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[No.1883]

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「ワシントコポスト」2021年06月10日[No.1883]号

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看(み)取りケア

 私は現在、老人福祉施設にて看護師として勤務しています。看取りケアに関してとても考えさせられています。

 私の施設では現在看取りケアを行っておらず、数多くの入居者が看取り期にあるにも関わらず、心肺停止時間には心臓マッサージをしつつ、急性期病院へ搬送する流れが主となっています。私としては、一日でも早く看取りケアを行い、安らかな最期を迎えさせてあげたい気持ちが強いです。

 福祉施設を取り巻く環境として、まず看取りケアに係るスタッフ理解や確保、看取りケアに欠かせない、知識、研修などスキルアップにつながるプランが施設側のバックアップとして必要だと考えます。

 現在、コロナ禍で急性期病院は限られたスタッフで救急医療に携わっています。私たち福祉施設の看護師としては、いかに急性期病院での看取りを減らし、急性期病院の役割機能を維持させていくのかが重要だと私は考えます。

 なぜかというと、とても人生を長生きし、最後の最後に胸を押されてきつく、つらい苦しみを与えて最期を迎える高齢者を見るのがとてもつらく、苦しいからです。

 最近は施設での看取りを希望される家族もおおいです。私も今、看取りケアに向けて少しずつですが取り組んでいます。施設の皆さん、看取りケアをより多くの高齢者に提供できるようにこれからも引き続き頑張っていきましょう。安らかな空間、時間を確保するのもまた福祉施設看護師としてはとても大きな任務だと思います。

(読谷村 突き進むナースマン)

(編コメ)看取りケアについて考えたことがある人はどれぐらいいるでしょうか? 家族みんなで話し合いたいと思います。

かのんのちから

 「あしたも また あそぼうねー!」と、元気いっぱいに言うめいの子どもに「あしたねー」と笑顔で手を振ります。めいの顔を見ると、ちょっと困ったような表情をしています。でも何度も繰り返し言うものだから、話を合わせるように「明日も来ようね!」といい車が動き出しました。かのん、満足そうな顔で帰っていきました。

 短縮保育のときは、ときどきお迎えに行けましたが、今はそれがなくなったこともあり、なかなか会えず、会える日は夫と共にそわそわしています。

 かのんの元気いっぱいの姿を見ているだけで、こちらまで元気になれます。今度あったときもいっぱい、いっぱい遊ぼうね〜‼

(南城市 きな子)

(編コメ)かのんちゃんは元気の源なんですね。

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