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[No.1722]

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「ワシントコポスト」2018年04月26日[No.1722]号

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受験の思い出

 受験シーズンが終わり、新年度が始まろうとしています。高校受験からもう40年近くたちますが、一生忘れられない思い出があります。
 私が受験したのは沖縄工業高等専門学校で創設されて間もない頃でした。競争率も4倍強。「こりゃムリかな」と思いつつ、期待を胸にチャレンジしました。
 合格発表の日。残念ながら私の受験番号はありませんでした。ぼうぜんと立ち尽くし、仕方ないとあきらめるしかありませんでした。しかし何とその1週間後。担任の先生に「おー、ちょっと来い。高専合格だ」と言われました。「えっ、どういうことですか」「入学辞退者が1人出た。繰り上げ合格だ」
 私はなんと、不合格者のトップだったのです。黒が白に変わった瞬間でした。世の中こんなこともあるのだなと、子どもながら運命のイタズラに笑うしかありませんでした。このことがその後の人生のターニングポイントになったことは言うまでもありません。受験シーズンがくるたびに思い出す貴重なエピソードです。

(沖縄市 なかいみのる)

(編コメ)合格発表の日から1週間、さまざまな思いが交錯していたのではないでしょうか? お便りを読んでいて、繰り上げ合格となった時の喜ぶ姿が目に浮かびました。なかいみのるさんが、あきらめずに挑戦したからこそ手にした未来への切符だったんですね。

いくつになっても

 2018年も3カ月が過ぎ、新年度になりましたね。4月から何か新しいことを始めたくて、資格取得を目指そうかな〜と思っています。
 仕事もそこそこ忙しいので大変だとは思いますが、40歳を過ぎて勉強がしたくなりました。ジムにも通いたいと考えています。
 いろんなことに挑戦したいので、頑張ります。いくつになっても挑戦することって大切ですよね〜!

(糸満市 チョコミルク)

(編コメ)仕事が忙しいから、もう年だからとあきらめず、できることから少しずつでも挑戦することはいいことです。チョコミルクさん、応援していますよ!

娘の成長

 娘がこの春から保育士として働き始めました。成長のスピードの速さに追いついていけない情けない私。いまだに何かと娘の世話を焼きたいし、いろいろと心配してしまいます。保育参観の日に園児のおばあちゃんのふりをして、こっそり娘の様子を見に行きたいと思っていたくらいです。
 ところが昨日、娘が「明日は入園式の後、保護者と懇談会があるの。担任として初めて保護者と話すから緊張するなあ」と言うのを聞き、はっとしました。娘が若いお母さんたちから「先生」と呼ばれている姿を初めて想像できたのです。何だかつきものが落ちたようにストンと納得して「私の子育ては終わったんだ」と思えました。寂しい気持ちはあるけれど、これからは一歩後ろから見守っていきます。

(読谷村 レモンケーキ)

(編コメ)親にとって、子どもはいくつになっても子ども。何かと心配になるのでしょうね。娘さんは、保育士としてのスタートを切ったばかりで不安だと思います。温かく見守ってくれる母親の存在は、心強いことでしょう。

子どもとの時間

 毎週のように、2人の子どもを連れて家族で公園へ行っています。子どもたちの遊んでいる姿、楽しそうにしている笑顔を見ると、とても幸せになります。
 子育てをしていると大変なこともありますが、今を大切に日々頑張っていきたいと思います。もちろん、いつも協力してくれる周りの方々に感謝の気持ちも忘れずに!

(北中城村 ひまわり)

(編コメ)子どもの笑顔には癒やされます。こちらも自然と笑顔になって、優しい気持ちになりますね。一日一日を大事に生きていきたいものです。

ピカピカの1年生

 4月からピカピカの1年生になった初孫。入学式では、小学6年生の子どもたちと一緒に手をつないで入場し、あいさつをして席につく新1年生の子どもたち。その姿はとても愛らしく、輝いていました。
 体育館は満席でした。校長先生の話も、みんな静かに聞いていました。校長先生は「学校は休まないこと、みんなと楽しく遊ぶこと、仲良く頑張ってください」などとお話をしていました。
 子どもたちは、童謡の「一年生になったら」に乗って、楽しそうに行進していました。私も帰りのお迎えをしたり、おやつのときに一緒に本を読んだりして毎日頑張りたいと思います。孫と仲良く楽しい時間が過ごせるように、元気をもらっていきましょうね。

(読谷村 初ちゃん)

(編コメ)ワクワク、ドキドキの入学式を終えて今ごろは学校生活にすっかり慣れた子、慣れない子さまざまでしょう。初ちゃんさんのお孫さんは、どんな様子でしょうか? 子どもはあっという間に大きくなります。お孫さんとの楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。

重いランドセル

 私には小学2年生に進級する息子がいます。昨年はランドセルを買うため、いろいろと見て回っていました。そのとき、ランドセルって6歳の子どもたちがしょってかつぐにはあまりにも重たいと感じました。もっと軽くならないものでしょうか。
 入学前は教科書も何も入っていないランドセルを背負って、ルンルンとはしゃいでいた子どもも、学校が始まり、荷物でいっぱいになったランドセルに四苦八苦している毎日です。大人が持っても重いと感じるのに、これを子どもたちが毎日、背負うとなると子どもたちの成長の妨げになるのでは……と思っていた矢先、先日聞いたラジオでもこの話題をしていました。9㌔にもなるランドセルを背負っている子どももいるということでした。こんなに重いものを持ち運んでいるのは、日本の子どもたちくらいのようです。
 小学校に入学するとランドセルをもたせるのが定番となっていますが、どうにかならないものでしょうか。旅行用バッグのようにタイヤをつけたり、軽量化されたりなど、体に負担がかからないものなら良いのではないかと思います。皆さんはどう思われますか。新しいものを作っていただきたいです。

(宜野湾市 前川)

(編コメ)ランドセルが重くて、肩こりや腰痛を訴える子どももいるそうですね。足腰が鍛えられてよいという声も聞いたことがありますが、重すぎるのはかわいそう。いずれにせよ子どもの発育に悪影響のないものが望まれます。

沖縄最高

 大学生の息子が沖縄に行きました。私たち家族は沖縄に5年間住んでいましたが転勤のため、この子が小学6年生のときに沖縄を離れました。
 旅行中はゼミの仲間とダイビングの講習を受けたり、観光をしたりしたそう。何を食べてもおいしく、とても楽しかったそうです。旅行の合間にかつて住んでいたマンションや、通っていた小学校に行き、「あの頃と全然変わってなかったよ。でもすべてが小さく感じた」と話していました。また、昔はただひたすらキレイとしか思わなかった沖縄の美しい海に、かつてたくさんの人が亡くなった悲しい歴史がある。そんなことを思うこともできたそうで、成長したのは体だけではないのかもしれません。
 それから今回の旅行で、野球部の友達や監督さんたちと9年ぶりに再会することもできたそうです。息子から送られてきた写真には、当時のいがぐり坊主だった面影がありながらも、みんな好青年に成長していて、びっくりするやら懐かしいやら。あの子たちが一緒にお酒を飲めるようになったなんて……感慨無量です。息子にとっても、とてもうれしい夜だったようです。
 「沖縄最高だー! また行くぞ、絶対に!」。Mさん、Yちゃん、みんなありがとう。

(名古屋市 キヨコー)

(編コメ)今回の旅で息子さんは楽しい思い出をたくさん作ったようですね。美しい海で起こった悲しい出来事にも思いを寄せたとのこと。胸に迫るものがあったのかもしれません。いろいろな体験を通して成長していく子どもの姿は輝いて見えます。

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