沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。週刊レキオ



[No.1825]

毎週金曜　リアルタイムで配信番組

　外出を控え自宅にいる時間を増やさなければならない日々。週末の夜はお酒を飲んでリラックスしたい大人向けのYouTube番組、『わったー宅飲み配信』がスタートした。

　配信は金曜日20時からで、リアルタイムで見ると楽しさ倍増！ オリオンビールがお笑い三事務所に声をかけて実現したこの番組、テーマやきっかけなどを取材した。

　現在必要なのは、人との距離をつくるなどのマナーと健康維持。加えて「笑うことも大切」と確信し番組を提案した、オリオンビール・マーケティング本部の原國秀年さん。深刻な状況を乗り越えるため、家庭で笑顔になれるコンテンツを作りたくて三事務所（FECオフィス、オリジン・コーポレーション、よしもとエンタテインメント沖縄）に相談したという。

　「家にいても何するの？ という問いの答えの一つが笑い。そこに頑張る芸人さんがいる。スピードを大切に、実現していただきました」

　一週間後に初回配信が始まったそうだが、番組がこだわっているのは「生の笑い」。

　「配信中に生で見ると面白さが増します。クスッとなるちょっとした笑いを求める方にお応えできる番組で、内容は全て芸人さんにお任せしています」とのことだ。

　「お笑いを含めた沖縄の芸能は誇れるもので、鑑賞時に楽しい気分にさせるのがビールなどのお酒。飲むと潤滑油的な役割になる」とも考えている。

　ホールでのお笑いライブが再開した時に観客が、「苦しい時に配信番組をやっていた」と思い出す日を楽しみにしている原國さん。「状況が回復した時、オリオンビールで乾杯しようと言ってもらえたらうれしいです」と笑顔になった。

今、笑ってもらうために

　FECオフィスの山城智二社長は、コロナウイルス感染拡大により公演ができない中、映像配信を模索。そんな時に声がかかり、新しい流れになるのではないかと期待する。

　「三事務所一緒でインパクトを出せ、オリオンさんが手を挙げてくれたことがありがたいです。協力先が増えてほしいですし、いろんな内容をお届けできると思う。芸人総出は厳しいので自宅待機で何ができるか、この番組でも事務所の番組でも試していきたいです。たくさんの表現方法があるはずですよ」

　与えられた環境でどんな笑いを提供するのかは芸人の考えどころ、と話す山城さん。

　「みなさんのストレス発散装置のような役割を担いたいです。 不安な状況ですが、ホッとするほほ笑みが生まれる場をつくっていきます」

オンラインでつながろう

　進行役は事務所を代表する仲座健太さん、えもやんさん、しょう2020さんの3人。

　「ビールをうさがりながらネタを見るぜいたくな時間。しょうもえもやんも、ちゃんと考えてくれるから安心して酔っ払えます（笑）。楽しんでいますので、みなさんも家でプシュっとオリオンビールを飲むと最高の関係性ができる！ 一緒に飲み会をしている感覚で見ていただき、世の中が元気になった時にお笑いライブに足を運んでいただければ、これ以上幸せな事はありません」（FECオフィス／ハンサム 仲座健太）

　「自宅にこもっている人たちが楽しめるようにと意気込みましたが、自分が一番楽しんでいる気がします（笑）。お酒に合う芸人がネタとトークをお届けして、ワイワイしながら飲めますので、やーぐまいしているみなさん、乾杯しましょう！」（オリジン・コーポレーション／リップサービス えもやん）

　「仲座さんとえもやんは尊敬する芸人さんで、一緒に配信ができうれしいです。顔が真っ赤になる仲座さんはかわいいですよね（笑）。リラックス要素のあるお家とお酒が絡み本音のやり取りが見られますし、見ている方とのオンライン飲み会だと思っています。一緒に宅飲みしませんか」（よしもとエンタテインメント沖縄／初恋クロマニヨン しょう2020）

　缶ビールやノンアルなど好きなドリンクとおつまみを準備。パソコンやスマホでチャンネルを開き、自宅で芸人さんと乾杯！ 大変な時だからこそ、ひと息ついて笑顔になりましょう。

（饒波貴子）