沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1579]

  • (金)

<< 前の記事  次の記事 >>

「島ネタCHOSA班」2015年07月23日[No.1579]号

県内の登山家 ハイホーとは

私の趣味は山登りです。沖縄では登山ができる山が限られ、沖縄の山を紹介しているガイドブックには11の山しか載っていません。最近、登山家のホームページを見つけ、それには25以上の山が紹介されていました。ガイドブックにない山をどのように探したのか調べてください。

県内の登山家 ハイホーとは!?

 さんご礁に囲まれた沖縄は、登山を楽しめる高い山が少ないといわれています。もっとも高い山は、石垣島の標高526㍍の於茂登(おもと)岳ですが、日本各地を登山する者にとっては、物足りなさを感じるものです。しかし、沖縄にもそれだけの数の山があるとは初耳です。

 その登山家のホームページの名は「ハイホーの山日記」とあります。

 「ハイホーッ!ハイホー!」と腕を高く上げて元気に歌いたくなる名前です。ハイホーさんの正体が気になりますね。

登山歴約24年の日記!?

 ホームページには、沖縄以外にも岐阜、三重、滋賀などの山が紹介されていました。登山口へのアクセスやコースの所要時間、駐車できる場所、登山道の分岐などが画像と一緒に紹介されていました。

 ホームページの管理人に問い合わせ、調査員が向かった先はうるま市立図書館。ハイホーさんこと小野田博幸さんが迎えてくれました。

 小野田さんは、登山歴約24年の登山愛好家です。現在、図書館で本の修繕、修復のボランティアをしています。

 ホームページを作ろうと思った理由を聞いてみました。

 「これまで登山をするたびにコツコツと登山日記を記録していました。この情報を多くの登山者に発信し、役立てたいという気持ちから、62歳でウェブスクールに通い、ホームページを立ち上げました」

 現在、66歳の小野田さんは、今もなお現役で山を登ります。いくつになっても学び、チャレンジする姿勢に脱帽です。

 「初めての山でも安心して登れるように」と、ホームページには「登山口からよく踏まれた道を直進すると最初の分岐がある。ここは迷わず右に行く」などの説明があり、登山者にとってありがたい情報が満載です。

WEB駆使し山探す!?

 本に載っていない山は、どのように探しているのでしょうか。

 「インターネットから『地理院地図』を検索すると、全国の山が探せます。登山口や登山道が分からない場合は、山に行って調べたり、登山ツアーに参加するなどして情報を得ています」

 これまで登った山であまり知られていない山と、お気に入りの山を教えてください。

 「西銘岳や辺野古岳、妙山などがあります。山では、希少生物にも遭遇できたりするのでホームページを通じて、登山の魅力を知ってほしいですね。お気に入りの山は、沖縄に来て初めて登ったうるま市の石川岳です。沢や谷、斜面を横断するトラバース道、ロープ場などがあり、バリエーションが豊か。眺めが最高で、太平洋や東シナ海も見渡せます。初心者にもおすすめですよ」

 石川岳は、小学校の遠足で一度だけ行ったことがあり、久しぶりに登ってみたくなりました。珍しい山もありますか?

 「福地ダムが見下ろせる玉辻(たまつじ)山は、2014年、『日本の山岳シリーズ』の切手デザインに使われました。登山家からは有名だけど、県民にはあまり知られていませんね」

 それも初耳です。沖縄の山が富士山などと並んで切手のデザインになっていたとは…。

 さらに「石垣島の野底岳は、『ヌスクマーペ』とも呼ばれ、マーペという女性の名前が由来しています」と楽しそうに山の話をします。

 また登山を続けるためには、体づくりは欠かせないもの。小野田さんはテニスやウオーキング、水泳などで体力を維持しているといいます。

 「沖縄の人にも山登りを楽しんでほしいですね。登山は減量にもいいですよ」と話します。

 沖縄に登山を楽しめる山が多くあることをあらためて知り、いつまでも若々しく、健康的でいられる秘けつを小野田さんから教わった調査員なのでした。



このエントリーをはてなブックマークに追加


県内の登山家 ハイホーとは
小野田博幸さん
県内の登山家 ハイホーとは
国指定天然記念物のリュウキュウヤマガメ(富山直子さん撮影)
県内の登山家 ハイホーとは
オキナワルリチラシ(神田香代子さん撮影)
県内の登山家 ハイホーとは
切手のデザインになった玉辻山(上)、ヌスクマーペともいわれている石垣島の野底岳(下)(小野田博幸さん撮影)
>> [No.1579]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>