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[No.1728]

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「島ネタCHOSA班」2018年06月07日[No.1728]号

子育てパパの集いの場

 もうすぐ父の日です。ママ友コミュニティーはありますが、パパ友コミュニティーというのはあるのでしょうか。隣で旦那が入りたがっています。

(那覇市・40代女性 カンパリソーダさん)

子育てパパの集いの場!?

 そうですよね、父親同士で話をしたい時だってありますよね。ありましたよ、あなたの子育てライフを充実させてくれる会が。

 今回調査員が訪ねたのは「お父Ring(おとうりんぐ)沖縄」の皆さん。「子育てを楽しむ父親を増やす」をテーマに2011年春に発足。「お父さんの輪」と「結束を深める宮古文化のオトーリ」が名前の由来です。メンバーの玉那覇敦也さん・上江洲崇さん・熊本浩平さんにお話を聞きました。

パパ友でトーク

 ─ 発足のきっかけは?

 「仕事で、父親向けの料理教室やアウトドアワークショップを開いていたんです。そこに集まったメンバーに声を掛けたのが最初ですね。当時は、父親の育児参加が今と比べて珍しかったんです。なので子育てはこんなに楽しく人生を充実させるんだよ、というのを伝えたかったんです!」(玉那覇さん)

 ─ 活動内容は?

 「コミュニティー作りですよね。0歳から高校生まで幅広い年代の子どもを持つ父親が集まるので、相談もしやすい。他に、小学校に出向いて絵本の読み聞かせや、『パパ・ママの学校』というトークイベントの主催、公民館や保育園などでの出張講座も行ってきました。今はおのおので地域活動なりPTA活動に励んでいます」(玉那覇さん)

 ─ 父の日は、母の日に比べて地味とよく言われますよね。

 「そうなんです。父の日に合わせて皆で買い物に行ったり、親戚の家に顔出す、みたいな大きなイベントをかぶせて来るんですよね。『お父さん、昼から飲みに行って良いよ〜』がほしいんですけどね」(熊本さん)

 ─ 父親ならではの悲哀は?

 「女の子は小学5年生の壁がある。お風呂も一緒に入らなくなるし、父に対する反応が悪くなること悪くなること(笑)」(上江洲さん)

 隣で話を聞きながら大きく頷いていた玉那覇さんが続けます。「僕は一緒にお風呂に入ってくれなくなる日を『Xデー』と呼んでいます(笑)。でも断り方が優しくて『お父さん、たまにはひとりで入ってみた〜い』って」

 「僕は断られて傷付くのが怖くて、娘には自分から断りましたからね。『お父さん』って声を掛けられる時は何か買って欲しい時。ATMみたいなものです」(上江洲さん)

夫をやる気にさせるには

 今度は夫としての話を伺いましょう。夫が育児や家事を手伝うと家庭円満というのは鉄則ですが、男の心理とは一体どんなものでしょうか。

 「男を動かすのは簡単ですよ。とにかく褒める! おだてる!  あれこれ指図されるとやりたくなくなるんですよね。 家事を手伝って、その手際が悪かったとしても決して怒らないでください」

 これを聞いて、男って面倒くさいなぁと思う妻もいるでしょう。ただ、わたくし調査員からもお願いです。実践してください。

 ─ 父としての喜びは?

 「何より家族が笑っている姿を見るとそれだけでうれしいですよ。一緒に笑い合えるってすごいこと。笑顔を見ると、これで良いんだって思えます」(上江洲さん)

 「子どもの成長と活躍に感動できるところですね。家族が安心して帰ってきてくれたらそれでいいです」(玉那覇さん)

 「PTAや地域活動の参加で人と人のつながりが増えるのも楽しいですよ」(熊本さん)

 取材中も笑顔が絶えない3人。子どもの成長に毎日が潤されているのが伝わってきました!



お父Ring 沖縄
atsuyasama@gmail.com

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子育てパパの集いの場
今回お話を聞いたお父Ring沖縄のメンバー。(左から)熊本浩平さん(8歳の男の子と5歳の女の子の父)、上江洲崇さん(15歳の女の子の父)、玉那覇敦也さん(14歳の女の子と12歳の男の子の父)
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