沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1438]

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「ワシントコポスト」2012年10月18日[No.1438号]

思いやり

 朝、子どもを車で保育園へ送った後、那覇市の与儀小学校付近で信号待ちをしていた時の光景です。
 路肩でタクシーを止めて乗り込もうとしていたおばあちゃんを見掛けました。買い物に行く予定だったのか、買い物用の手押し車をタクシーに乗せようとしていました。しかし高齢のためか、なかなか手押し車を車内へ入れることができませんでした。タクシーの運転手は、運転席を離れて手伝うそぶりもありません。僕は気になって仕方がありませんでした。自ら車を降りておばあちゃんの手伝いをしたいと思ったのですが、渋滞の中の信号待ち。自分の車を路肩に止めることもできずに、ただ気になっていました。
 すると、徒歩での通勤途中だったのか、一人の女性がおばあちゃんに気がつき、手押し車を車内へ入れてくれました。おばあちゃんも感謝している様子でした。 僕は車の中で一人、思わずその女性に拍手をしていました。そして、自分が助けてもらったわけでもありませんが、その名前も分からない女性に「ありがとう」とつぶやきました。遠くにいる女性に聞こえるわけでもないのに…。
 一瞬の光景が、感謝の気持ちでしばらく僕の胸を熱くしていました。

(那覇市 イシカワ キヨト)

(編コメ)本来なら、タクシーの運転手さんに手伝ってほしいです。通りすがりの心優しい女性に感謝です。お互い、思いやりの心を忘れずにいたいですね。

塾のお迎え

 高校3年になる息子は、大学受験に向けて毎日、塾に通っています。塾は、午後10時に終わるのですが、私は待ち合わせ場所を塾から少し離れた所にして、遅れて迎えに行くようにしています。
 モノレールの駅周辺には、何カ所か塾があり、子どものお迎えに来ている親の車が何十台も両サイドの一車線をふさぎ、路上駐車(5〜10分)をしています。そのため、お迎えの時間帯は交通渋滞になります。近くに交番もありますが、その時間帯には警察官がいません。  バス停に駐車している車もあるのですが、バスが来ても移動しません。バスの運転手は仕方なく路上で乗客を降ろしていることもあり、見ていてとても危険でした。
 同じ受験生の子を持つ親として夜遅いということもあり、心配な気持ちは分かります。しかし、そこは駐車禁止区域です。5分、10分待つと分かっていたら、少し遅れて迎えに行ったり、駅周辺以外で待ち合わせたりするなど、工夫してみてはどうかと思います。

(浦添市 ゴーヤーママ)

(編コメ)子どもが心配なのはよ〜く分かりますが、ちょっとした気遣いで交通渋滞は避けられますね。事故が発生する前に、多くの保護者が気付いてくれたらいいなと思います。

両親に感謝

 高校の頃から看護師を目指し、看護学校に進学し、国家試験に向けて必死に勉強。合格して病院に就職。3年目で結婚して、はや12年がたとうとしています。子どもにも恵まれ、3人の子育て真っ最中です。でも、病院で働きながらの子育てはとても大変で、何度も子どもたちのために辞めようか悩みました。子どもが熱を出しても、肺炎で入院しても、簡単には休めません。上司に「病児保育できる所をしっかり探しておいてね。あなたが休んだら他のスタッフがきつくなるから」と、最初でくぎを刺されていたので、相談できない状況でした。
 そのため、いくら子どもが病気でも両親にお願いし、胸が痛む思いで仕事をしました。それでも両親は一言もこの仕事を「辞めろ」と言ったことはありません。私が本気で辞めようか相談した時には、「子育てで大変なのは今だけなんだよ。仕事を辞めたら絶対後悔するから、今は頑張ってごらん」と意外な答えが返ってきました。
 しょっちゅう孫の面倒を見て大変な思いをしているはずなのに、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。おかげさまでこんなに長く看護師として働いています。
 父は毎日、保育園や学童のお迎え時間に合わせて携帯のアラームをセットしている、と母が言っていました。夜勤明けで私が寝過ごした日は、起こしもせずに子どもたちを迎えに行き、私が起きるまで面倒を見てくれています。子どもたちもみんなジィジっ子で携帯番号もしっかり暗記しています。何かあれば、「ジィジ〜」と甘えています。
 なかなか感謝の気持ちを伝えることができなかったので、最近、思い切って手紙を書きました。とても無愛想な父ですが、母にその手紙を喜んで見せていたそうです。
 これからも仕事と家事、子育てを頑張っていこうと思います。そして親孝行もね。

