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[No.1648]

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「島ネタCHOSA班」2016年11月24日[No.1648]号

台湾の神様、コザに出張中

 ラジオやインターネット上で、「台湾の恋愛の神様が沖縄市にいらっしゃる」という情報が流れているそうです。本当でしょうか? お参りしたいので、詳細を調べてもらえませんか。

(南城市 神様チャンスを! さん)

台湾の神様、コザに出張中!?

 台湾の恋愛の神様とは「月下老人」のことですね。月下老人とは中国の物語に出てくる婚姻の神様で、夫婦になる男女名が書かれた婚姻名簿と赤い糸を手に持ち、縁を結んでくれるそうです。台湾では台北市大同区にある「霞海城隍廟(シャハイチェンホアンミャオ)」の月下老人が有名で、年間約6千組のカップルを結婚に導き伝説になっているとか。有名なその神様が沖縄に来ているのでしょうか!? 早速調査します。

縁を結ぶ「月下老人」

 沖縄市関連の話題を調べてみると、「アジア最強縁結びの神様『月下老人』来沖!」という情報をすぐに確認できました

 「10月24日沖縄市役所にて、台湾の獅子舞と電音三太子という神様も参加した、月下老人のお迎え儀式をにぎやかに行いました。月下老人が台湾を離れる機会は少なく、2年前の来沖時には”初の海外出張“と現地で大ニュースになったんですよ。今回は長期滞在するので注目されています」と教えてくれたのは、沖縄市役所経済文化部に勤務する台湾出身の張瓊惠(チャン・チォンホェイ)さん。

 本尊は台北に祭られたままですが、分身の1体が沖縄市に出張中。許可された人物しか触れられず沖縄ではただ1人、「まちづくりNPOコザまち社中」の崎原徹さんだけが許可されているそうです。

 「沖縄市と台湾は、音楽イベントや学校訪問など5年ぐらい前から交流を続けてきました。これまでの友好活動で信頼関係を築き、今回は6週間という長い期間月下老人をお招きできました。手を合わせるのみでさい銭不要など、現地とは異なる簡略式の参拝方法を認めていただきましたので、台湾の方たちの温かな好意を実感しています」と崎原さん。一番街内の「KOZA GATE APARTMENT」に祭壇を作り、月下老人を祭っています。

 調査員は張さんと崎原さんに見守られながら月下老人にあいさつし、台湾式の「ポエ占い」を体験しました。

「ポエ占い」でお導き

 月下老人の前に置かれた、赤い三日月型の木片「ポエ」を使うのが「ポエ占い」。

 「左右の手で1つずつポエを持ち、手を合わせて月下老人に自己紹介します。その後質問をしますが、イエスかノーで答えられる内容を尋ねてください」と、張さんの説明を受け質問を念じた調査員。手の中のポエを床に投げて占います。木片の1つが表で1つが裏向きならば「イエス」、2つとも同じ面を向いていたら「ノー」というのが月下老人のお導きだそうです。気軽に体験できる占いですので、皆さんもぜひお試しを! 恋愛、結婚、家庭についてなど愛情に関する質問が良さそうです。

 張さんは「台湾では生活と廟が結びついていて、お参りするのが日常です。参拝者が集まる周辺に店ができ、にぎわうのが台湾の廟文化。月下老人のパワーが沖縄市の活性化につながりますように」と話していました。

 崎原さんは「台湾の夜市のように一番街に提灯がともり、屋台が並ぶといいなと思っているんですよ」とイメージを重ね、ほほ笑んでいました。2人から読者の皆さんに、「沖縄と台湾は人の心の距離の近さを感じる間柄。仲良くなりましょう!」とメッセージも預かりました。

 恋愛・結婚成就を願う人、お礼参りをする人…。県内外からすでに3千人以上の人々が沖縄市の月下老人を参拝。滞在最終日の12月4日は、沖縄市民会館で開催される「沖縄台湾音楽交流祭」への移動を予定しています。

 ポエ占いの結果が「イエス」で、調査員は幸せ気分で編集室に戻りました。皆さんも台湾の神様に幸せ祈願をしてみませんか。



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台湾の神様、コザに出張中
沖縄市役所の張さん(中央)とまちづくりNPOコザまち社中の皆さん(左端が崎原さん)
台湾の神様、コザに出張中
縁結びの神様「月下老人」が沖縄市に滞在中
台湾の神様、コザに出張中
ゆるキャラ神様「電音三太子」
台湾の神様、コザに出張中
三日月型の木片「ポエ」で、月下老人が答えを出します
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