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[No.1490]

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「表紙」2013年10月24日[No.1490]号

情熱アチコーコー 30

情熱アチコーコー 30(2013年10月24日掲載)

沖縄コスプレ協会

非日常を楽しむ

 漫画やアニメキャラクターの格好をして、それぞれの世界観を楽しむコスプレ。大きな荷物を持って控え室に入っていったごく普通の女の子が、数分後にはインターネット上のキャラクター「鏡音レン」のコスプレをした金髪少女に変身するなど、衝撃的な瞬間が多々あった。7月に発足した沖縄コスプレ協会が企画する「コスプレ撮影&交流イベント『ますかれぃど』」は、毎月一度のペースで県内の公民館やホールを借りて行っている。参加者の完成度の高さに驚きを隠せない。

生き生きと趣味堪能

 沖縄コスプレ協会のメンバーは漫画、アニメ好きの仲間同士で15人。その中にコスプレイヤーは6人いる。漫画やアニメなど、共通の趣味を持つ知人に声を掛け合って人数を集めた。

 結成前から定期的に集まって趣味の話をしていたメンバー。「学校内のサークルではなく、他校の人とも一緒になってグループで行動していました」と、副代表の琉球大学4年生の上地利恵子さん(22)は話す。結成することになったのは、同じく副代表を務める県立芸術大学4年生の松島悠佳さん(22)が県外でコスプレイベントに参加したことがきっかけだ。会場の熱気と、参加者の完成度の高さに感動したという。「本当にすごかったです。県外ではアニメやコスプレに関するイベントが各地で多く行われていて、うらやましく思いました」と松島さんは振り返る。

 県内のコスプレイヤーたちは自宅で一人アニメを見たり、コスプレをしたりする人が多い。同協会のメンバーを含め、「イベントがあれば参加したいけど、どこでやっているのか分からない」と交流の場を探していた。「それなら、自分たちで企画しよう」と上地さんと松島さんを先頭に立ち上がった。

 イベント名の「ますかれぃど」とは、「仮面舞踏会」という意味だ。毎月約50人ほど集まり、コスプレや漫画、アニメなどの話題を共有できる場所として開催されている。開催日時、時間、場所などはHPなどでネット配信している。事前に申し込みをすることはなく、当日に飛び込みで参加することが可能。

写真はネットに投稿

 イベントには一人で参加する人も多い。参加費用は500円。「今後は、無料で提供したい」と考える同協会は、現在NPO法人化に向けて申請中。より良い環境を作り規模拡大を目指している。

 会場内には、参加者同士でそれぞれの衣装について語り合ったり、互いに撮影し合ったりして和気あいあいとした雰囲気が漂う。中にはコスプレイヤーではなく、撮影をメーンで行う参加者も。写真は部屋に飾ったり、コスプレイヤーが多く登録しているインターネットサイトに投稿したりして楽しむそうだ。投稿を見た全国の人からコメントをもらい、自身のコスプレに対しての評価を受けるなど、情報交換をしているという。

 参加者全員が非常に生き生きとした表情をしていて、特別な時間を過ごしていることが伺える。

仲間との時間を満喫

 会場には協会が用意した小道具も多数そろっている。撮影用のバラやおもちゃのピストル、ボールや髪飾りなどを自由に使うことができる。

 コスプレイヤーも本格的な衣装と、メークで身を包む。間近で見ると目の色は赤、青、緑などのカラーコンタクトを付けて、現実離れしたメーク法を取り入れている。 紫の髪と赤い目をした女性のコスプレーヤー熾闇(シト)さんは、アニメ「PandoraHearts(パンドラハーツ)」の登場人物「ザークシーズ=ブレイク」のコスプレをしている。全身の衣装代は購入・制作費を合わせて約1万円。東京の専門学校時代、学園祭でコスプレをしたことがきっかけでコスプレイヤーになった。

 「コスプレをしていると本当に楽しいです。非日常が味わえるし、好きなキャラクターになりきることで元気が出てきます」と熾闇さんは話す。

 男性のコスプレイヤーのkuroさんはコスプレの経験が少なく、一緒に参加した魅衣(みい)さん(26)にヘアやメークを直してもらいながら撮影していた。他のコスプレイヤーたちも、共通の趣味がある仲間との時間を満喫していた。

 「参加者は漫画やアニメが好きで、そのキャラクターになりきりたいという人も多いのですが、非日常を楽しみに来る人もいます。コスプレに興味のある人は、ぜひコスプレイヤーさんたちの熱意やすごさを実際に見てほしいと思います」と情熱的に話す松島さん。

 同協会は近々、アニメ系カフェや、アイスクリーム屋をオープンしたいと計画している。県内のコスプレイヤーから今後も目が離せない。

普天間光/写真・桜井哲也

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沖縄コスプレ協会
決めポーズをとるコスプレイヤーたち。(左上から時計回りに)魅衣(みい)さん、熾闇(シト)さん、けいさん、圭衣(けい)さん、kuroさん、木ノ実さん=那覇市寄宮の那覇市中央公民館
沖縄コスプレ協会
撮影者に笑顔でこたえるコスプレイヤー。撮る方も撮られる方も楽しそう
沖縄コスプレ協会
独特なメーク。カラーコンタクトや付けまつげ、アイライナーなどを使って好きなキャラクターの顔に近づける
沖縄コスプレ協会
沖縄コスプレ協会が用意したピストルや髪飾りなどの小道具。撮影時に自由に使える
沖縄コスプレ協会
沖縄コスプレ協会
 2013年7月に結成。現在NPO法人化に向け申請中。メンバーは15人。その中でコスプレイヤーは6人。学生を中心に活動している。毎月1回のペースで県内の公民館やホールでコスプレイベント「ますかれぃど」を開催。約50人の参加者が訪れ、撮影&交流会を楽しんでいる。イベントの開催日時、場所などは同協会のHPでネット配信している。HPのURL=http://iihazu.tk
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