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[No.1452]

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「表紙」2013年01月31日[No.1452]号

輝くママHAPPYライフ 25

輝くママHAPPYライフ 25(2013年01月31日掲載)

整理収納清掃コーディネーター

伊佐 おりえさん

片付けで笑顔広がる

 家が片付くと、心もスッキリ—。約10年間の専業主婦を経て、31歳でハウスクリーニングや整理・収納のコンサルティングなどを行っている宜野湾市真志喜のGHOに就職した伊佐おりえさん(36)。家の清掃業務からスタートし、昨年10月、整理収納清掃(3S)コーディネーター2級を取得。クライアントの家を片付けるだけでなく、捨てられない原因も一緒に考えていく。「物を片付けることは心の整理をすること。家が片付くと、お客さまの表情も和やかになっていきます」と心の整理整頓も手助けしている。

心の整理を手助け

 宜野湾市出身の伊佐さん。県立宜野湾高校を卒業後、建築会社の事務職として2年間、勤務。21歳で善智さん(36)と結婚し、専業主婦になった。23歳で長女・莉里花さん(12)、25歳で長男・理稀斗(りきと)君(11)、27歳で次女・莉穂ちゃん(9つ)、29歳で華穂ちゃん(7つ)を出産。育児に専念した。

 しかし、華穂ちゃんを出産後、育児をしながら働いている女性を見て焦りが出てきた。子育てにやりがいを感じながらも、一日中家にいる生活。「社会にもまれながら役立てることが何かあるはず」。働くことを決めた。

 ホテルのベッドメーキングの仕事に就いたが、同僚は中高年者が多く、子育てしながら働きにくい雰囲気だったという。

 そんな中、目に留まったのが、GHO(グッドハウスキーピングおきなわ)の求人広告。当時、華穂ちゃんは2歳。急な発熱などで仕事に迷惑をかけないか心配だった。しかし、面接した代表取締役のメイ成美さんの「子どもが病気の時はそばにいてあげて」という言葉に安心した。シングルマザーのスタッフも多く、お互いにカバーしあって働いていた。家族と過ごす時間を大切にするため土日、祝日は休み。もともと家の片付けが苦にならず、「育児と両立できる仕事」が働く条件だった伊佐さんにとって理想的な職場だった。

 31歳で同社に入社。「最初の1、2年は子どもの急な病気で休むことも多かったんですが、同僚に助けてもらいました。こんなにいい環境で働けることに感謝しています」と話す。

 ハウスクリーニングからスタート。玄関や寝室、台所などクライアントの要望にあわせて清掃。「どうしたらお客さまが喜んでくれるか」を考えて働いた。

 しかし、子育ては自分でやるものという意識が強く、仕事をはじめてからも一人で抱え込んでいた。「家事、育児と仕事の両立の大変さを感じる日もありました」

 その後、同居している義母の和子さん(62)が定年退職し、家事や育児を手伝ってくれるようになった。家族の協力の下、仕事に打ち込める環境が整った。

 2011年、同社がお片付け&おもてなしコンサルティング業を開始。伊佐さんも社内で講習を受け、①正しい片付け法や不必要な物の見極め方などの「整理」②収納の法則・方法などの「収納」③掃除道具の選び方、洗剤の基礎知識などの「清掃」—の「3S」について学んだ。筆記試験を経て、12年10月、整理収納清掃(3S)コーディネーター2級を取得した。

 「3S」では、家中の物を全て集め、自分が何を持っているのか把握することから始まる。「物があふれているから片付きません。いかに物を減らしていくか一緒に考えます」。台所の割り箸一本から寝室の肌着一枚まで、本当に必要か、不要かを確認していく。「家の人にとっては大切な物なので、全てを大切に扱います」

 また、捨てられない根本的な原因を考えるには、クライアントとのコミュニケーションが重要という。丁寧に会話を重ねながら心も整理していく。目指すは「”美“せる家づくり」だ。

 「暗い顔だったお客さまが、家が片付いていくうちに会話が増え、笑顔になっていきす。お客さまのうれしそうな顔を見ると、本当に幸せです」とほほ笑む伊佐さん。「家がきれいになると、お客さまは人生のスタートラインに立つことができます。資格を生かし、たくさんの人をハッピーにできる女性になりたいですね」。自分自身も磨きながら、クライアントの家と人生を美しく輝かせていく。


豊浜由紀子/撮影・桜井哲也



伊佐 おりえさん
台所の引き出しの中の物を全て取り出し、「使っている(必要)」「使っていない(不必要)」「使っていない(でも必要)」「ヒアリング(相談)」の4つに分類する伊佐おりえさん =撮影協力・宜野湾市大山のSalon d'e Okaki
伊佐 おりえさん
プロフィール
 いさ・おりえ 1976年、宜野湾市生まれ。
 県立宜野湾高校卒業後、事務職として2年働いたが、善智さんとの結婚を機に21歳で退職。4人の子どもに恵まれる。31歳でGHOに就職。2012年に整理収納清掃コーディネーター2級を取得。義父の善光さん(62)、義母の和子さんと同居するにぎやか家族。「頑張って」と応援してくれる家族と、困った時はお互いに助け合う同僚への感謝の気持ちを大切にしながら、仕事に取り組む。(撮影・豊浜由紀子)
伊佐 おりえさん
☆仕事紹介☆
 整理収納清掃(3S)コーディネーターは、NPO法人日本ハウスクリーニング協会が公認した資格。3級から1級まであり、資格取得には同協会認定の講習を受講しなければならない。整理、収納、清掃について基礎から学び、住環境を快適に維持するための知識を習得する。
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