沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1668]

  • (火)

<< 前の記事  次の記事 >>

「島ネタCHOSA班」2017年04月13日[No.1668]号

今帰仁にユニークなかかし

 今帰仁村平敷に行ったとき、国道505号脇にかかしが何体も設置されていました。さまざまなポーズを取ったかかしたちが気になって仕方がありません。ぜひ調べてください。

(那覇市 ハッスル・クロウさん)

今帰仁にユニークなかかし!?

 かかしといえば、鳥などから作物を守るために、田畑に置かれているイメージですが、道路脇に、しかもいろいろなポーズで佇(たたず)んでいるとは、驚きです。

 真相を確かめねばと、さっそく今帰仁村平敷に向かった調査員。青い海や緑豊かな山の景色を横目にドライブを楽しんでいると、国道505号の乙羽岳入り口付近で、突然たくさんの人、いや、かかしが現れました! さまざまな装いで、一輪車を押したり、自転車に乗ったり、ダイナミックなポーズを取ったりと、個性的なかかしがずらりと立ち並んでいます。

子どもたちを喜ばせたい

 さっそく、正体をさぐりに平敷公民館に行きました。

 出迎えてくれたのは、かかしを設置した平敷区長の大城稔さんとボランティアグループ「ひまわりサークル」の皆さん。

 同サークルは去年の9月ごろ発足。現在メンバーは約10人で、かかし設置場所そばにある花壇の雑草取りや草花の植え付けなどを行っているそうです。

 花壇には、パンジー、ハイビスカス、サルビアなどが色鮮やかに咲き誇っています。5月にはコスモスが開花予定です。でも、なぜかかしなのでしょう?

 「花壇の花に注目してもらいたい、そして遊び心を取り入れたいという思いで始めました」と区長の大城さん。

 初めて設置したのが、去年の12月24日、クリスマスイブの日。当初は2体のかかしにサンタクロースの帽子をかぶせていたといいます。

 まだ4カ月も経っていないとは驚きです。数えると全部で34体も! なぜこんなに増えたんでしょうか。

 「1体だけ顔があるかかしがあるのですが、子どもたちが『顔が怖い』と言うので、子ども向けのかかしを作り始めました。すると、かわいいと喜んでくれて、ますますはまってしまいました」と「ひまわりサークル」代表の上間玲子さん。

 今では評判を呼び、地元の幼稚園の子どもたちや、デイサービス施設の人たちも見に来るようになったそう。

 当初は2週間ほどで片付ける予定が、楽しみに来てくれる人がいるので、今も置いているそうです。

材料はリサイクル品

 かかしの制作時間は1体につき2、3時間。鉄筋、針金、廃材などで骨組みを作り、農家で使えなくなった暴風ネットを巻いて、その上に古着などを着せていくといいます。

 材料はほぼ全てリサイクルという、とてもエコな取り組みということも判明。「地域の方々が使わなくなった用具や、子ども用の自転車、古着などの提供をしてくれます」と大城区長。地域の皆さんのサポートもあってのかかしなのですね!

 かかしにはテーマもあり、道を挟んで東側は「子ども向け」、西側は「家族で農作業」。ハルサー(農家)のかかしは区長が中心に、子ども向けの方は上間さんが中心に制作。ハルサーは一輪車を押したりするなど、懸命に作業している様子が哀愁漂う雰囲気です。子ども向けは子どもや赤ちゃんかかしが、自転車に乗ったり、飛び跳ねたりと元気いっぱい。違った魅力が楽しめます。

 今後は台風に備えて、夏以降はいったん撤去し、衣替えして再登場する予定。今後どんなかかしが登場するのか楽しみです。

 「車で来る方は、よそ見や脇見運転をしないように気を付けて、安全運転でお願いします」と大城区長。皆さま、車で訪れる際は運転に注意して楽しみましょう!



このエントリーをはてなブックマークに追加


今帰仁にユニークなかかし
ハルサーのかかし。手前に座るのが子どもに怖いといわれた顔付きのかかしです
今帰仁にユニークなかかし
子ども向けのかかし。元気いっぱいです!
今帰仁にユニークなかかし
「ひまわりサークル」の皆さん
>> [No.1668]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>