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[No.1500]

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「島ネタCHOSA班」2014年1月9日[No.1500]号

空き缶回収で1500円

空き缶回収で1500円!!

 1500号を記念して、編集部員がそれぞれ「1500」にちなんだネタを追跡だ! 調査班は「空き缶を売って1500円ゲットしよう」という無謀な案を挙げてみました。さぁ、ミッションは貫徹されるのか?

 まずは、引き取ってもらう業者を「どなたでも持ち込みOK」とうたい浦添市勢理客に本社のある三和金属に決定。早速同社を訪ねました。
 にこやかに出迎えてくれたのは、4代目代表取締役社長の具志堅一真さん(56)。

 早速ですが、どのようなシステムなんですか?

 「まず、買い取り可能な物と引き取れない物があります」。同社では、ゴムや木など金属でないもの、ボンベなどの充填(じゅうてん)物、家電リサイクル法に定められた物などは受け付けていません。

 「以前は9割が業者さんでしたが、今は個人の持ち込みが3割ほどありますね」と具志堅さん。現場にはひっきりなしに持ち込む人が訪れ、集積場には、みるみるうちに空き缶の山ができていきます。「ガラガラガラ」という大音響の中での作業、大変だぁ。近所に住むという男性は、「家で飲むので、ビールの缶がまとまった量になったら持ち込んでいますよ」と話していました。


総出で集めろ!

 買い取り価格表を見ていたメンバーが「あぁ、この前ビデオデッキと炊飯器をごみに出してしまった…」「この間、バッテリーを交換したら処分料取られた」と、遅きに失する発言。小型家電やゴムを除いたアルミホイールなども値が付きます。ほかにも「ポーク缶(アルミ)」の文字が。ウチナーンチュの好みを反映していますね。洗ってラベルをはがして持ち込むのがマナーですぞ。

 実は、今回の調査班のリーダーは夏ごろからためておいた大量の酎ハイの缶を前に強気でしたが…。買い取り価格表と照らし合わせると、1500円に達するのかだんだん焦ってきました。正味1カ月のリミットを前に、親戚、知人、社内でも呼び掛けて必死に回収。清涼飲料水をがぶがぶ飲み、丁寧に洗って提供してくれる人もいました。なんとか軽自動車の後部座席を埋める袋を携えて、再び同社へ。

 平日にも関わらず、朝8時半の始業時から順番待ち。車ごと大型の計量器に乗り、荷物を下ろして再び計量していく大量持ち込み者と自身の缶の量を見比べると、ますます不安になってきた調査班。いよいよ計量の順番が回ってきました。

さて、結果は?

 持ち込んだのは4種類。単価は情勢で変化します。それぞれ単価が違うため、袋を分けて小型計量器に乗せました。置くとすぐ目の前の電光掲示板に重さが表示されます。結果は、アルミ缶11㎏。「雑線」と呼ぶクリスマスの電飾1㎏は、1年に一度の飾り付けの際に故障に気付くためこの時期ならではの季節もの。さらにスチール缶2㎏、壊れた鍋(ノベガラ)1㎏です。
 伝票を受け取り、支払所に提出します。即金ですか。ドキドキ。全部でいくらになるかまったく想像できませんでしたが…、アルミ1430円+雑線15円+スチール44円+ノベガラ105円。なんと1594円!!ミッションクリアです。

 「集めた材料は、ごみではなく資源」と強調する具志堅さん。集めた資源は破砕して細かく分類し、生まれ変わってまた製品化が期待できます。最近注目されているレアアース(希少金属)が含まれる携帯電話、お宅にありませんか?
 皆でリサイクルする循環型社会の一端を担う、なんて大げさですが、心なしか家がすっきりしました。
 ゲットした1594円ですか?同社の「東日本大震災募金箱」へ納めて、一件落着したのでした。



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空き缶回収で1500円
具志堅一真さん
空き缶回収で1500円
次々と運び込まれる缶の山
空き缶回収で1500円
皆で集めたアルミ缶
空き缶回収で1500円
(左から時計回りに)雑線、スチール缶、ノベガラ(鍋)
ウチナーグチのおみくじ?
やったー! 目標達成
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