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[No.1857]

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「ワシントコポスト」2020年12月10日[No.1857]号

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心豊かな一ページ

 仲ユクイさんの10月29日付「S商店図書館」のお便りを楽しく読ませてもらいました。内容から同世代の方ではないかと親近感を覚えました。

 かれこれ60年も前の昭和30年代は、戦後復興が始まったばかりで物質的には貧しかったものの子どもも大人も未来に向かい希望を持って今より生き生きとしていたように思うのですが、仲ユクイさんはどう思われますか?

 昭和の懐かしい思い出に限りはありませんが、取り分け思い出深いのは銭湯のこと。当時はどこの家にも内風呂がなかったので友達と誘い合わせて銭湯へ行ったものです。そこは大人も子どもも和気あいあいと賑やかでしたね。背中を流し合ったり子どもたちは大きな湯船でじゃれあったりしていました。シャンプーがまだなくて髪洗い粉で洗ったサラサラのおかっぱをなびかせ、お友達4、5人で童謡を歌いながら仲良く通ったものです。

 物のなかった時代の心豊かな一ページです。コロナ禍でギスギスした昨今、時には孫たちにのどかな昔話を聞かせてあげたいものですね。

(那覇市 夢子)

(編コメ)仲ユクイさんは昭和の時代を振り返りながら、近所のマチヤグヮーのお話をつづってくれました。夢子さんの銭湯の思い出も懐かしいと思う人は多いことでしょう。

心が震えました

 11月19日付「うちなぁ顔役」の「芭蕉布」の歌のエピソードを拝読して心が震えました。

 「芭蕉布」を歌ったのがハワイの沖縄三世の方だったことも知らず、ただラジオから流れる美しい旋律や歌詞を聞いて民謡とは違う沖縄の新しい歌だと思うと、若いころの私にはとても新鮮でした。

 東京に住んでいた20代のころ、ママ友との食事会では沖縄の歌をリクエストされるとこの歌を紹介していました。

 しかし、この曲を美しい声で歌っていたクララさんが人生半ばで不慮の事故で亡くなったことは、とてもショック。本当に人生は諸行無常。

 クララさんの人生は37年という短い人生でしたが、彼女が歌った「芭蕉布」は55年たった今でも歌い継がれ、これから先も首里城と共に永遠にウチナーンチュの胸に残ると思います。クララさんありがとう。

(那覇市 乙女座のババ)

(編コメ)「うちなぁ顔役」で「ハワイから来た乙女。」と題し、クララ新川さんを紹介。多くの人に愛されている「芭蕉布」を歌っていた歌手に、このようなストーリーがあったとは…。読んでいない方はぜひ。

水耕栽培

 わが家では、ニンジン、大根などの葉は捨てずに、器に水を貯め水耕栽培にして楽しんでいます。葉が育つと、みそ汁などの具に入れるなど、とても重宝しています。最近では、アボカドの種を水に浸けていると根や葉が出てきましたので、観賞用に楽しんでいます。

 そんな中、小学3年生の息子がベランダに行き、落ち葉を取ってきて水が入った器に入れたんです。「父ちゃん、これも根が出てくるかもね」。枯れているからさすがに無理なんじゃない? と言うと、「何事も実験だよ。出てくるかもしれないよ」。

 すぐ飽きて忘れるだろうと思っていましたが、あれから1週間もたってしまいました。しかも、毎日水を入れ替えています。純粋な子どもの夢を壊したくないので、もうしばらくは息子のやりたいようにさせてあげようと思っています。

 勉強なんかできなくたっていいんだよ。父ちゃんは、その優しい気持ちを忘れずに、大きく育ってほしいと願うばかりです。

(宜野湾市 りゅうすけ)

(編コメ)りゅうすけさんは優しいお父さんですね〜。11月の初めにいただいたお便りですが、あれからどうなりましたか? 息子さんの反応が気になります。

おきなわGo To Eat

 とうとう始まりましたね。外食をしようという気持ちに拍車がかかります。どれだけお得かというと、購入額の25㌫分を上乗せしたプレミアが付きます。例えば8千円の食事券を購入すると1万円分利用できます。しかし来年の3月末日までしか使えないので注意が必要です。私は、紙の食事券を購入します。

 コロナで世の中が劇的に変化していますが、これもわれわれ人類に対しての神様からの警告(これ以上地球を壊すな! ここは、人間だけのものではない)のように思えて仕方ありません。でも嘆いてばかりはいられません。このようなお得なキャンペーンをフルに活用して明るく過ごしていきたいです。

(西原町 とっちゃん)

(編コメ)家に閉じこもってばかりもいられませんし、気を付けながら楽しめるようにしたいですね。

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