フットサルチーム、素人限定のフットサルサークルでも教えたり、シニアリーグでプレーしたり、保育園でも毎週教えたりするなど、まさにサッカー漬けの毎日を過ごしています。

 日本のサッカースクールと教え方は違うのでしょうか?

 「違いますね。ここでは、特に『個』の育成を徹底しています。1人に付きボール1個が基本。できるだけボールを持つ時間を長くし、技術をアップすることに力を入れています」

多くの優秀選手を輩出

 口コミでスクールのうわさは広がり、今では合計100人を超える生徒を抱えるまでに。卒業生も、優秀な人材がそろっています。

 2020年オリンピック候補といわれているドイツ2部のデュッセルドルフ所属の金城ジャスティン俊樹選手。元東京ヴェルディで現在Y・S・C・Cに所属するエルサムニー・オサマ選手は、チェコ1部リーグ・FKテプリツェ所属時、チェコリーグで日本人として初ゴールを決めました。コンサドーレ札幌の上原慎也選手や日本サッカー協会がエリート選手育成を目的に設立した「JFAアカデミー福島」に県内女子として初めて合格した石川くらら選手(中学1年生)などがいます。

 金城ジャスティン俊樹選手は先月帰沖したときに、スクールをサプライズ訪問。スクールはサイン会場と化したそう。自分たちの先輩が活躍しているというのは、励みになりますね。

 スクールの生徒の中には、確実にプロになれる実力の持ち主が何人もいると喜久村さんは断言します。あとは、けがなどをしないことで、「運の問題」だといいます。

 「原石」がたくさんいるこのスクール。汗を流しながら、サッカーを楽しむ生徒たちを見て、エネルギーをもらった調査員。この中から日本を代表する次なるスターが生まれるのが楽しみです。



このエントリーをはてなブックマークに追加


五輪候補者ら育てた指導者
喜久村優さん
五輪候補者ら育てた指導者
指導する喜久村さん。スクール名の「ボアソルチ」はポルトガル語で幸運という意味
五輪候補者ら育てた指導者
ボールは基本1人1個で、技術を徹底的に伸ばします
五輪候補者ら育てた指導者
北谷の中学生スクールの生徒たちと。監督のアシスタントを務めるのは卒業生たち
>> [No.1629]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>