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[No.1644]

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「島ネタCHOSA班」2016年10月27日[No.1644]号

県内大学、初のチア部

 祭りに行った時、ステージで踊るチアリーディングのチームを見ました。初めて生で見ましたが、元気でかわいい女子学生ばかりでした。詳しく調べてください!

(宜野湾市 ファンになっちゃいそうさん)

県内大学、初のチア部!?

 手掛かりは「祭り」と「チアリーディング」。県内でチアリーディングに関することを見たことも聞いたこともない調査員にとって、追跡は難しいと思いましたが…名桜大学に”県内大学唯一の応援団“があるという情報をキャッチ! 10月8日、「第32回やんばるの産業まつり」に出演すると聞き、チアリーディングとの関連性を直撃するべく会場に出向きました。

チア女子発見!

 出演時間になりステージに注目すると、目についたのは学ランに身を包んだ応援団員風の1人の男性。マイクを持ってあいさつしていましたが、その後ろに、ミニスカート姿の女子6人を発見! 手元にポンポンが見えおそろいのユニホームを着ていて、どう見てもチアリーディングをする女子学生です。学ラン男性、そして司会者の話に耳を傾けてみると…。

 今年4月、名桜大学内で応援団を結成。その中にチアリーディング部「RADIANT(ラディアント)」があるとのことです。「実際に見る機会がなかなかないチアリーディング。感動を与えてくれます!」と司会者の紹介で、彼女たちが踊り始めました。

 ディズニー映画の主題歌や洋楽など軽快なリズムに合わせてポンポンを振り、手足を高く上げてポーズをきめる彼女たち。とてもフレッシュです。3人で1人を持ち上げる組み体操のような”スタンツ“という技も、華やかでした。

 続いて学ラン男子も登場し、絶叫しながら「応援歌・チャンス名桜」を披露。チアリーディング部女子たちは、キュートなダンスで盛り上げます。観客から拍手喝采を浴び笑顔で応え、ステージを降りた彼女たちを追いかけ、声をかけました!

子どもたちのアイドル

 1年生の6人は、勉強に励む中チアリーディングの練習も真剣です。世界各国のチアリーディング情報やパフォーマンス動画を参考に、曲を選び振り付けをしているとのこと。入部のきっかけを聞くと…。

 歌も踊りも好きな平良涼乃さんは、「大学で部活に入りたいと思っていたら、募集の張り紙を見つけ興味を持ちました」

 岐阜県出身の髙橋真央さんは器械体操経験者で、「全身運動を続けたくて、チアリーディング部に出合いました」

 鹿児島出身の益満萌さんは、「小学生のころから、みんなを元気付けるチアリーダーに憧れていました」

 北海道出身の室田あこさんは「部活をやると応援される側ですが、チアは応援する側。そこに面白さを感じます」

 熊本県出身の吉原朋さんは「シンクロやエアロビを経験しましたが、大学にチア部があると知りぜひやりたいと思ったんです!」と話します。

 高校生の時から社会人チアグループに顔を出していた松本佳奈さんは、「練習中に名桜大学学生課の髙橋正大さんに出会い、チアリーディング部を結成すると聞いて頑張ろうと決意しました!」

 その髙橋正大さんこそステージの学ラン男性で、元応援団の経歴を生かし現在は監督として指導しています。「名桜大学にはスポーツ観戦などの活動中に学生を引っ張る存在がなかったので、応援団を結成しました。愛校心を持ってもらいたい」と髙橋さん。初年度の現在、入団希望者は女子のみでチアリーディング部から始めたそうです。「男子にも入部してもらい、チアも吹奏楽部も巻き込んで大きな集団にしたい!」と、熱い思いを語ります。

 「部員募集中! 名桜大学のみなさん見学大歓迎です」と、チア女子も呼びかけました。

 話を聞き終えた調査員と入れ替わるように、チア女子に近付いたのは少女たち。名護市内の小学生で、チアリーダーに憧れ追いかけているそうです。かわいい衣装でチームワークの良いダンスを披露するチアリーダーは、イマドキ女子のアイドルだと実感した調査員でした。



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県内大学、初のチア部
(前列右から)室田さん、吉原さん、平良さん(後列右から)松本さん、益満さん、髙橋さん
県内大学、初のチア部
応援に駆けつけた名護小学校の女の子たちと
県内大学、初のチア部
笑顔でポーズ! 11月にはツール・ドおきなわ、ハンドボールチーム「琉球コラソン」を盛り上げます
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