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[No.1404]

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「表紙」2012年02月23日[No.1404]号

輝くママ HAPPY ライフ 4


輝くママ HAPPY ライフ 4(2012年02月23日掲載)

感謝の心、明日の活力に
ゆいクリニック 産婦人科医 島袋 史さん

 昨年11月に開業した産婦人科「ゆいクリニック」。院長を務めるのは自身も4人の子を持つ母親である島袋史(ふみ)さん(41)。島袋さんは1995年に琉球大学医学部を卒業。その後琉球大学医学部付属病院をはじめ県内複数の総合病院で研修を受け、2005年より浦添総合病院で一般産婦人科医として勤務した。現在、独立したばかりの島袋さんは、慌ただしくも充実した毎日を送っている。家族やスタッフ、周りの人々に支えられ、自分のやりたいことに挑戦し続けることができる喜びと、感謝の気持ちであふれている。

家族協力、育児、子育てに全力

 東京出身の島袋さんは、医師を目指し琉球大学医学部に入学した。産婦人科医を目指すきっかけとなったのは、大学5年のころに読んだお産の本だった。命の大切さ、産まれるということの素晴らしさに感動し、気がつけば夢中になっていた。

 大学卒業間際、同じ医学部の夫、忠雄さんとの間に長女、悠ちゃんを授かる。その後も次女の恭ちゃん、長男の慧くん、次男の惇くんと、4人の子どもに恵まれ、「とってもうれしかったですし、幸せです」と話す。

 「子どもを産んだあとも、私はやりたいことに集中して出来ました。今でも夫は家事や子育てを率先してやってくれますし、仕事の面でもサポートしてくれます。それでも、私には何も文句も言わず、環境を整えることに一生懸命頑張ってくれているので、夫には本当に感謝しています」と優しく微笑む。

 東京にいた母も、定年とともに沖縄に来て子育てを手伝っている。島袋さん夫妻の強い味方だ。

 「一人では出来ないことがたくさんあります。仕事も子育ても。みんなに協力してもらえているから、私は頑張れるんだなって思います」

 ゆいクリニックのスタッフは看護、事務、家政婦、非常勤合わせて20人程。チーム一丸となって訪れた人々をサポートする。

 施設の内装にも島袋さんなりのこだわりがあった。

 「私が独立するきっかけとなったのは、やはり自分がお産したとき、身のまわりの環境が凄く大事だと感じていたからなんです。お母さんと赤ちゃんにストレスをかけないように『病院』という感じではなく、家のように安らげる空間を提供したいと思っていました。小さな施設でゆったりリラックスしながら、お母さんになる準備をしていただきたいなということを考えて、時間をかけてこの施設を建てました」

 木造住宅のような自然の優しい雰囲気の施設は、実際に母親である島袋さんならではのこだわりだ。

 「開業して、夢が叶った。思ってた以上の環境が出来たと思いました。私は本当に幸せ者だと思います。これから、スタッフと一緒に協力し合い、どんどんいい方向につくり上げていきたいですね」と、強調した。

 仕事をしながらも、子どもたちへの愛情はいっぱいだ。自身も読書が大好きで、子どもたちにもたくさんの本を読んでほしいと願う島袋さんは、普段どんなに疲れていても、時間があれば本を読み聞かせているという。子どもたちも、その時間がとてもうれしいようで、楽しみのひとつだ。

 「子どもに本を読んでいるとね、つい眠たくなっちゃって、読みながらうとうとしちゃうんですよ。『お母さん早く~』って、よく怒られます」と笑う。

 どんなに忙しくても、子どもたちとのコミュニケーションを大事にしようと考えている。しかし仕事上、夜にお産があったり、時間が不規則なためなかなか子どもたちと一緒にいられないことも多い。寂しい思いをさせてしまうのはいけないと、島袋さんは、自分の朗読したものをテープに録音し、仕事で忙しいときは子どもたちに渡して聞かせることもあるそうだ。おかげで子どもたちも本が大好きになり、家にはどんどん本が増えていっている。

 「仕事と子育ての両立は本当に大変です。私は夫と母と協力して、自分が家族のために何ができるかを考えて行動していこうと日々意識しています」と、頼もしい女医さんであり、優しい母の顔をのぞかせた。

 (普天間 光)写真・島袋常貴


感謝の心、明日の活力に
母と子の絆を大切にして欲しいと願う島袋さん
感謝の心、明日の活力に
家族で自宅の縁側で。忠雄さんと悠ちゃん、恭ちゃんは恥ずかしいのか出てこなかったが、和気あいあいとした楽しい雰囲気が流れている。祖母の高尾 怜さんは孫に囲まれて毎日が楽しくて仕方ないのだとか。島袋さん一家はいつも幸せいっぱいだ。
感謝の心、明日の活力に
仕事紹介
 主な診療内容は、妊婦健診、避妊相談、子宮がん検診、禁煙治療、乳児健診、予防注射、母乳外来、ホメオパシー、漢方治療、乳がん検診がある。一人一人と向き合い、診察をはじめアドバイスやサポートをしていくことに全力を注ぐ。
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