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[No.1937]

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「ワシントコポスト」2022年06月23日[No.1937]号

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慰霊の日

 私の祖父母は戦争経験者。戦争の事を思い出すのが怖いと言ってあまり戦争の話を話したがりませんが、年に数回、夜中目覚め、寝ぼけて「親と離れ離れになったんだはずね…あそこにおなかすかせた子どもたちがいるさー、何か食べさせたいけど何も食べるのないさー」とか「あそこに兵隊がいるから怖い」など私たちには見えないけど、戦争の時の記憶がよみがえり恐れる時があります。

 戦争が終わって77年たつけど、忘れる事のできない恐ろしい現実。オジーオバーたちが話してくれた戦争の事を今度は私たちが子や孫に伝え、二度と戦争が起こらないようにしないといけないなと思いました。

(那覇市 平和んちゅ)

(編コメ)きょう6月23日は慰霊の日。平和んちゅさんのおじいさま、おばあさまのいつまでたっても忘れられない記憶、心が痛みます。本当に戦争は恐ろしいものです。

月桃の涙

 小雨の中、月1回のいつものクリニックに出かける。いつもの通り道に、この時季の花「月桃」が咲いている。よく見ると、ステキなピンクの花びらの先から、しずくが次々と流れている。しずくが涙のように流れている。「月桃が泣いている」と思った。

 「月桃」の歌を思い出した。海勢頭豊さんの、平和を思うふるさとの歌。毎日流れるロシアのウクライナ攻撃のテレビニュース。学校も病院もかまわずの攻撃は悲しい。「今日は、血圧高めですね」の先生の声を聞き、薬を受け取り月桃の道を戻る。戦争も梅雨も早く終わりますように。

(那覇市 上里京子)

(編コメ)「月桃の花が咲くころに悲惨な戦争があった事実を、子どもたちに伝えたい」との思いで発表した海勢頭豊さんの「月桃」。歌にこめられた意味をかみしめながら、平和を願う気持ちを新たにしたいと思います。

複雑な気持ち

 他県出身の夫の誕生日は6月23日です。沖縄に来て約50年になります。その日を複雑な気持ちで迎えています。知人から花束も届く日です。家族で祝う日を前日か後日かと迷う日です。今年は前日に決めました。戦争中、低学年で育った場所は鹿屋基地のすぐそばです。

(那覇市 シゲちゃん妻)

(編コメ)引き続き慰霊の日関連の投稿です。複雑なお気持ちをつづっていただきました。難しい問題ですが、シゲちゃん妻さんご夫婦に平和への思いに心を打たれます。

誰かのために献血

 誰かのために私が出来る事は何かを考え、微力ですが、数回ほど献血をさせていただいています。

 体は大きいのに、血管が細く、また、針が苦手な私は冷や汗をかきながら、直視する事が出来ず、毎回、献血ルームの方に「大丈夫ですか? 痛いですか?」と気を使わせてしまいながら献血。今回は献血をしている時に、私についてくださる方と楽しいお話しができ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 私のパワーが、誰かのパワーになりますように、そして、私は、お話ししたスタッフさんから、笑顔のパワーをいただき、一日中幸せな気持ちで過ごせました。ありがとうございました。また、4カ月後、体調を整えて献血出来るよう、頑張ります。

(沖縄市 ビックママ)

(編コメ)針が苦手なのに誰かのために献血するビックママさん、すてきです。ビックママさんのパワーが誰かのパワーになり、世の中に広がっていきますように。

ご近所のおばさま

 主人が胃の腫瘍切除のため手術をして3日になります。コロナ禍なので面会はできず、手術の時は廊下で顔を見るだけでした。大黒柱が14日もいないとなると寂しいなと手術までとても不安でした。「子どもが小さい時は1カ月外国に出張でも寂しくなかったのに、夫婦2人になった今は寂しくなるな!」と思っていました。

 塀越しにお付き合いしているご近所のおばさまには入院のことを話しました。そうしたら、一人暮らしのおばさまは翌日からランチタイムに自宅に招いてくださり、ゆんたくをしたら6時間も。「明後日も来てね!」とのことで今日も出かけたら、すてきなランチを用意してデザート、そしてお土産まで持たせてくれました。

 私はゆんたくと、ラインのやり方を教えてあげてます。お互い楽しくて時間を忘れてしまいます。「今度はカラオケに行きましょう!」とのことでカラオケ行くことになりました。主人の手術、入院により、おばさまと一段と仲良くなれてうれしいです。

 人間の縁は面白いものです。だから人生って楽しいのですよね~。

(那覇市 えこ)

(編コメ)ご主人の手術ではさぞ不安な思い、寂しい思いをなさったと思いますが、ご近所のおばさまと絆が深まったのは何よりです。物事のポジティブな面に目を向けるえこさんは芯がお強いですね。

ハジマキ

 沖縄では唯一紅葉するハゼの木(ウルシ科)はきれいなものですが、子どもの頃山で焚き木取り、山遊び、野生の実(シークヮーサー、イチュビ、クービ、バンシルーなど)を取りに行ったものですが、1~2日後に手足、顔に赤い湿疹が現れ、親もびっくり。「どこの山に行ったの」と聞き、山に行きそこでハゼの木を見つけて枝いっぱいに大きな小石を吊り下げ、ハゼの木を痛めつけました。

 不思議なことに4~5日後に湿疹は治りホッとしたものです。山原では、この湿疹をハジマキまたはハンギマキと言っています。

(八重瀬町 金城實秋)

(編コメ)6月9日付のハゼの木にかぶれる「カジョーラー」へのコメントです。ハゼの木の枝に小石を吊り下げるのも何かのおまじないでしょうか。

ポジティブまる子

 先日、さくらももこ先生の「ちびまる子ちゃん」を読んでいて感心させられたセリフがありました。

 まる子のお姉ちゃんに「まる子はバカなのよ!」と言われるが、それに対して発せられた言葉はこうでした。

 「いいんだ、まる子はバカでも気にしないもん! 私は一生バカだよ。バカは死ぬまで治らないんだから、そうと決まれば、バカとして明るく元気に生きていくしかないよ」

 うわぁ~、なんてポジティブまる子ちゃん。友蔵おじいちゃんと同じ、私も目からウロコです。自分にガックリした時「私なんかいないほうがいいのでは…」と思ってしまう私とは、真逆の言葉のまる子ちゃん! なんだか、この言葉で、心が元気になる感じがしました。マンガもセリフには学ぶことが多いなぁと思いました。

(うるま市 モグモグ)

(編コメ)さすがはちびまる子ちゃん(笑)。編者も元気をもらいました。まるちゃんみたいな発想の転換ができる人って、決してバカじゃなく、とても賢いな~と思います。

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