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[No.1688]

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「島ネタCHOSA班」2017年08月31日[No.1688]号

JTA制服、50年でどう変化

 7月1日に那覇空港で行われたJTA(日本トランスオーシャン航空)の就航50周年記念式典で、歴代の客室乗務員の制服が披露されましたね。デザインも時代とともに変わっているようですので、詳しく紹介してもらえたらうれしいです!

(那覇市 ウイングさん)

JTA制服、50年でどう変化!?

 JTAといえば、「うちなーの翼」として、1967年に南西航空株式会社として発足以来、沖縄の空の交通を支えてきた航空会社ですよね。
 50年の長〜い歴史の中、客室乗務員の制服はどのように変化していったのでしょうか?

歴代の制服は全6種

 というわけで、那覇市山下町のJTA本社に足を運んだ調査員。出迎えてくれたのは、執行役員・客室部門長の上原尚子さん。85年に入社し、長らく客室乗務員として勤務してきたベテランです。

 「客室乗務員の制服は、これまでに6種類が作られています」と上原さん。ここからは、6種類の制服について見ていきましょう。

 最初は、南西航空として発足した67年に作られた初の制服(写真1の①)。明るいコバルトブルーが印象的ですが……スカートの丈が短い! いわゆるミニスカートです。当時、世の中を席巻したミニスカート旋風の影響ですね。鮮やかな色彩も、高度経済成長にわく当時の世相を反映しています。

 「次に登場した78年の制服はオレンジ(写真1の②および写真2)。南西航空のシンボルカラーと合わせた配色で、同時期に導入したジェット旅客機も、オレンジが塗られていました。それもあって、この制服は、県民の皆さんの印象が強いようですね」

 上原さんはこの制服を着用したことがあるそうですが、着心地はどうでしたか?

 「重たかったです(笑)。フェルト生地で、肩パットも入っていましたから。それと、この時はまだ手袋も着用していましたね」

 そういえば、客室乗務員の皆さん、手袋をしてました!

 「一方、髪型は厳しくなくて。当時は肩ぐらいまで伸ばしている人も多かったですね。かくいう私もそうでしたけど(笑)」

時代に合わせ変化

 次いで87年に登場した制服は、沖縄の海の色を感じさせるエメラルドグリーン(写真1の③および写真3)。夏のブラウスにはハイビスカスをあしらい、沖縄らしさを表現。

 「この制服を着用していた時期は、本土路線就航が相次ぎました。93年7月には、南西航空から日本トランスオーシャン航空へ社名変更もしています。色は鮮やかなエメラルドグリーンで……。本土の空港では目立ちましたよ(笑)」

 99年のモデルチェンジでは、そんな制服のイメージは大きく変わります。それまでの南国を思わせるカラフルな色使いから、スカートやジャケットはシックな黒へ!(写真1の④)

 「客室乗務員の間では、黒や紺色への憧れもあったんです。2004年には、夏はかりゆしウエアも導入されました。この時はシャツアウトで着用していて、マオカラーの襟が特徴的でした」

 涼しさ、動きやすさなどの機能性も重視されるようになっていったのですね。バブル時代が過ぎ、実利性が求められるようになった世相が感じられます。

 この流れがさらにつきつめられたのが、07年のヨシエ イナバデザインの制服(写真1の⑤、⑥)。こちらはかなりフォーマルな印象。

 「この制服の特徴は機能性。生地が軽くなり、格段に動きやすくなりました!」

 最後に13年から着用されている現役の制服(写真1の⑦、⑧)。こちらは、KEITA MARUYAMA(ケイタマルヤマ)がデザインを監修し、JALグループ共通のデザインを採用。独自のスカーフとかりゆしウエアで、沖縄を拠点とするJTAらしさを表現したそうです。

 時代の流れを映し出す客室乗務員の制服。しかし、形は変われど、沖縄らしさを大切にする姿勢が一貫して受け継がれていることに感銘を受けた調査員でした!



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JTA制服、50年でどう変化
写真1 7月1日のJTA就航50周年記念式典で披露された歴代の制服。①は1967年、②は78年、③は87年、④は99年(かりゆしウエアは2004年から)、⑤・⑥は07年、⑦・⑧は13年に登場
JTA制服、50年でどう変化
写真2 1978年、ボーイング737-200が宮古に就航した時の写真。機体のオレンジと制服の色がマッチ
JTA制服、50年でどう変化
写真3 1987年に登場した制服。ハイビスカス柄のスカーフも印象的。右は、今回お話を聞いた上原尚子さん
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