沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.2005]

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「島ネタCHOSA班」2023年10月12日[No.2005]号



 「イトマンマン」という糸満市のローカルヒーローを知っていますか? 地元の子どもたちから大人気なので、調べてみてください!

(糸満市 テキーラママ)

糸満市のローカルヒーロー「イトマンマン」!?

 糸満市のローカルヒーロ ー、イトマンマンですか。調 べてみると各種SNSやユ ーチューブでも頻繁に活動 しているようです。ブルーと シルバーを基調とした配色 に、頭にあしらわれた糸満市 のシンボルマークがカッコ いいですね。

必殺技は石敢當!?

 調査員は、イトマンマンを プロデュースしているイト マンプロジェクトを尋ねる ことに。現れたのは、なんと コスチュームに身を包んだ イトマンマン本人。「はじめ まして、イトマンマンの上原 凛風です」とあいさつをして くれました。

 「イトマンマンは、『糸満を 守りたい』という思いから、 満天の星々の力を借りて変 身するローカルヒーローで す」

 必殺技の「イトマンマン石 敢當」は相手の攻撃をはね返 すカウンター技。白銀堂に伝 わる「意地ぬ出らぁ手引き、 手ぬ出らぁ意地引き」(腹が 立ったら手を出さないよう にし、手が出そうになったら 心を鎮めなさい)という黄金 言葉をモチーフにしているそ うですよ。

 怪人はサキヌマー(方言で 「酒飲み」)とジンガネーラン (方言で「お金がない」)。必ず しも敵というわけではなく、 意見の食い違いで敵対すると いうのが新しいですね。

 上原さんいわく「アンガー マネージメントやお金の教育 なども意識している」とのこ と。意外にも社会派なローカ ルヒーローのようです。

エイサーからヒーローへ

 「イトマンマン誕生のきっ かけはコロナでした」と上原 さんは語ります。

 もともと地元・糸満市を中 心に活動する古武道太鼓集 団 風之舞に所属していた上 原さん。コロナ禍に突入し、 舞台やイベントが次々と中止 になっていく中「なにか地元 を盛り上げるための活動がで きないか」と考えたときに、 ローカルヒーローが思い浮か びました。

 「ローカルヒーローならス ーツマス クを着け ています し、接触 する時間 も写真撮 影だけな ら 10 分程度で終わります。な により一人で行っても喜ば れる!とひらめいたんです」

 ローカルヒーローには、三 密を避け、コロナ禍でも活動 できる術が詰まっていたん ですね。そうして2021年 「イトマンマン」が誕生しま した。

 現在は地域の祭りやイベ ントでのヒーローショーを はじめ、市内の保育園を巡 り、子どもたちとの交流に力 を入れているといいます。 着々と活動の場を広げてい るイトマンマン。

 「今後は糸満市のふるさと 大使、観光大使、テレビヒー ロー、そして全国にも糸満市 を有名にしたい」と上原さん は笑顔で話します。  イトマンマンは 10 月 15 日 (日)に開催される米須青年 会エイサー 50 周年記念祭り に出演予定。みなさんも糸満 市のローカルヒーロー、イト マンマンに会いに行ってみ ては?



糸満市のローカルヒーロー「イトマンマン」!?
イトマンマンWeb サイト

米須青年会エイサー50周年記念祭り
日時: 10 月 15 日(日) 15 時〜
場所:米須青年会館広場



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糸満市のローカルヒーロー「イトマンマン」!?
イトマンマン
糸満市のローカルヒーロー「イトマンマン」!?
握手&撮影会の様子
糸満市のローカルヒーロー「イトマンマン」!?
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