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[No.1696]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2017年10月26日[No.1696]号

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孫の運動会

 孫の通う小学校の運動会は、好天気に恵まれました。少子化傾向により、この小学校も生徒が少なくなったように感じますが、先生たちが工夫したのでしょう。全員参加の競技・演技が繰り広げられていたのがすてきでした。中でも、親子で力を合わせる綱引きはとても素晴らしかったです。
 プログラムの最後を飾ったのは、おじぃもおばぁも総出のカチャーシーでした。来年も楽しみです。

(那覇市 シルバーマン)

(編コメ)保護者も参加できる競技があると、会場もより盛り上がりますよね。家族・地域ぐるみで交流を深める、いいきっかけにもなりそうです。

ハローワークのひまわり

 久しぶりに笑顔のすてきな女性に出会いました。30歳くらいでしょうか。いつも満面の笑顔で、きらきらと華やかな印象を受けました。初めて会ったとき、ひまわり色のスカートを着用していました。その印象が強く残っているため、ひそかに「ひまわりさん」と呼んでいます。
 夫がリストラにあい、夫婦で初めてハローワークへ行きました。何をどうすればいいのか分からずに2人でうろうろしていたとき、「おはようございます」と声をかけてくれた女性が、近くでチラシを配布していたひまわりさんでした。「どちらをお探しですか?」「ご用件を聞かせていただいてもいいですか?」と窓口に案内してくれて、ハローワークの利用法なども丁寧に分かりやすく説明してくれました。
 正直、ハローワークに行くことや、職員の方と話すことをつらく感じることがあります。しかし、ひまわりさんはいつも笑顔であいさつしてくれるので、心が救われます。先日、足が不自由な人のために先回りし、エレベーターを開けて待っているひまわりさんを見かけました。その行為に感動して夫と2人で絶賛すると、恥ずかしそうに顔を赤くし「全然すごくないです。普通のことです」と謙遜していました。いつも目配り、気配り、心配りをしているひまわりさん。楽しく仕事をしているように見えるのは、そのせいかもしれません。
 ひまわりさんに会えた日は不安な気持ちが和らぎ、元気になれます。理想の仕事はなかなか見つかりませんが、笑顔で一生懸命働いているひまわりさんから勇気をもらい、心掛け次第でどんな仕事だって楽しくなるかもしれないと、前向きな気持ちで就職活動ができています。ハローワークに咲くひまわりのような人です。

(那覇市 就活家族)

(編コメ)いつも笑顔で、周囲に気遣いができる人を心から尊敬します。そういう人と一緒にいると癒やされますよね。ひまわりさんの爪のあかを煎じて飲まなければっ!

職務質問

 先日の夜、玄関先で夫と誰かが会話をしていました。見ると、自宅の前にパトカーが1台止まっています。夫は財布の中から免許を取り出そうとしていました。
 「えー何、パトが止まっているけど。もしかして職質? 顔が怪しかった?ウケる!」と私が言うと、警察官が「ご家族の方ですか。夜分にすみません。暗いところを歩いていたので、声をお掛けしました」と丁寧に説明してくれました。すると夫は「こちらこそ、こんなところをパトロールしてくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします。夜遅くまでご苦労さまです」と、これまた丁寧に応対。
 家の中から一部始終を見ていた娘たちに「お母さんの言葉遣いが一番ヤンキー。お母さんこそ職質されれば良かったのに」と言われました。反省。

(宜野湾市 まーちゃん)

(編コメ)つい声を出して笑ってしまいました。子どもたちのお手本になるような正しい敬語を使っていきたいですね。

息子との会話

 わが家は夫、私、10歳の娘、5歳の息子の4人家族です。最近、息子との会話があまりにも面白かったので投稿しました。
 ある日の朝、指輪を外して仕事へ出かけようとしていた私に、息子が「どうして指輪を外すの?」と質問してきたので「仕事をするときに邪魔だからだよ」と返しました。
すると息子は「じゃあ、知らない人に結婚してくださいと言われたらどうするの?」と言うのです。私が「いいんじゃない」と言うと「子どもも2人いるけどいいですか? って言ってね」ですって。
 私が「ハイハイ」と言うと「5人家族になるんだね」とうれしそうに話していました。息子の言葉に大笑いさせて頂きました。

(沖縄市 スーさん)

(編コメ)またまた笑わせて頂きました。このやり取りをご主人に話しましたか? 何と言っていたのか気になります(笑)。

古き良き時代

 今から50年前の話です。当時の私はウエートレスのはしりで、南西航空ができて間もない石垣の空港売店で働いていました。女優さんのようなスチュワーデスさんたちに憧れました。本気で客室乗務員に挑戦しようと思い、会社の人に話したら「君は身長とカーギが足りない」と冷やかされて落ち込んだものです。
 ある日、売店の経営者から琉球航空時代にあった話を聞きました。滑走路に草が生えていた時代です。観光で来ていた若い女性が、くみ取り式のトイレに財布とパスポートを落としてしまい、泣きながら助けを求めてきたそうです。売店スタッフや航空会社社員が大勢集まって何とか引き上げたものの、見るも無残な状態。しかし心優しき八重山乙女たちは大奮闘。お札など一枚ずつ洗い、拭き、乾かし、女性に持たせたそうです。
 今では考えられないことですが、その作業が終わるまで飛行機は離陸を待っていたとか。何とものどかな、古き良き時代だと思いました。

(那覇市 69歳のたまごっち)

(編コメ)う~む、すごい。何て人情味あふれる話でしょう。困っている人がいたら助けたいという気持ちはあるけれど、同じようなことをてできるだろうか……と考えてしまいました(笑)。

価値観の違い

 同居している息子はきれい好きで細かい性格です。家のちょっとした修繕なども休日を利用してやってくれるのでありがたい限りです。しかし、きれい好きすぎるのです。
 例えばシーミーのときのこと。ゴザなどの敷物を探しましたが、どこにもありません。息子が捨てたんだろう……と思いながら確認すると「あっ捨てたよ」と平気な顔。怒らずに、前向きな気持ちでほめようと思いながらも、あんなにたくさんあったのに、いいものを残して捨てることもできないのかと頭にきます。
 また買わなければならなくなったし「あんた買ってきてね」と言いたかったのですが「そう、きれいになったね」とがまんしました。トホホです。その後、娘夫婦に貸してもらいました。
 価値観の違いっていうのでしょうね。和気あいあいと暮らすのはなかなか難しいものです。

(浦添市 あかり)

(編コメ)勝手に捨てられるのは嫌ですねぇ。断捨離するときは、一言断りを入れるように伝えてみてはどうでしょう。互いの苦手なことや足りない部分を補い合える関係を作れるといいですね。

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