沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1942]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2022年07月28日[No.1942]号

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ウーマクー長男の思い出

 長男が歩き始めると何をやりだすか分からないほど手を焼いた。

 ある日、運転免許証がなくなり、どこを捜してもないので再申請した。すると半年後、おもちゃのミニカーの運転席に折り曲げて入っていた。

 ある日は自分の靴を冷蔵庫に並べて入れていた。今では公務員になっている。

(南城市 平良礼次)

(編コメ)確かにウーマクーではありますが、ご長男は免許証や靴をきちんとしまっていたつもりではないでしょうか。どこかきまじめで几帳面な性格も感じられ、公務員になられたのも分かるような気がします。

便利な世の中

 10年ひと昔と言いますが、本土復帰から半世紀。復帰っ子と呼ばれる世代の人も50歳。

 アメリカ世からヤマト世に世替わり。ドルから円、左ハンドルから右ハンドル…。周囲もずいぶん変わりましたね。

 今は水洗トイレが当たり前ですが、昔はボットン便所。近所のオバァが若い人に聞いたら分からない。今は公園のトイレも水洗ですよネ。「水も井戸があればよい方。近くの井戸に水くみに行ったよ、風呂も銭湯に行ったよ。今はとっても便利になったさ…」とオバァは笑いながら言っていた。

(沖縄市 オキちゃん)

(編コメ)本土復帰から50年、沖縄も変わりました。水道をはじめ、今の便利な世の中は、地域の先輩方の苦労があって築かれたものだとあらためて思い知らされます。当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れずにいたいものですね。

なくし物マスター?

 先日のこと。知人とランチしたお店で、スマホを置き忘れてきました。そのことに気づき、知人の電話を貸してもらいお店に連絡すると「預かっています」の返事。

 知人の目から見ると、このやりとりをずいぶん冷静に行っていたと見えたようで「私だったらスマホなくしたらもっと慌てるはず。落ち着いててすごいですね!」とおほめ(?)の言葉。

 いえ、ちょっと違うんです。あまりに何度もなくすものだから、慣れているだけなんです(笑)。なくしたらどうすればいいか、頭の中にマニュアルができあがっているわけです。というか、それなら先になくさないよう努力しろという話ですけどね。

(北谷町 ヨーダだよー)

(編コメ)編者もなくし物が多いのですが、毎回慌ててしまいますよ(笑)。なくしものを見つけるコツ、ぜひ教わりたいものです。

ずいけいさん?

 私は本土出身です。最近、本土の親戚と手紙をやりとりする機会がありました。

 私は「瑞慶山」という名前のつくビルに住んでいるのですが、届いた手紙を見ると、宛名に平仮名で「ずいけいさん」と書かれていました(笑)。確かに、本土の人にとっては耳慣れない読み方ですよね。電話で「ずけやま」と読むんだよ、と伝えるとびっくりしていました。 ともあれ郵便局の方、きちんと届けていただきありがとうございました!

(那覇市 西蟹江)

(編コメ)沖縄の地名や名字は、本土の人にとっては難しく感じられる読み方も多いみたいですね。ウチナーンチュから見たら、逆に本土の鈴木さんや田中さんも新鮮なんですけどね。

17歳の愛犬

 わが家の愛犬・太郎は、今年満17歳を迎えます。

 偶然出くわした里親募集の譲渡会で、モコモコの子犬を息子が抱き上げたのがきっかけで家族になりました。

 17年の間、あるときは息子の遊び相手、あるときは頼りがいのある番犬、あるときは慰めをもらい、大きな支えとなってくれています。

 健康管理に必要なウオーキングにも付き合ってくれる忠実で、かけがえのない存在です。

 今まで手がかからず、賢く聞き分けの良い太郎でしたが、最近は年をとって様子が変わってきました。耳が遠くなり、気弱な様子を見せたり、後追いが激しくなって寂しがる様子を見せるようになりました。

 「この17年間、わが家に来て、太郎は幸せだったかなぁ」と考えます。私は幸せでした。だから長生きしてもらって、もっと楽しい時間を一緒に過ごしたいです。

(沖縄市 あんこ)

(編コメ)17年間、ずっとそばにいて同じ時間を過ごした愛犬。あんこさんが幸せだと感じているなら、太郎もきっと幸せと感じていると思いますよ。

海外留学するめいっ子へ

 ぜひ元気なうちにお礼が言いたくて…。

 4人きょうだいの末っ子として生まれた私は、昔から妹や弟がいる人がうらやましく子どもの頃は近所の小さい子たちとよく遊んでいました。大きくなってからは友達のめいっ子やおいっ子と遊ばせてもらう事もあり、「私も早くおばさんになりたいなー」と楽しみにしていました。

 そしてついに私もおばさんになれる日がやってきました!(笑)。忘れもしない姉からの陣痛の電話。当時私は外出中で焼肉をオーダーしたばかりでしたが、気持ちはそれどころではなく早く食べ終えて急いで姉のいる病院へ向かいました。深夜から陣痛につき合い、その後分娩室前で今か今かと待っていて「オンギャーオンギャー」と産声が聞こえた時には本当に本当にうれしかったです。

 退院後も姉の家で半年間暮らし、姉は産後しばらくして仕事復帰する事になっていたので、私が赤ちゃんのお世話をしていました。ミルクを飲ませゲップをさせオムツを替え…。保育園、小学校と行事は全て参加しめいっ子の成長をずっとそばで見守ってきました。

 そんなめいっ子が誕生日を迎え二十歳になります! 早い、早すぎる…。成長はあっという間ですね。今は夢に向かって頑張っていて、しばらく海外留学へ。コロナの事もあり、就職もいろいろと厳しい状況ではありますが、めいっ子の夢を応援したいと思います。

 大好きなめいっ子へ…。二十歳を迎える瞬間は飛行機の中にいて上空だけど、それもまた貴重だしすてきだね。私はいつでも味方だよ! 留学生活頑張ってね!! 帰ってきたらまた仲良くしてね。

(那覇市 まぁちゃんママ)

(編コメ)6月にいただいていたお手紙なので(諸事情で掲載遅れてすみません)、めいごさんはすでに海外にいらっしゃると思います。海外で経験を積み、成長して戻ってくる日が待ち遠しいですね。

アコウと杉の木

 アコウの木の枝を杉の木が、突き破り、天高くそびえたっています。(場所はコザ運動公園です)。

わしんとこポスト

(沖縄市 比嘉達志)

(編コメ)アコウの木の間を縫うようにして突き抜ける杉の木。植物のたくましい生命力を感じて、元気が出てきますね。

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