沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1843]

  • (月)

<< 前の記事  次の記事 >>

「表紙」2020年09月03日[No.1843]号

沖縄の英雄が夢の共演! オキナワンヒーローズ

ちびっ子も大人も元気にしたい!

 2008年10月にテレビ放送がスタートした『琉神マブヤー』は、瞬く間に子どもたちの心をつかみ視聴率は好調。続編7作と映画が製作された実績からも、根強い人気を感じさせる。マブヤーに続けとばかりに誕生した『エイカーズ』、『闘牛戦士ワイドー』、『安全+第一 大知マン』も個性あふれるキャラクターとストーリー展開で魅力を放つ。この沖縄のヒーローたちのプロジェクトを取材した。

 「オキナワンヒーローズ」は、「沖縄の子どもたちをはじめファンのみなさまに元気を届けたい」という思いで発足したプロジェクト。

 新型コロナウイルスの影響でステイホームが続く人々を応援しようと、5月5日「子どもの日」に公式サイトを開設。沖縄で誕生したヒーロー、琉神マブヤー・エイカーズ・闘牛戦士ワイドー・大知マンの過去作品を配信し、似顔絵コンテストを開催するなど自宅で楽しめるコンテンツを提供した。

 続いて7月には記者会見を開き「力を合わせて番組を製作します」と発表。登壇した製作会社の代表4人(ネクストヒーローズ沖縄・翁長大輔氏/シーズ・ライブ・渋谷征代加氏/エイカーフィルム・金城祐也氏/ワイドーaiプロ・伊波大志氏)からは、「テレビ放送が続く沖縄のローカルヒーローは貴重な存在」、「みんなで一緒にコロナ危機を乗り越えたい」、「沖縄の伝統や魅力を全世界に向けて発信したい」など、力強い発言が飛び出した。

 実はこの4番組のヒーローたちは製作会社や放送局などが異なるため、これまで集まる機会はなかったという。外出制限や休校が続くつらい社会状況に向き合い、「今なら製作側の壁を乗り越え、ファンが喜ぶことを一緒にできるのでは!?」と話し合い、プロジェクト結成に至ったそうだ。

この時世だからこそ実現

各製作会社に声を掛け、プロジェクトの中心になっているのは翁長大輔さん。琉神マブヤーと大知マンでは主演兼スーツアクターをこなし、闘牛戦士ワイドーでは総合プロデューサーを務めた人物だ。

 「僕が動いて始動したプロジェクトですが、共感してくれた全員の力で成立しました。会見を開いたので後戻りできませんし(笑)、一生懸命取り組みます。番組枠を1年押さえたことで、覚悟も決まりました」と翁長さん。

 ヒーロー集合の構想は以前からあったが、実現に向かう理由付けが難しかったようだ。世界中が苦しみに包まれる中で明るい話題を発信したいという願い、またイベント中止でヒーローショーの演じ手たちの仕事が奪われる切実な現実もあり、突き進む思いが湧き出たという。

 「僕らヒーローは、コロナ対策の手洗いなどを子どもたちにキャッチーに教えられるのではないか、と話していたんですよ。そしたら、ヒーローが集まるならドラマを作ってほしいとSNS上でファンの方たちからリクエストがあり、後押しされました」と翁長さんは振り返る。

 公式サイトにはヒーロー宛の手紙が届き、似顔絵コンテストは全国から多数の応募があるなど、ダイレクトに届く応援や反響に励まされているそうだ。
これまでそれぞれが話題になり人気を獲得してきた4つのヒーロー作品だが、集合する新撮ドラマは県内外はもちろん海外へも広げていきたいと翁長さんは目を輝かせる。

 「悩んでいるのがキャスティング。僕を含め出演者がかぶる部分があるので、パズル状態です。監督や脚本家と相談しながら、オリジナルをうまく生かした展開にしていきます。ヒーロー集合は僕の夢であり、楽しみにする方も多い。期待を越える作品にしますので待っていてください!」と笑顔で語った。

ヒーローを応援しよう!

 気になる「オキナワンヒーローズ」の今後だが、まず過去作品の再放送が10月に始まる。毎回放送前には新たに撮影するミニコーナーもあり、出演キャラクターが番組紹介をする他、楽しい内容を計画中だ。そして番組製作費の支援になるクラウドファンディングが間もなくスタート。特製グッズなども返礼品にするという。集大成となるヒーロー大集合の新作ドラマは、年明け2021年に撮影を始め21年夏から放送予定。ストーリー展開の希望があれば、公式サイトやSNSで受け付けるそうだ。

 支援金や展開のアイデアを出して、沖縄のヒーローを応援してみては!?

(饒波貴子)



オキナワンヒーローズ
https://okinawanheroes.com
●2020年10月より1年間、沖縄テレビで毎週30分番組を放送予定(21年6月までは新撮ミニコーナー+過去作品を放送/21年夏よりヒーロー集結の新ドラマを放送)
●今秋よりクラウドファンディング開始 ※詳細は公式サイトでご確認ください

このエントリーをはてなブックマークに追加



オキナワンヒーローズ
 子どもたちの人気者で、沖縄発特撮ドラマの主人公として注目を集めてきた4人のヒーロー。左から闘牛戦士ワイドー、琉神マブヤー、ノーグ・カマー(エイカーズより)、大知マン パワードスーツ(安全+第一 大知マンより)。新しい生活様式で過ごす中、「多くの人を元気づけられないか」という関係者の思いから集結がかなった。4人が共演する新作を準備中だ。=7月27日、那覇市・沖縄テレビ内スタジオ 写真・村山 望
オキナワンヒーローズ
プロジェクトの中心人物で出演者でもある翁長大輔(おなが・だいすけ)さん
オキナワンヒーローズ
製作会社4社の代表が会見を開き、プロジェクトについて発表した
オキナワンヒーローズ
『オキナワンヒーローズ』放送局・沖縄テレビのマスコット「ゆ〜たん」も記念撮影
>> [No.1843]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>