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[No.1579]

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「ワシントコポスト」2015年07月23日[No.1579]号

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心優しい店員さんへ

 5月のウマチーの日、親せきから車を借りて主人と一緒にやんばるに行きました。用事を済ませ名護市の21世紀の森近くで信号待ちをしていると、車に追突されてしまったのです。
事故処理のため近くにあるコンビニで電話を借りて、警察に電話をしました。雨が降り始め、パトカーが到着する前には土砂降りになっていました。主人と私は車を誘導するためにずぶ濡れになってしまいましたが、うれしいことに電話を貸してくれたコンビニの店員さんも、雨に濡れながら一緒に交通誘導してくれたのです。警察が到着し、事故処理が終わったあとに店員さんにお礼をしました。
 今の世の中で、優しい行いはとても心が温かくなります。その店員さんは20代前半の青年でした。本当に感謝しています。ありがとうございました。紙面を借りてあらためてお礼をさせていただきました。

(沖縄市 かべー)

(編コメ)大変な思いをしているときほど、人の親切が身に染みます。かべーさんのこのお便りが優しい店員さんの目に留まることを期待しています。

家族にありがとう

 私は1歳の誕生日を迎える前に、あるお宅の家族の一人として迎えられました。実の両親、兄弟の顔は分かりません。育てのお父さんは56歳の公務員です。お母さんも56歳の専業主婦です。長男は29歳の会社員ですが、今年結婚して私たちとは世帯を別にしています。同じく会社員の長女は事情により私たちとは別居生活をしています。私はお父さんとお母さん、そして大学4年生の次男と4人で暮らしています。私は家族の中では一番年下ですが、お父さんの次に偉いと思っています。
 私の役割は家族を守ることです。知らない人が来ると「誰だ、誰だ、誰だ」と叫び続けます。特に作業服を着た男性にはなぜか警戒心が働きます。
 お父さんの役割は私を散歩に連れて行くことです。お父さんは私が3度の飯より散歩が好きなことを知っていて、わざと私のそばで「散歩行こうかなー」と独り言を言います。私はここではしゃぐと甘く見られてしまうので、あえて知らんふりをします。でも、2度も3度も「散歩」という言葉を聞かされると本性が現れ、自然にしっぽが左右に揺れ、揚げ句の果てはあまりにも焦らされると鳴いてしまいます。けれどもいったん外へ出ると、そのことはすっかり忘れ一目散にお父さんを引っ張りながら歩き始めます。
 お母さんの役割は私の食事の管理です。お母さんは私の健康を考慮していつもバランスの取れた食事を準備してくれます。私は散歩の次にチキンが大好きで、家族の誰かがチキンを食べているとわざとそばに座りその様子をじっと見つめています。すると、お母さんの目を気にしながら、誰かがそっと私の口元にチキンを運んでくれます。
 たまには食べ過ぎておなかいっぱいになり、お母さんが作ってくれた食事を残すことがあります。ごめんなさい。
 長男と長女は月に1度会いに来てくれます。久しぶりに会うととても感激します。先日はあまりにも興奮して、ソファーにお漏らしをしてしまいました。ごめんなさい。
 次男は20歳になりますが、私から見るとまだ子どもで、いつもちょっかいを出してきます。大人気ないので無視していますが、あまりひどいとついつい私も大声で怒鳴ってしまいます。ごめんなさい。
 私はお風呂が嫌いで、お父さんが私のバスタオルを準備しているのに気付いたら、そっとベッドの下に潜り込み息を潜めています。ところがお父さんも然(さ)る者、散歩が終わると同時に私を抱きかかえ風呂場に入り、ドアを閉めてしまいます。そこまでやられると、さすがの私も素直にシャワーを浴びます。おかげで今夜も気持ちよく眠れます。
 こんなわがまま娘ですが、いつも優しくしてくれて家族のみんなありがとう。

(嘉手納町 チャッピー)

(編コメ)しっぽが揺れるチャッピーさんは、ひょっとしてワンちゃんですか? 優しい家族に囲まれて幸せですね。次男はチャッピーさんがかわいいからちょっかいだしてくるんですよ〜。仲良く遊んでくださいね。

母親のいじめ

 7月9日付の「見えにくいいじめ」は、私の心にはまりました。私の場合は母親です。家族、親せき、近所の人などに対してはとてもいい人です。私のきょうだいにも甘く、私にだけ子どものころから言葉の暴力を振るっていました。今でもその悪夢にうなされます。
 私が大人になってからは、うそをついてまで金銭を要求してきます。それを自分のお金として、ほかの兄弟にあげています。ほかにも、嫁いだ私に「仏壇を見ろ」などといろいろ言ってきます。こういったことは、ほかの人は全く知りません。私が我慢できずに拒否したところ、実家に出入り禁止となりました。兄弟には私が母をいじめたと思われていて、誰も私の話を聞いてくれません。唯一の味方は主人です。主人からは、子どものころから母に好かれようとして、何でも言うことを聞いていたのが悪いと言われました。
 風鈴さんのお便りを読んで、自分が子どものころから心が傷ついている自覚がなかったことをあらためて思いました。風鈴さん、ありがとうございます。

(那覇市 シナモン)

(編コメ)母親と娘の確執についてはメディアでもよく取り上げられていますね。母親は息子のことを客観的に見ることはできても、同性の娘に対しては自分の分身のように思うことがあると聞いた覚えがあります。それが原因で不和が生じるということもあるのでしょうか。なかなか難しい問題です。

店の対応について


 いつも食パンを買っているパン屋さんでのこと。先日、その店で買った食パンの中に短い髪の毛が入っていました。生地の中に練りこまれた感じでした。
 早速、そのパン屋さんに持って行き現物を見せたところ、「係の者に伝えます」とのこと。おわびの言葉も、こちらの連絡先も何一つ聞くことはありませんでした。そのお店は30年以上営業している老舗なのですが、皆さんはこの対応どう思われますか?

(那覇市 Pちゃん)

(編コメ)作る工程で人が関わっていれば注意を払っていても、そういうことは起こり得るかもしれませんが、おわびの言葉もないなんて! 30年以上も続けてこられたのはお客さんがいたからこそ。悲しいですね…。

火の車!?


 そろそろ車を買い替え時かなぁ?なんて考えながら、ふと思い出したことがあります。皆さんは前を走っている車のナンバーを見て上2桁と下2桁を足し算して遊んだことはありませんか?
 現在小学6年生の息子は、保育園でひらがなを勉強していたころ、字を読めることがうれしいようで、車で出掛けたときに目に入る車のナンバープレートにあるひらがなを読んでいました。「さ」の車! 「や」の車!と楽しそうに声に出して。そして夫と私を一瞬にして固まらせてしまった言葉が、息子の口から出ました。勘のいい方ならもうお分かりですね。そう、「ひ(火)」の車!
 しばし無言のあと、夫と私は目を合わせて「『ひ』の車は持ちたくないね」と。これから車を買い替える予定の皆さん、「ひ」の車には気を付けましょうね(笑)。

(浦添市 ゆ〜ず〜ママ)

(編コメ)私はナンバープレートの数字の合計が「10」になるように足したり引いたりしながら、ときどき頭の体操をしています。ナンバーの前のひらがなは気にしたことがないのですが、読者のみなさんはいかがですか?「ひ」の車ですか? だとしても家計が「火の車」ではないことをお祈り申し上げます

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