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[No.1997]

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「島ネタCHOSA班」2023年08月17日[No.1997]号



 沖縄市の銀天街商店街に、今年4月、サイエンスカフェ広場「りっかRIKA(りか)」というス ペースがオープンしたのをご存じでしょうか。子どもたちが、楽しみながら科学に触れられる場 所で、講座や実験教室なども開催しているようですよ。島ネタCHOSA班が行ってみました!

銀天街に科学を楽しめる広場が!?

   昔ながらの商店街である銀 天街とサイエンス―。何だか 不思議な組み合わせのような 気もしますが、どんな場所な のでしょうか。ワクワクしま すね!

好奇心を刺激

 さっそく銀天街に足を運ん だ調査員。サイエンスカフェ 広場「りっかRIKA」は、総 菜店「三幸」の向かいにありま した。

 出迎えてくれたのは、代表 の島田誠さん。「もともと玉城 商店という雑貨店だった店舗 を、家族や友人たちと手作り で改装しました」と笑顔で話 します。ドアはなく、街なかと シームレスにつながっている ような、アットホームな雰囲 気が印象的。「広場」という名 称に納得です。

 スペース内を見渡してみる と、科学の本が並ぶ本棚のほ か、顕微鏡、単眼鏡、望遠鏡、 AR(拡張現実)を応用した地 球儀など、子どもたちの好奇 心をかきたてるアイテムが目 につきます。魚のいる水槽や、 クワガタのいる飼育ケースも あり、子どもたちは、何かしら 自分の興味のあるものを見つ けられそう。常設の有料体験 プログラムとして、化石・鉱 石発掘体験を楽しむこともで きます(1000円、1時間以 上の時間が必要)。

 そのほか、定期的に研究者 を招いて講座を開催。琉球大 学理学部の小林理気助教と協 力し、液体窒素で凍らせたバ ナナで釘を打つ、静電気発生 装置を使って電気の仕組みを 体験するなどの実験教室も不 定期で開催。こちらは事前予 約制で、スケジュールはSN Sで告知しています。  

気軽に科学楽しんで

 「子どもたちに気軽に楽しん でほしい」と島田さん。りっか RIKAは塾ではなく、子ど もたちが、体験を通して自分 の興味の方向性を見つける場 所、と強調します。

 大学と大学院で物理学を研 究し、東京で理工書の編集者 として数々の本や雑誌の刊行 に携わった島田さん。りっか RIKAの原点となったのは、 研究がうまく進められず悩ん でいた時、子ども向けの科学 イベントでボランティアをし た経験。「教授に勧められいや いや行ったんですが、子ども たちの目がキラキラしていた んですよ」。その時、科学を伝 えることで、科学を支えよう、 と決意したと振り返ります。

 それから約 10 年、東京の出 版社で編集者としての経験を 積んだ後、フリーランスに。 19 年 に 帰 沖 し 、 今 年 4 月 に り っ か RIKAをオープンしました。

 この夏休み期間中には、宇 宙、恐竜、海の生きものなどを テーマにしたさまざまな講座 を集中的に開催。その分野で 活躍する第一線の研究者を招 いての講座には「編集者時代 の人脈が生かせています」と 笑います。「研究者の人柄や視 点に触れてほしい」との思い から、広場内で子どもたちと 実際に顔を突き合わせ、お菓 子をつまみながらといった和 気あいあいとした雰囲気の講 座にしていきたいそう。

 「参加した子どもたちから は、活発な質問が出ました。知 識も豊富で、はっとするよう な鋭い質問も飛び出して、感 心させられました」。講座に参 加した子どもたちの未来が楽 しみです!



今後の講座予定
22日(火)には「えみちゃ ん先生」こと東北大学の湯田 恵美准教授を招いた講座を開 催。キラキラ工学女子を目指 す小中高の女の子に集まって もらえたら、と島田さん。銀 天街内の「カフェノア」を会 場に、電気信号を用いて、人 や動物の心臓の動きを調べる 実験を行います。
 また 26 日(土)には、京都 大学の中家剛教授が、ゆうれ い粒子ニュートリノをテーマ にした講座を開きます。
 興味のある方は、インスタ グラムやフェイスブックから 詳細の確認を。

銀天街に科学を楽しめる広場が!?

サイエンスカフェ広場「りっかRIKA」
沖縄市照屋1-11-14
平日13~17時、休日11~17時 不定休
riccarika.koza@gmail.com

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銀天街に科学を楽しめる広場が!?
さまざまな理科のアイテムに囲まれた代表の 島田誠さん
銀天街に科学を楽しめる広場が!?
店内の様子。ドアはなく、通りとシームレス につながった開放的な雰囲気
銀天街に科学を楽しめる広場が!?
本棚には子ども向けの書籍も 多数。自由に閲覧できます
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