沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1948]

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「島ネタCHOSA班」2022年09月08日[No.1948]号



 数カ月前に琉球新報の記事で、紙面データを使って情報発信する「ア ンバサダー」の存在を知った記憶があります。どんな事に取り組んでいる のか教えてください。

(南風原町 スクラップマニア)

琉球新報アンバサダーとは!?

 今年4月6日、「新聞をヨム 日」とされるこの日に「琉球新 報アンバサダーを委嘱した」と いう記事がありました。「アン バサダー」とは「広報大使」と いう意味。受嘱したのは「株式 会社まるとまるっと」代表の大 久保謙さん。きっかけや活動を 調査することにしました。

イベントで記事を話題に

 まずは委嘱状の交付部署、琉 球新報社・地域読者局の関戸 塩さんを直撃。「毎週水曜日、弊 社一階で『ニュースペーBar・ 泉崎コメディクラブ』を開催中 ですが、芸人のまーちゃん(小 波津正光さん)と一緒に企画・ 出演しているのが大久保さん です。新聞をテーマにしたトー クイベントで、大久保さんの視 点や切り口が面白い。3年間継 続している感謝とさらなる活 躍を期待して、アンバサダーに 任命しました」

 掲載記事について疑問があ れば、イベント中はっきりと投 げかけるという大久保さん。そ んな姿勢が紙面作りの健全化 につながるなどのメリットか ら、アンバサダー誕生に至った そうです。

 調査員が同イベントを見学 したところ…。まーちゃんのス タンダップコメディー(即興話 芸)からスタート。続いて気に なる記事がモニターに映し出 され、まーちゃんと大久保さん がそれを深掘り。大久保さんが チョイスした「国際通りを歩行 者天国にしよう」と提案した50 年前の記事も紹介され、歴史に 触れる時間も。他にもゲストた ちが気になる記事を発表し、交 流の場になっていました。

 実は、アンバサダー誕生はま ーちゃんの発言がきっかけだっ たと判明。「大久保くんは僕の 所属事務所・FECのマネージ ャーでしたが、今年2月に退 社。イベントを続ける上で『ア ンバサダーを名乗れるといい よね』と冗談を言ったら、新報 の方が面白がって現実になった んです」と笑顔で語るまーちゃ ん。「新聞社の社屋で毎週イベ ントがあると聞くと、何か起こ りそうと楽しくなりません か? 実際に多くのゲストが来 てさまざまな活動につながって います。アンバサダーもその一 つで、何をやっているのかいじ りたくなる(笑)。そんな話題か ら参加者の興味が広がり、付加価値が付いて新しい何かが生 まれていくと思います」とのこ とでした。

 新聞の楽しさ広めたい

 大久保アンバサダーに話を 聞くと…。まず出てきたのが 「新聞に恩返しを」という思い。 神奈川県の実家は新聞販売店 で、大学と大学院のゼミで新 聞ジャーナリズムを学び、2年 前まで新聞配達をしていたそ う。幼少期から身近に新聞があ る背景から、アンバサダーにふ さわしい人物ですね。

 「新聞の機能を広げる役割 りを担っていると思っていま す。学校や企業向けの講義で記 事を使い、修学旅行プログラム で新聞を活用し、SDGsを絡 めた企画考案にも取り組んで います」と話す大久保さん。昔 ながらのメディアといえる新 聞の新たな見せ方を日々考え ているそうです。コミュニケー ション・ツールとしての新聞の 楽しみ方を広めていきたいと のこと。

 「僕が楽しめているかどうか が相手に伝わるはずです。まず は県内の活動を中心に、ゆくゆ くは県外で沖縄の新聞を広めていけたらいいですね」

 大久保アンバサダーと話し ていると、「情報豊富な新聞は 読めば読むほど楽しい」と実 感。最後にレキオの感想を聞く と、「写真・名前・メッセージ からいろいろ想像でき人生の 記録となる『イカすベイビー』 が好き」という意外な答えが。 「知識欲をそそる島ネタCHO SA班も毎週楽しみにしてい ます」という言葉をいただき、 うれしくなった調査員でした。



<インフォメーション>トークイベント『ニュースペーBar・泉崎コメディクラブ』
毎週水曜日18時30分開演
会場:琉球新報社1階エントランス(那覇市泉崎)
入場料:500円
※イベントや講話についてのお問い合わせは、「琉球新報社・地域読者局☎098-865-5013」までお願いします。



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