沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。週刊レキオ



[No.1933]

苦難を乗り越え挑戦中！

　今注目のグローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーは11人。2019年9月から3カ月にわたって開催されたオーディション番組で厳しい競争をくぐり抜け、約6500万票の視聴者投票によって選出されたメンバーだという。デビューから2年が過ぎた2022年5月、これまでの活動を通して感じてきた思い、そしてこれからの目標について、リーダーの與那城奨さんに語ってもらった。

「ＪＯ１というグループを沖縄の方たちに知ってほしいです」と話す與那城さん。「少しでも興味を持っていただけたら、曲を聞いて動画を見て僕たちのいろんなことをもっと知ってほしい。地元の沖縄から何かしら発信できる機会が増えるといいなと思っていますので、反応があったらうれしいです」と、真っすぐなまなざしで話を続ける。　

　東京で多忙な毎日を過ごす中、仕事とはいえ里帰りとなる沖縄滞在はとにかくハッピーなのだそう。

　「沖縄のみなさんは優しくて、お帰りとかゆっくり休んでと声をかけてくださりありがたいです。久しぶりに地元に帰ってきた、という気持ちになります」 　子どものころはサッカー少年だったという與那城さんだが、県内の高校在学中に友人の誘いでバンド活動をスタート。ボーカルを担当しライブを開催するうちに、音楽が好きになっていったという。

　「沖縄から出て外の世界を体験したい、というワクワクする好奇心から東京の大学への進学を決意しました。芸能界に入りたい気持ちは、その時からあったんですよ」

　歌いたいという純粋な気持ちを大切にした與那城さんは、オーディション参加を続けてチャンスをつかみ、ついにはＪＯ１のメンバーに抜てきされた。実力も幸運も持ち合わせている人物だといえるだろう。

絆を表現した2NDアルバム

　オーディション開催当時から脚光を浴びてきたＪＯ１だが、コロナ禍でのデビューとなり思い描いていた活動ができない時期が続いたという。

　「去年の11月にやっと有観客ライブが開催できたんです。初めて目の前にお客さまがいて感動しましたし、気合いを入れて臨みました」

　計５公演を開催したライブは約４万５千人を動員し、大成功に終えた。今年に入るとドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE「未完成」-Go to the TOP-』が上映され、メンバー11人全員が主演を務めるドラマ『ショート・プログラム』も配信されるなど、活動が広がっている。そして待望の２ＮＤアルバム『KIZUNA』を５月25日に発売。

　「２年間の葛藤や苦難を乗り越えて、ライブ開催できたことでやっとスタートできた感覚になりました。そこで感じたメンバーとの絆、いつも支えてくれるファンのみなさんとの絆を表現するアルバムになっていると僕は思っています」

　ダンサブルなナンバー「With Us」や「Move The Soul」は音楽番組や配信動画で魅力的なパフォーマンスが楽しめる他、しっとり聞いてみたいバラード調の曲やリズミカルな曲など、豊富な音楽ジャンルの曲が収録されている。幅広い年齢層にアプローチできる作品だ。

目標は全国ツアー

　「作品を発表するたびにグループの成長を感じていただきたいですし、３年目に突入したので新しい姿をどんどん見せていきたいです」と抱負を語る與那城さん。日本を代表するグループになることを目指し、国際的な活動も視野に入れている。

　「個人の活動としてはバラエティー番組には楽しく出演させていただいていますし、ＭＣにも挑戦したいです。大好きな歌にも力を入れたいです」とのこと。グループとしては、メンバー間の絆をより深めたいと強く思っているそうだ。

　「全国のみなさんに会いに行くライブツアーを計画することが目標です。沖縄でのライブ開催が実現できたら最高ですし、帰ってくる機会が増えてほしいと思っています。応援よろしくお願いします」と笑顔を見せた。

　県内の大きなホールのステージ中央に立つ與那城さんの姿を、いつの日か見てみたい。そして世界で活躍するグループになるために日々努力しているウチナーンチュ、與那城奨さんにエールを送りＪＯ１に注目してほしい。

（饒波 貴子）

JO1 2NDアルバム『KIZUNA』発売中
「僕たちの絆、共に楽しもう」をキャッチコピーに、タイトル曲「With Us」を含む新曲7曲と、3～5枚目シングルまでの作品から構成されたニューアルバム。
DVDやフォトブック付きの【限定盤】、ポスター付きの【通常盤】など各特典がありますので、CDショップでご購入ください。
６月19日（日）15時～ジュンク堂書店那覇店

※JO1初主演ドラマ『ショート・プログラム』
Amazon Prime Videoで配信中