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[No.1464]

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「島ネタCHOSA班」2013年04月25日[No.1464]号

宮古方言を学ぶCD

 「スピードラーニング」というCDを聴いて英語を覚えるものがありますね。友人から聞いたのですが、「スピードラーニング」の宮古島方言バージョンがあるそうなのですが本当でしょうか? 私は生まれも育ちも沖縄本島なので、もしあるならどんなものか知りたいです。調べてみてください。

(宜野湾市 20代 ピコさん)

宮古方言を学ぶCD?

 「スピードラーニング」かぁ。私もずっと本島にいるので、宮古の方言は全く分かりません。友人に宮古島出身の人がいるのですが、会話するたびに頭の上に?マークが飛び交っています。

 「スピードラーニング」ということは、英語と同様に聞くだけで分かるようになっていくのでしょうか。期待に胸が膨らみます。早速調査してみましょう!

島の魅力伝えるために

 宮古島商工会に電話で問い合わせてみると、本当にありました! 「宮古島方言スピードラーニング」は宮古島市平良にあるオリジナルTシャツ屋の「株式会社さぼ」が制作していることが判明。

 なぜTシャツ屋がCD制作を?気になるきっかけを代表取締役の豊永康央(やすひさ)さんに聞いてみました。

 「弊社の取り扱うTシャツの中に宮古島の方言がプリントされているものがあるんですよ。訪れた観光客はその言葉の意味が分からず、よくスタッフに聞いていました。宮古島の方言は本や情報誌などで掲載されていますが、文字だけでは足りないと思い、CDにしてみました」

 なるほど。方言の意味が分かるだけでなく、どんな場面でどのような表現をして使うのかを知ってほしかったということですね。

 いつごろ販売を開始したのでしょうか?

 「2013年2月です。約1000枚制作し、1000円で宮古空港の土産店や宮古にあるファミリーマート、ホテル数カ所に置いています」

 どんな内容なんですか?

 「初級編、中級編、上級編と3種類あります。内容は説明するよりも、まず聞いてもらった方がいいかも」と豊永さん。

笑い過ぎて倒れそう

 商品名は「爆笑宮古島方言スピードラーニング」。3種類あるCDのジャケットには「宮古島さぼる君」がダラダラしています(笑)。初級編と中級編には単語の翻訳表が付いていますね。

 視聴してみると、やっぱり分からない! 「私↓バン」って言うんだ…。「明日↓アッア」「うれしい↓プカラス」って、何語? また「ウッス」と言うと、だいたいがあいさつのようにとらえると思うのですが、宮古では「後頭部」のことを意味します。面白すぎてどんどん聞き入ってしまいますね。

 上級編はちょっと変わっています。

 「宮古島人 徳さん初めての旅行記〜帰路編〜」。宮古島のおっさんが初めて東京見物に行き、帰りの空港ロビーや機内でスタッフとやり取りをする物語。

 「アカフス! バ〜ヤシミジャ〜ン」や「ピッチャ〜ティア〜ツカ〜、ミャ〜クンニャ〜ン〜ナ、ウトゥ〜リユ、ヌミユ〜ヌサイガ、オト〜リを」

 会話の翻訳表があるのですが、それを持ってしても分かりません! さすがにすぐ理解できるものではなかったか…。標準語を話す女性スタッフと徳さんの会話が全くかみ合っていない。たまに怒った女性スタッフが急に宮古島方言で怒鳴り出す仰天場面も出てくるので、終始笑いが止まりません。方言を勉強する前に倒れてしまいそうです。

 豊永さん、この方言を話している徳さんという男性は誰なんですか?

 「僕です。シナリオを考え、録音も僕一人で行いました。スタッフに商品化してもらったので、全て弊社の手作りです」

 とてもユーモアのあるCDに調査員はフラフラです(笑)

 今後も新商品を増やしていく予定はありますか?

 「もちろんです! 現在第二弾を制作中なんですよ。題して『おばぁ自慢の島食堂』。食堂に食べに来た観光客とおばぁの楽しくて少し切ない物語です(笑)。その他にも、沖縄本島方言も発売したいなーと考えています」

 面白そ〜! すっかり「爆笑宮古島方言スピードラーニング」のファンになった調査員。今までよりもさらに宮古島が好きになりました。


宮古方言を学ぶCD
豊永康央さん
宮古方言を学ぶCD
「爆笑 宮古島方言スピードラーニング」左から初級編、中級編、上級編
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