沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1572]

  • (水)

<< 前の記事  次の記事 >>

「島ネタCHOSA班」2015年06月4日[No.1572]号

島豆腐が麺に変身

最近は島豆腐を使った麺があるそうですね。そろそろ健康(と体型)が気になり始めた私。ヘルシーそうな島豆腐の麺には興味があるので、詳しく調べてください!!

(那覇市 アラフォーティーエイトさん)

島豆腐が麺に変身!?

 島豆腐も麺も、両方大好物の調査員。これは、ぜひとも調査せねばなりますまい。ついでに、試食もせねばなりますまい。ぐふふ〜。

 調べたところ、現在、島豆腐を使った麺は2種類が販売されていることが分かりました。欲張りに、2つとも調査してみましょう!!

繁多川島豆腐を使用

 まず訪れたのは、那覇市繁多川の「沖縄繁多川島豆腐めん事業協同組合」。昨年11月から、島豆腐を練りこんだうどん、そうめん「琉宮の白弦」シリーズを販売しています。出迎えてくれた理事の森本誠さんに話を聞きました。

 「繁多川は、昔から水資源が豊富で、島豆腐作りが盛んな地域でした」と森本さん。しかし、近年は、原材料の高騰や流通形態の変化などが原因で、規模が縮小。かつて50数軒あった豆腐店が、今では3軒にまで減ってしまったそうです。

 「そこで、島豆腐をなんとか盛り上げたいと思いまして。加工品も少なかったので、島豆腐を使って麺を作り、地域活性化を考えたんです」

 麺の開発には、そうめんの名産地として知られる奈良県の「三輪山勝製麺」6代目の山下勝山さんが参加。山下さんは、高級老舗料亭の指定麺師としても知られる「麺の達人」。ふつう、乾麺を作るには、油の塗布が不可欠だそうですが、同社のノンオイル製法で島豆腐麺を製造しているとのこと。

 「小麦に、乾燥させた島豆腐とおからを混ぜ、吉野くずを入れることにより、素晴らしいのど越しになっています。この配合の微妙な加減の調整が難しく、何回も試作を重ね、ようやく今のバランスにたどりつきました」

 素材には高級品を惜しみなく使い、手延べで丁寧に作り上げていることもポイント。「ギフトにも人気がありますよ」と森本さん。

 ここでお待ちかねの試食タイム。印象は、とにかく「上品」。まず、麺の美しい色つやが印象的。ツルッとした食感、のど越しもたまりません。これからの暑い時期、冷やし麺でいただくのがオススメです!

糖質オフの商品も

 続いて訪れたのは南城市大里の「琉球豆腐」。こちらでは、2013年10月からその名もズバリ「島豆腐麺」を販売しています。

 「麺という名前ですが、この商品は、実際には島豆腐そのものなんです」と代表取締役の羽賀勝基さん。えっ、どういうことですか?

 「小麦粉に島豆腐を練りこむのではなく、島豆腐をそのまま麺の形に加工しているんです。原料は大豆で、つなぎは一切使っていません」

 なんと! じゃあ、とってもヘルシーなんですね〜。

 「作ったきっかけは、沖縄徳洲会こくらクリニック院長の渡辺信幸先生から、糖質制限の考え方を教わったこと。大豆を原料とし、糖質がほとんど含まれないヘルシーな麺を作ったら、糖尿病患者の役に立つと思ったんです」

 沖縄そばには、100㌘あたり26・5㌘の糖質が含まれますが、島豆腐麺はわずか1・6㌘というから驚きです。糖質オフの麺ということで、県外にも人気があるとか。

 試食してみると、麺は弾力たっぷり! モチモチした食感がクセになります。冷やし麺はもちろん、沖縄そばの麺としても、炒めてやきそば風にしてもおいしくいただけそうです。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 それぞれに個性のある、2種類の島豆腐の麺。島豆腐にこんな使い方があったんですね。おいしくも、ためになる調査でした!



このエントリーをはてなブックマークに追加


島豆腐が麺に変身
(左から)大濱方幸さん、津覇賢治郎さん、森本誠さん
島豆腐が麺に変身
繁多川島豆腐を練りこんだうどんとそうめん。ブランド名は「琉宮の白弦(りゅうきゅうのはくげん)」
島豆腐が麺に変身
上品な風味は、冷やし麺にピッタリ(写真提供:沖縄繁多川島豆腐めん事業協同組合)
島豆腐が麺に変身
島豆腐をそのまま麺にした「島豆腐麺」
島豆腐が麺に変身
沖縄そばの麺としても、焼きそば風に炒めてもおいしい(写真提供:琉球豆腐)
島豆腐が麺に変身
羽賀勝基さん
>> [No.1572]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>