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[No.1704]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2017年12月21日[No.1704]号

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エンジェルの毒

 朝食をとりながら、庭にあるエンジェルストランペットを眺めていました。その日は明け方に雨が降っていました。雨粒を受けて輝くオレンジ色の花はとてもきれいでした。
 ふと、枝にからんだ花殻が気になり、庭に出て取り除いたところ、右目に水滴が入りました。その時は特に気にならなかったのですが、友人に手紙を書いていると、次第に右目がかすみ、字が見えなくなりました。鏡で顔を見ると、左目の瞳孔は2㍉程度なのに、右目は7㍉近く開いていたため、夫が車で眼科に連れて行ってくれました。
 樹液が入った可能性があるとのことで、目を洗浄してもらいました。ついでに白内障や眼底出血などの病気を調べる検査を受けましたが、異常はありませんでした。瞳孔はその後も3日ほど開いたままで、日中に窓際にいるときや外に出る時はサングラスを掛けなければなりませんでした。
 エンジェルストランペットは花の形とにおいが好きですが、植物全体にアルカロイドという毒を持っていることを知りました。触れるときは気をつけてくださいね。

(宜野座村 この頃はタイカレー)

(編コメ)大変でしたね。その後、目の調子はいかがですか。ラッパ状の大きな花を咲かせる美しい植物ですが、皆さんも観賞する時や手入れをする時は十分注意してください。

小夏日和の発表会

 去る11月26日。小夏日和に催された、孫たちの学習発表会。会場の体育館には父母、祖父母らが大勢つめかけていました。
 プログラムは幼稚園児による竹馬遊びや、小学生によるダンス、合唱、創作劇など盛りだくさん。とても楽しい時間を過ごしました。
 また、発表中、ハンディキャップのある生徒に対する、先生方や生徒たちのサポートぶりには終始感心し、目頭が熱くなりました。さすが小夏日和! ありがとう。

(那覇市 ファンター爺)

(編コメ)子どもたちの元気あふれる発表に、客席から湧き上がる拍手や歓声。小夏日和と呼ぶにふさわしい、温かい空気に包まれたのですね。

モヤシ詰め放題


 旬のスポット、のうれんプラザ。オープン初日に家族で行きました。とても立派な建物で、あのアジアンチックな„のーれん“が、都会型のマルシェに変身していたので驚きました。駐車場は1時間無料。目移りするほどたくさんのブースがあり、すてきなお店ばかりでうれしかったです。
 中でもオバタリアンの私が惹かれたのが100円のモヤシ詰め放題!  母親は遠慮がちでしたが、お店の人が「いっぱい入れていいよー」と言ってくれて、私が手伝ってぎゅうぎゅう詰めにしました。普通なら300円以上はする量をサービスしてくれましたよ。私たちの様子を後ろから見ていた女性も、すぐさまチャレンジしていました。
 帰りに母親から「あなたといると恥ずかしくて……」と言われましたが、わが家ではモヤシのナムルやチャンプルーなど4日続けてモヤシ料理を楽しめました。おばぁ、ありがと〜! また絶対行きますね。

(那覇市 A・Y)

(編コメ)モヤシの詰め放題をすると、楽しすぎてニヤニヤしちゃいます。次の休みは朝からのうれんプラザに行ってみたいと思います。

クリスマスパーティー

 クリスマスは毎年、義父母の家でクリスマスパーティーをしています。私はお姑さんから習ったレシピで料理を作り、みんなに振る舞います。この日は、きょうだいや親戚が集まって楽しく過ごします。
 まだそれぞれの夫婦に子どもはなく、大人同士でプレゼント交換をしていますが、私のおなかには今、新しい命が宿っています。来年のパーティーでは小さなアイドルと一緒に思い出が作れるのかと思うと胸いっぱい、幸せいっぱいです♪

(宜野湾市 チャーリーブラウン)

(編コメ)おめでとうございます! 赤ちゃんに会える日が待ち遠しいですね。楽しいクリスマスをお過ごしください。

酔っぱらいサンタ

 何十年か前の話です。クリスマスイブに子どもたちのプレゼントを買いに出掛けました。しかし、子どもたちが寝る時間にはまだ早かったので、時間をつぶそうと思い、近くの飲み屋に入りました。
 楽しく過ごし、さて帰ろうと思って会計すると、ママさんが「あいっ」と言いました。お酒を飲んでいたら買ったプレゼントのことをすっかり忘れてしまい、いつものように帰ろうとしていたのでした。
 女房の代わりにママさんに叱られた、酔っぱらいのサンタさんでした。

(うるま市 匿名希望)

(編コメ)私も忘れ物常習犯なので、他人事とは思えないエピソードです(笑)。ママさんに感謝ですね〜。

娘の挑戦

 今年、娘が「童話・お話し・意見発表会」に参加しました。担任の先生からのアドバイスを参考に、夏休みは毎日一緒に練習しました。その結果、学年代表や学校代表に選ばれ、そのたびに娘と抱き合って大喜び。練習にも熱が入り、娘の気分が乗らない日は口げんかをするなど、大変なときもありました。
 市の代表を選ぶ大会の日は「今日は楽しもうね」と娘を送り出しました。緊張して手が震える私をよそに、舞台に立つ娘は堂々としていて、とても感動しました。代表には選ばれませんでしたが、私は初めての挑戦でここまでやりきったことに満足していて、娘も同じ気持ちだと思っていました。
 娘は会場で「疲れた、やっと終わった」と明るく振る舞っていましたが、帰宅すると「もっとやりたかった、勝ちたかった。悔しい〜。次は絶対に負けたくない」とわんわん泣き出しました。しばらくして「でもママが褒めてくれたから大丈夫だし」と言い、泣き疲れて眠ってしまいました。
 娘の成長を目の当たりにして、うれしさと悔しさで胸がいっぱいになりました。今まで、子どもと一緒に何かに挑戦したことがなかったし、とても勉強させられました。この悔しさを糧に、来年も一緒に挑戦します。

(宜野湾市 キラキラ)

(編コメ)「子育ては親育て」という言葉がありますが、子どもから学んだり、一緒に何かをすることで気付くことってたくさんありますよね。来年も頑張ってください!

甘いキャラメル

 50年以上前のことです。わが家は大家族でした。貧しく、日々の生活も大変でしたが、どういうわけかクリスマスだけはサンタさんが夜中に来てくれていました。
 長女の私は、ニワトリの飼料袋を集め、きれいな部分を使ってプレゼントを入れてもらうための大きな靴下形の紙袋を6つ作っていました。妹や弟たちとその靴下をぶら下げ、毎年ワクワクしながら眠りにつきました。翌朝、目が覚めると、サンタさんからミカン2個とアメリカのキャラメルが数個、靴下に入っているのを見て大喜びしたものです。あのキャラメルの味は今も忘れません。
 プレゼントは毎年同じものでした。きょうだいの中で私だけは、母がこっそり靴下にプレゼントを入れるのを見ていたので知っていました。お菓子などめったに口にできない時代でしたし、とても感謝しています。クリスマスシーズンになるとよみがえる、亡き両親との懐かしい思い出です。

(与那原町 ひーこ)

(編コメ)すてきなご両親ですね。文面から温かい愛情を感じました。今週で2017年のワシントコポストはおしまいです。次回は1月4日号から。 来年もよろしくお願いします。メリークリスマス! そしてよいお年を。

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