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[No.1903]

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「ワシントコポスト」2021年10月28日[No.1903]号

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言葉で表す(ホメ言葉)

 趣味と実益を兼ね、ほっといていた畑を整地し、果物畑にしようと計画中です。土いじりは体力勝負でストレスは感じないものの草取り、根っこ取り、石ころ取り、枯れた草木は集めて燃やすなど、いくらやってもなかなか前に進みません。

 そんな中、コロナ禍で自粛中の孫たちも手伝うと言ってくれ、ありがたい。小学2年生の菜々がいます。全整地終わって木を植えるのは、いつになるやらで先にシークヮーサーを何本か植えました。ここんとこ、カラカラ天気で水がすぐに干し上がる。2年生の菜々はシークヮーサーが枯れてしまいそうでかわいそうとジョロに水を入れ、ウンショウンショと水まきを自発的にしてくれています。

 あ〜やってるね。ありがたいと思いつつも自分はほかの仕事で忙しい。そのうち菜々が「ねぇ、ばあちゃん! 私は役に立っているの?」と伺いを立ててきました。

 あらまぁ。「もちろんだよ。助かってるよ」と答えたものの、「自分の仕事を認めてほしいのは、こんな小さなときから芽生えているのかと、おかしいやら、面白いやら。大人でも褒めたらやる気がでるもの。心でただ思うのではなく、声に出して褒めてあげるのが大事だなぁと改めて思いました。

(浦添市 ケーキ)

(編コメ)おっしゃるとおり、言葉にすることは大事ですね。一生懸命お手伝いをしていたお孫さん。頼もしいです。

優しいおじさん

 先日、息子がお友達と3人で名護まで遊びに行ったときのこと。夜〜朝方? 那覇に帰ろうと思ったとき、車の調子がおかしくなり、停止。バッテリーが上がったらしく途方に暮れていると、若いお兄さんたちが声を掛けてくれたそうです。

 でも、チャージするケーブルを持っていなくて、「ごめんね〜」と言って去っていったそうです。こんな夜中に声を掛けてくれるだけでもありがたいです。それからしばらくして、軽自動車に乗ったおじさんが声を掛けてくれたそうです。が、ケーブルを持っていなくて…。チ〜ン。と思ったそのとき、おじさんが「お家近いから取ってくるまで待っててね〜」と…。

 無事チャージをしてもらい、那覇まで帰ってくることができました! このおじさんは、お礼も受け取ることなく、「次困っている人を助けてあげてね〜」と言って帰っていったそうです。夜中に、しかも若者に声を掛けるなんて、私なら怖くてできません。この場を借りてお礼をさせてください。

 軽自動車のおじさまへ。あのときはお世話になりました。うれしそうにこの話をしてくれた息子も、人の温かさに触れて感激したようです。本当にありがとうございました!

 話を聞くのと実際に現場で遭遇したのとでは、心の感じ方は違うと思うので、私には分からない感情を得たと思います。息子もこんなすてきな人になってほしいです。本当にありがとうございました!

(那覇市 おデブのチャロ)

(編コメ)夜中だったので不安だったと思いますが、息子さんたちが良い人と出会えてよかったです。「次困っている人を助けてあげて」の言葉に感動。優しさの連鎖が生まれるといいですね。

ポスト違い‼

 私の家は公民館の隣にあり、そこに赤いポストがあります。小学1年生の孫が遊びにきたときのこと。「この手紙、ポストに入れてきて」と頼みました。

 翌日、郵便受けに昨日孫にお願いした手紙が入っていました。ポスト違いだと分かり、笑えました。

(うるま市 宮城恵子)

(編コメ)家にある郵便受けもポストって言いますよね。お孫さんが郵便受けに入れる姿を想像し、笑ってしまいました。

おいっ子のエピソード

 弟は結婚9年目に女の子、11年目に男の子ができました。おいっ子は幼いときから幼児言葉は使わず、クサムニーする子でしたが、母親が仕事に行くことになり託児所へ預けることになりました。泣いて嫌がる子が多いのに、ニコニコして中にいる子どもたちを眺めていました。先生が「お母さん、この子、話はできますか?」と問うたら、おいっ子は先生の洋服を引いて「ペラペラ」と言って先生をあぜんとさせたそうです。

 学齢に達し、その前に虫歯の治療に連れていきました。大人も歯科のピカピカの診療台は気持ち悪いのに、平然と一人で座っていました。先生は「あっ、虫歯だね。きれいに削ってセメントで白い歯を作ってあげようね」と言い、びっくりしたおいっ子は「先生、琉球セメントを僕のココにいれるの?」。すると先生は「琉球セメントは大きなお家を造るセメント‼ 坊やのセメントはこれ。白いセメントだよ」。

 治療が終わってホッとした顔で「済んだよ。お母さん帰ろう」と言い、控室にいた若い女性にはニコニコしていたとのこと。その子も千葉県の大学を経て、二男一女の父になっています。おいっ子の幼いないときの古いエピソードです。

(那覇市 百万長者の○子おばちゃん)

(編コメ)ちょっと大人びた感じのお子さんだったのでしょうか? 楽しいエピソードをありがとうございます。

命をつなぐ

 今年の敬老の日のことです。3番目の孫娘は、小学4年生です。彼女は10歳。主人が亡くなって10年、そのとき娘のおなかの中で8カ月でした。

 毎年、手紙を書いてくれていますが、今回は「じぃじは写真でしか見たことないけど、本当は話したり遊んだりしたかったよ。でも、じぃじとばーばがいたから私が生まれてきたんだね。本当にありがとう」とのお手紙でした。

 今7人の孫がいますが、主人のことを書いてくれたのは初めて。改めて孫たちの心情の一面を知り、成長、そして命の尊さを感じています。そんな子だから、これからもずーっと命の大事さを感じて生きていけるのでは? といろいろ考えさせられたお手紙でした。

(那覇市 クリスチーヌ)

(編コメ)会ったことがなくても、じぃじのことを思いながら手紙を書いてくれたことがうれしいですね。 

犬が子守り

 お盆に行けなかったので、母(90歳)の顔を見に行ってきました。妹が近くにいるので安心です。

 妹の2歳半の孫がベッドで寝ていて、その横で犬も一緒に寝ています。いっときしたら、犬が吠えたので見に行ったら孫は起きていました。起きたことを吠えて知らせてくれたみたい。で、私が抱っこしようと手を出すと吠えました。

 一緒に住んでいるので「うちの子、取るな‼」ということでしょうね。二度、三度と手を出すと、その都度吠えました。まさに子守りでしょうね。テレビでは見たことあるけど、まさか目の前で見るとは。

(八重瀬町 ビッグママ)

(編コメ)犬はお孫さんのことを「大切な存在」だと分かっているんですね。小さな子どもと犬が寄り添う姿はほほ笑ましいです。

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