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[No.1642]

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「島ネタCHOSA班」2016年10月13日[No.1642]号

「お座敷バス」、県内走行中

 県内にお座敷バスがあると聞きました。そんなバスが走っているなんて楽しそうです。興味があるのでぜひ調べてください。

(那覇市 ニコラス刑事さん)

「お座敷バス」、県内走行中!?

 お座敷列車などは写真で見たことありますが、バスでお座敷ですか? 半信半疑の調査員。さっそく調査開始です!

国内唯一のバス!

 ネットで調べてみると、うるま市にある中央交通という会社にそのバスがあると判明。さっそく中央交通石川営業所へ直行。所長の崎間珠恵さんが迎えてくれました。

 2009年の創業以来、「はいさい観光」として親しまれてきたという同社。今年の8月に埼玉県に本社を置く中央交通と「結婚」し、再スタートを切ったそうです。観光バスが16台、お座敷バスはその中のたった1台だそう。日本初、国内でもここだけだというから貴重なバスです!

 崎間さんに連れられて、駐車中の「お座敷サロンバス」と対面。外から見る限り普通の大型バスです。長さは12㍍、元は60人乗りの車両だったそう。

 車中に足を踏み入れると―。目の前に広がる空間に「ワォ!」と思わず声を出してしまった調査員。対面式のテーブル席と、奥には畳間が! 畳間の窓には障子がついていて、純和風になっています。

 「飲んだり食べたりはもちろん、カラオケもできますよ」と崎間さん。

 大型スクリーンやカラオケの他にも、ビールサーバーや冷蔵庫なども完備しています。食事は、持ち込みも可能。トイレだけは付いていないので、途中で休憩を入れながら運行しているといいます。

 完全貸し切り制で、出発地も希望の場所に迎えに来てくれるそうです。目的地や乗車時間も決められるというから、まさにオーダーメードの旅に利用できます。

 定員は何人ですか?

 「約25人です。模合や社員旅行、忘・新年会などに利用する人が多いですね。県外や海外からのお客さんもいます。リピーターも多いですよ」

個人旅行のために改造

 こんなユニークなバス、どんなきっかけで思い付いたのですか?

 「自分が遊びに行きたかったんです」とほほ笑む崎間さん。

 もともと飲食店を経営していた崎間さんは、プライベートの旅行用にバスを購入し、改造。当初は、移動パーラー車として保健所から許可を得ていたそうです。飲食店のお客さんたちを乗せるようになると、口コミで評判が広まり、運転手と一緒にバス会社を立ち上げたとのこと。

 バスは認可を取ってから10年、バス会社として運行を始めてから7年が経過。「お座敷サロンバス」は同じ1台を大切に使い続け、これまでに3回の改造を繰り返してきたといいます。

 お客さんからはどんな反応がありますか?

 「やはり、走行中にお酒を飲めるというのが喜ばれますね。誰かが運転をする必要もないので、参加者全員と親睦を深められるのが魅力のようです」

 なるほど、そんな機会はなかなかないですもんね。しかも、営業所長自らアシスタントとして乗車してくれるのだとか。飲み物をグラスについだり接客してくれるそうなので、幹事や会社の新人も助かりますね!

 飲んで、食べて、歌って、おしゃべりするだけでも楽しいのですが、車窓からの景色も見どころ。

 「乗用車と違ってバスは車高が高く、景色を遮るものがほとんどありません。上から見下ろす景色は格別です。古宇利大橋からの見晴らしなどは、きれいですよ」

 左右に広がるエメラルドグリーンの海を見下ろしながら仲間と楽しめるなんて、なかなかぜいたくですよね。

 景色や料理を楽しみながら親交も深まる。また新しい沖縄の楽しみ方を知った調査員でした。

 予算は、走行距離や食事の有無、時間などによって異なるそうなので興味のある人は問い合わせてみては。



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お座敷バス県内走行中
崎間珠恵さん
「お座敷バス」、県内走行中
バスの内観。奥が畳間、カラオケもあります
「お座敷バス」、県内走行中
ビールサーバーなども完備
「お座敷バス」、県内走行中
バスの外観。見た目は普通のバスです
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