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[No.1802]

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「島ネタCHOSA班」2019年11月14日[No.1802]号



 県外の友人は無類のモズク好き。年末に沖縄に来る予定なのですが、モズク丼やモズクしゃぶしゃぶなど、モズクずくめのメニューを出しているお店を見つけたと張り切っています。どんな料理なのか 調べてください。

(宜野湾市 もうずく春さん)

モズクずくめの料理!?

 モズク丼にモズクしゃぶしゃぶですか。モズクといえば、モズク酢や天ぷらしか食べたことがない調査員。どんな味か想像がつきません! さっそく調査してみましょう。

 依頼者の情報をもとに訪れたのは、うるま市天願にある「キャッスルハイランダー」。専務取締役の仲村剛さんが出迎えてくれ、モズク料理を出しているという建物内のレストラン「飲・食・彩・工房 うるま」に案内してくれました。

新ご当地グルメとして誕生

 モズクずくしのメニューについて知りたいのですが。

 「『うるまもずくチャンプルー丼』です。うるま市の新ご当地グルメとして2013年にデビューしました。モズク丼やしゃぶしゃぶなどさまざまな食べ方が楽しめるメニューです」

 新ご当地グルメですか。うるま市はモズクの生産量が日本一。低カロリーで健康にも美容にも良いとされるモズクがいろいろな料理法で味わえるとは期待が膨らみます。

 「もともとは、全国のご当地グルメを開発している新・ご当地グルメ開発プロデューサーのヒロ中田さんの指導により誕生しました」と仲村さん。地域の料理人たちで1年以上かけてメニューを開発し誕生。うるま市観光物産協会を通して展開し始めたといいます。当初は提供していたのは同社を含めて3社でしたが、現在は同社だけだそうです。

食べ方もさまざま

 さっそく料理が運ばれてきました。お膳にはいろいろなものが並べられています。カツオだしで食べるしゃぶしゃぶ、モズクや大葉が載ったチャンプルー丼、丼に混ぜて食べる2種類のモズク入りかけ具材の他、モズク入りドリンクも付いて、まさにモズクずくし。開発にも携わったという、総料理長の當山吉明さんが説明してくれました。「モズクはもちろん、もろみ酢、塩、シソの葉などはうるま市産です。米以外はうるま市産を優先に、県産素材を使用しています」

 なるほど。うるまの食材が存分に楽しめる内容です。

 「お客さんの意見などを参考に、2016年にモズク天ぷらを加えるなどして、グレードアップしています。好みで召し上がれるように、ご飯と混ぜていたもろみ酢も別にしています」(當山さん)。

 まずは、ウエルカムドリンクからいただきます。飲みやすいように細かく刻んだモズク入り。パインとシークヮーサーがベースのさわやかな味わいです。

 ビビンバの要領で混ぜて食べるもずく丼は、少しずつかけ具を加えながら食べると違った味を楽しめます。

 鍋に入ったカツオだしにつけて食べるしゃぶしゃぶは、和風大根おろしとごまだれ、2種類のつけだれが楽しめます。熱々のだし汁に浸して食べると、食感は損なわれず、歯ごたえ抜群の麺のよう。なんと、替えしゃぶもあるそうです。しゃぶしゃぶを食べた後は、だし汁をもずく丼にかけて完食。おいしくて、楽しかった〜。

 「変わったモズクの食べ方をしてみたかったらぜひいらしてください」と當山さん。

 見て食べて楽しめる、うるま市の料理人のアイデアが詰まったメニュー。ランチ、ディナータイム、どちらでも提供しているとのこと。興味がある人はぜひお試しあれ!



飲・食・彩・工房 うるま
(キャッスルハイランダー1階)
うるま市天願156ー1
098ー972ー4143
※チャンプルー丼(またはランチバイキング)に2時間のカラオケタイム付きのカラオケプランもあり(2000円、月〜木曜、税別)

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モズクずくめの料理
専務取締役の仲村剛(右)さんと総料理長の當山吉明さん
モズクずくめの料理
うるまもずくチャンプルー丼(1100円、税別)
モズクずくめの料理
オオゴマダラが舞う庭の見える席もあります
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