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[No.1601]

  • (金)

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「島ネタCHOSA班」2016年01月01日[No.1601]号

県サル界のスターに迫る

 2016年は申(さる)年。今年初となる調査のテーマは、サルしかありません!! サルの話題を求め、調査員は沖縄こどもの国を訪れました。たくさんのサルたちが飼育されるなか、今、県サル界で一番熱いサルは?

県サル界のスターに迫る

 今回の新年号の表紙を飾ってくれたのは、沖縄こどもの国のサル、マンドリルの「茶吉(ちゃきち)」くん。カラフルな顔とお尻が印象的です。その素顔(?)に迫ってみましょう!!

マンドリル茶吉くん

 というわけで、沖縄こどもの国動物園課課長の大宜見こずえさん、サル飼育係の高良奏美(かなみ)さんに話を聞いてみました。

 ─まずはマンドリルの特徴について教えてください。

 まず何といってもこの鮮やかな色ですよね。でも、こうやって色が出るのはオスだけで、メスは地味で小さめ。また、成長するにつれ、色が変わっていきます。赤ちゃんのころは肌色で、だんだん黒くなり、成年になるとカラフルな色になります。

 ─表紙を飾った茶吉くんについてもっと知りたいです!

 茶吉のお父さん(茶太郎)とおじいさん(マン吉)もこどもの国にいたんですよ。それで、お父さんの茶太郎が鹿児島県の平川動物公園に婿に行ったんですね。そこで茶吉は生まれ、こっちに来ました。性格は…、彼はちょっと小心者で怖がりかもしれません。臆病だから、逆に向かっていっちゃうかわいい子です。歯を見せる時は警戒している時で、友好的な時にはお尻を向けてくれます。クセはですね、膝を抱えてボリボリしていますね。

 ─好きな食べ物は?

 マンドリルは雑食なので基本的には何でも食べますが、よくあげているのは鶏肉や昆虫、あとはやっぱりバナナですね。モンキーフードというものがあってそれもよく食べます。

 モンキーフードが気になった調査員。試しに食べてみることにしました。ボリ、ボリボリ。ん〜、これはミドリっぽい味! 木の枝をかじっているようです。残念ながら、あまり人間向きではないかも(笑)。

 ─気になる茶吉くんの恋愛事情は?

 隣の檻(おり)に、この11月にこっちに来たばかりの「くるり」ちゃんというメスがいます。茶吉の方はちょっと気になっているらしく、柵を叩いてアピールしているんですが、くるりちゃんはまだ3歳なので、大きい音を立てるおじさんくらいにしか思っていないかも知れません。でもこれから成長していくと、お互い気にし出すのではないでしょうかね。

サルコレ2016

 沖縄こどもの国では、現在8種類のサルを見ることができます。それではさっそく、「サルコレ2016」とまいりましょう!

 まずは、尻尾の模様がリングになっているワオキツネザルの金太郎くん。現在太り気味で野菜中心の食生活。次はパタスザルのつるみちゃん、足が速く最高時速は40㌔! そしてジェフロイクモザルの親子、クモスケときんちゃんは仲が良くていつも一緒。アカテタマリンのマリオくんはお年を召して最近グルメ気味。そのほか、まるでリーゼントのような頭のフサオマキザルのリッキー君とマチコちゃん、コモンリスザルのきゃーちゃん・ハッチ・秋(しゅう)ちゃんと盛りだくさん。サル山ではヤクシマザルが共同生活しており、ボスの存在や恋愛事情も垣間見え、まるで人間社会の縮図!

 毎週日曜の午後3時から30分間は、人数限定でサルにエサをあげ触れ合える時間もあるそう。また1月中は「干支展」としてサルの詳しい説明を展示しているとのこと。今年の干支であるおサルさんと、沖縄こどもの国で遊んでみては?



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県サル界のスターに迫る
(左)大宜見こずえさん、(右)高良奏美さん
県サル界のスターに迫る
赤い鼻筋のインパクトが大きい茶吉くん。よく見るとなかなかのハンサム!?
県サル界のスターに迫る
(上)仲良くじゃれ合うヤクシマザル(左下)髪型が印象的なフサオマキザル(右下)小さな体に長いしっぽのコモンリスザル。みんなそれぞれ個性的!
写真提供:沖縄こどもの国
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