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[No.1610]

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「島ネタCHOSA班」2016年03月03日[No.1610]号

エイリアン味の焼き鳥

 北中城インターチェンジを降り、県道29号を琉大方面に向かって車を走らせていると、「やきとりエイリアン」というお店があるそうです。気になるので調べてください!

(那覇市 人類は皆宇宙人さん)

エイリアン味の焼き鳥!?

 店名が「やきとりエイリアン」!? エイリアンが焼き鳥を焼いているのでしょうか。それとも、まさかエイリアンの肉が…? ぎゃー!!

面白看板に導かれ…

 というわけで、真相を確かめるべく、中城村にやってきました。調査依頼に書かれた道順通り車を走らせます。

 すると、さっそく不思議な物体を発見! 道沿いに、いくつもの看板が並んでいます。書いてあったのは…。「激辛に注意 前方に注意」「前見て運転 左見て焼鳥」といった文字。これは一体!?

 さらに続く看板を見ていくと、「ミヤケン店長 アクターズ出身」という謎の言葉も。ますます謎が深まります。

 そして、その先からは…。煙に乗っておいしそうな匂いが漂ってきます。思わずヨダレが出てしまった調査員は、身の危険(?)も顧みず、フラフラと煙のもとである屋台に吸い寄せられていきました。

 屋台では、通常の1・5〜2倍はあろうかというジャンボ焼き鳥が焼かれていました。うーん、おいしそう。でも、コレがエイリアンの肉だったら…と思うと油断はできません。とにかく、お店の人に声を掛けてみましょう。こんにちは、レキオですが〜。

 出迎えてくれたのは、男前ながら少々コワモテな短髪の男性。「自分が店長の宮城健です」

 あ、どうも初めまして〜…、って、このお名前、もしや看板にあったアクターズ出身のミヤケン店長って…。

 「はい、自分です(笑)」

 なんと! 現在35歳の野郎っぽい姿からは想像が難しいのですが(ゴメンなさい)、ミヤケン店長は5歳から中学1年までアクターズスクールに週3日通い、アイドルを目指していたこともあったそう。「おばが応募して受かったので…。小学1年のころ、ポークのCMに出演したこともあるんですよ」と照れ笑い。なんと、スピードの島袋寛子さん、今井絵理子さんも同期だったとか。すごーい!!

癖になる味わい!?

 さて、ここでメニューを見せてもらいましょう。1本100円で、ネギマや塩コショウ味、梅ダレ味など、7種類の味が選べるようです。うーん、おいしそう。が、ここで「エイリアン味」という文字が…。エ、エイリアン味!?

 「もちろんエイリアンの肉ではないですから安心してください(笑)。激辛ソースをかけた焼き鳥なんですが、インパクトのある名前をということで、先代のオーナーがこの名前をつけたんです」

 聞けば、店名の「やきとりエイリアン」も先代の仲里武(たけし)さんが考案。2年前に現在のオーナー、知念大樹(ひろき)さんがお店を引き継ぎ、現在の看板は知念さんが描いているそう。「店の前の通りは渋滞するので、イライラした時に面白いと思ってくれたらいいかなと思い、看板を描いています。半年に1回のペースで入れ替えていますよ」と知念さん。

 最後に、エイリアン味の焼き鳥を試食します。ミステリアスな赤いソースはかなりのインパクトがあり、少し勇気が必要でしたが…。う、うまーい!! 大ぶりでジューシーな焼き鳥を、唐辛子ベースのソースがピリリと引き締めます。かなりの辛口ですが、この刺激がかえって癖になりそう。ビールにも合いそうですね。大変おいしゅうございました〜。

 読者の皆さんも、この看板を見かけたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね☆



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エイリアン味の焼き鳥
沿道に並ぶ面白看板の数々。謎の言葉が多数…
エイリアン味の焼き鳥
これがエイリアン味の焼き鳥(1本100円)。赤い激辛ソースがインパクト大。肉もジャンボ!
エイリアン味の焼き鳥
(左から)スタッフの比嘉ゆりなさん、ミヤケン店長こと宮城健さん、スタッフの赤嶺健司さん
エイリアン味の焼き鳥
現在の看板の作者であるオーナーの知念大樹さん。お茶目です
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