(宜野湾市 やや子)

(編コメ)私は息子が3歳を過ぎるまでは、毎月のように病児保育に預けていましたよ。協力的で優しいご両親がとてもうらやましいです。たくさん親孝行してくださいね。

大切な説明書

 先日、慌てました。白いタオルと黒い洗濯物を一緒に洗濯。黒い洗濯物にタオルの糸くずがいっぱいついて、大変なことに!
 とても手やガムテープで取れそうもないので、洗い直すために、「水量」と「セレクト」ボタンを押して終了。しかし、その時点でチャイルドロックがかかってしまいました。いろいろな所を押してみましたが、ロックは解除されません。
 洗濯機の取り扱い説明書を探しましたが、紛失していました。購入した電器店に電話しましたが、この機種の洗濯機は販売終了で残っていません。インターネットで調べてもらい、「水量」のボタンを5回押せばいいことが分かり、その通りにしたら解除できました。
 説明書はぜひとも紛失しないように、まとめておいておく必要がありますね。

(西原町 おかず屋さっちゃん)

(編コメ)ひぇ〜! 超焦ったでしょうね。やっぱり説明書は1カ所にきちんとまとめていた方がいいですね。気をつけます!

孫のアドバイス

 高血圧で通院している私を見て、孫が「何の病気?」と聞いてきました。
 「バーバーは太っているので病院に行っているよ」と話すと、「太ったバーバー大好きだよ」とのこと。そして5本の指を出して、「ごはんを食べる時、3本の指の分を食べて、2本は残して食べればいいんじゃないかなー。きっとそうだよ。バーバー」と教えてもらいました。
 「2本分を食べたらだめ」と言われていますが、いまだに5本分も食べ、痩せることができないバーバーです。でも、孫は「太ったバーバーが大好きだから、いいよー」と言ってくれます。
 孫たちのためにも気をつけて長生きしたいし、今からでも頑張るぞと思う今日この頃です。

(沖縄市 沖縄マチヤグヮー)

(編コメ)優しいお孫さんですね。頑張り過ぎもストレスになるので、無理せず健康的な生活をしてくださいね。

沖縄カラー

 私は最近、スーパーで必ず飲み物を手にします。やんばる食堂のアイスティーのパッケージには、昔から頑張っているおばちゃんの写真や、かわいいコメント。花笠食堂のレモンティーには、1代目、2代目の顔や定番メニューなど、どれをとってもパッケージが県外の人にうけると思います。安くて、お土産にもいいかと思いますよ。
 今、娘がはまっているスイートオレンジには、外国人の少女の絵が描かれ、チャンプルー文化やポーク卵、外人住宅が近年カフェに変わってオープンして人気を呼んでいることなど、パッケージで詳しく説明されています。
 こうして「沖縄カラー」をどんどん発信してほしいですね! とてもステキな広告が多いですよ。ぜひ一度、皆さんも買って飲んで、楽しんでみてください。

(那覇市 デイゴ)

(編コメ)本当に沖縄限定の飲み物が多いですよね。次はどんな商品がでるか楽しみですね。

道案内の石敢當

 集落の三差路や突き当たり、十字路には魔よけとして石敢當がつきものですね。それに、道の方向も示しています。
 種類は今昔、さまざまです。今のタイプは長方形の札を塀に貼り、昔のタイプは文字を彫って岩石をたてたものです。後者は、夏の暑さや雨にも負けません。また、集落を悪霊から守るだけでなく、道案内としても活躍しています。
 先日、同級生の家を訪ねる際、迷子になりそうなところ、石敢當のおかげで助かりました。矢印のように案内板になっています。

(沖縄市 金公)

(編コメ)私は意識して石敢當をチェックしたことがありません。時間のある時に種類を確認してみたいと思います。

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