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[No.1819]

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「ワシントコポスト」2020年03月19日[No.1819]号

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雨宿り

 先日、雨宿りをしているとき、20代の半ば県外に住んでいたころのことを思い出しました。
 仕事の帰り、駅の改札口を出て歩いていると、家まで7〜8分のところで雨が降り出してきました。商店街を抜け、人通りの少ない場所にあるシャッターの下りた店の軒先でしばし雨宿り。そのとき、傘をさした若い男性が前を通り過ぎたかと思うと振り返り、私の方へやってきて「僕は近いので、どうぞ」と傘を差し出し走り出すと、あっという間に角を曲がって消えていきました。
 後になって、きれいな大きな傘の帯の部分に名前発見。お礼も言えないままだったので気になり、後日、男性が走っていったあたりの家の表札を見ながら探しましたが、分からずじまい。
 ドラマなら次に劇的な再会シーンなんだけど、現実は違いました。でも、なんか懐かしい、ほのぼのとした雨宿りの思い出です。

(那覇市 花笠令子)

(編コメ)再会は果たせなくて残念ですが、傘を差し出され、あっという間に消えたというだけでもドラマチック。キュンとするシチュエーションでもありますし、心も温まるお話ですね。

夫を褒める

 3月5日付「家事しない夫に不安」を読みました。結婚して20年になり、子どもも下の子が4月から高校3年生になる夫婦です。うちの夫も同じように子どもと遊んでくれるのは助かりましたが、子どもたちが小さいころは全く家事をしませんでした。
 諦めもありましたが、たまに手伝ってくれるときには子どもと同じまでにとはいきませんが褒めるようにしました。
 「ありがとうー! 助かった!」とか「やればできるじゃん」とか。なんだこれ…と思うこともありましたが、グッと我慢して(笑)。
 まずは、ありがとうね、と声を掛けてあげてもいいと思いますよ。いまでは私より洗濯、掃除はとても上手です。

(名なしさん)

(編コメ)第二子の出産を間近に控えたもずくちゃんさんは「主人が一切家事をしないので不安」だとつづっていました。褒めたり、感謝したりすれば、そのうちいろいろやってくれそうな気もしますね。

パンチしない

 夕方いつも通り、子ども園に息子を迎えに行った際、保育士さんから鼻血が出たと報告を受けました。そばにいた次男の鼻を見ましたが鼻血の跡はありませんでした。
 よくよく話を聞くと、昼食時間にお友だちとランチルームの席の取り合いでエスカレートしてしまい、相手からパンチされたとのこと。すかさず次男は「パンチされたけど、僕はパンチしなかったよ。パンチしたら負けだから」と言いました。
 「パンチしなかった! 偉いね! なんでパンチしたら負けだと知っているの?」と聞くと、「先生が教えてくれたよ」と。さらりと答えましたが、次男の言葉から自律心の芽生えを感じたと同時に、保育士との信頼感がしっかりしていることに心底感動しました。その後、何度も保育士さんと一緒に次男を褒めながら、お互い目を潤せたのでした。

(那覇市 ぜんざい)

(編コメ)先生の言うことをちゃんと覚えていたんですね。成長していくわが子の姿を誇らしく思ったことでしょう。

感謝

 わが子が4月から無事2年生へ進級します。入学式の翌日から「頭いたーい」と言い出し、なかなか集団生活になじめなかった4月。慣れるまでの1カ月間はバタバタしながら、仕事に行く前に主人と私で交互にわが子と手をつないで一緒に学校へ通い、教室へ。
 「バイバイ」する際の泣き顔に私も涙を浮かべながら「バイバイ! 楽しんでね」と言ったのを今でも思い出します。
 私と主人の仕事の都合で、どうしても休むことができなくて初めて1人で登校させたときは大丈夫だったか心配でした。帰ってくると「お母さん、信号待ちで校長先生がクイズ出して楽しかったよー」と、満面の笑み。翌日も1人で登校すると、「お母さん、信号待ちでね、民生委員のおばちゃんとね、ジャンケンしたんだよ」とうれしそうに話してくれました。
 それからは1人で登校。学校での楽しい話、友だちとの出来事をうれしそうに話すわが子。一緒に行こうか、と誘うと「1人で行きたい。お母さんもお父さんも恥ずかしいから、後ろから来なくていいよ」と言われるまでになりました。
 毎日、信号待ちで安全パトロールしてくれている保護者や地域のOBの方々、先生方、忙しい中ありがとうございます! これからも娘はもちろん、地域のかわいい子どもたちのためによろしくお願いします。

(豊見城市 親も小学校2年生)

(編コメ)不安を抱えた子どもたちに声を掛け、優しく見守ってくれる先生や安全パトロールの方々には本当に感謝ですね。

正解ですよね⁉

 自宅自習をする娘の進級準備をしていて、思い出したことがありました。小学校1年生を目前に、掛け算九九の練習に励んでいた娘。リズムよく九九を言いながら横断歩道を渡っていたら、通りすがりのおじさまが「えっ??」と振り返りました。
 「2×6=12♪ 2×7=14♪ 2×8=16♪ 2×9=おいしい♡(18)♫」。ニクおいしい♪ 間違いではないですよね⁉ ちゃんと、「かっこ18〜♪♫」と言っているところが素晴らしい。
 新型コロナウイルス感染症対策で外出も制限されて少し気持ちが塞ぎ込んでいましたが、思い出し笑いしてほっこりしています。

(うるま市 りんりんLOVE)

(編コメ)楽しい九九ですね〜。外出するにも、いろいろ考えてしまう昨今ですが、早く日常生活を取り戻したいですね。

懐かしいなぁ

 3月5日付「還暦祝い」を読んで懐かしいなぁ、と思いました。きっと池間民族の方々だと思います。
 私たちが還暦のときも赤いジャンパーを着て宮古島観光をしました。 観光場所に到着したら、みんなで輪になって飛び跳ねて踊ることを何回も繰り返しました。それは受け継がれていたのですね。とてもうれしいです。佐良浜頑張れ。

(浦添市 サバウツガー)

(編コメ)池間民族とは、宮古島市平良の池間島と、同島から分村した市伊良部佐良浜、市平良西原地区の方たちのことですね? みんなで輪になり、飛び跳ねて踊るなんて楽しそう!

キャッツの世界を想像

 私の住んでいるアパートは、外壁がコンクリート打ちっ放しのかなり古い建物です。見る人によってはただのボロアパートかもしれませんが、私は味があってとてもいい雰囲気だと思っています。
 夜は、街灯がそんなに明るくないのでアパートやその周辺は全体的に暗いです。仕事で帰るのが遅く、暗くなってからの帰宅がほとんどですが、いつも数匹の猫がうろうろしているのでそれだけでもなんだかほっとします。
 猫をなでたり、餌をあげたりはしていませんが、すれ違うとき「やぁ」と声を掛けたり、「バイバイ」と手を振ったりしています。人々が寝静まったころ、最近見た映画「キャッツ」のように個性豊かな猫たちが集まって歌ったり、踊ったりしているのでは? と想像すると楽しくなります。

(宜野湾市 メモリー)

(編コメ)古いアパートで猫たちが夜な夜な歌い、踊っていたらすごいですよね! 夜中、窓の外をのぞいてみてはいかがですか?

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