沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1439]

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「島ネタCHOSA班」2012年10月25日[No.1439]号

疾走一輪車を追え!

 先日、ラジオで気になる情報を耳にしました。「一輪車で国道を疾走している男性がいる」というのです。パーソナリティーのひーぷーさんも「まさかや!」と言っていました。ぜひ調べてください。(中城村 Kさん)

疾走一輪車を追え!

 えーっ! まさかや! 一輪車って、タイヤが1個しかなくてハンドルもないアレですか? あのサーカスなどの曲芸で出てくる? 乗りこなすのさえ大変だと思うんですが、疾走っていったい?
 まずは、情報元のラジオ沖縄へ。当日ディレクターを務めた波平勇気さんに聞くと、「9月13日のオンエアですね。アンケー島(トー)のコーナーで『糸満市の331号バイパスを通ったことがありますか?』と聞いたところ、『一輪車乗り男性』の情報が寄せられたんです。10件ほどありましたよ」とのこと。
 内容は、「那覇市小禄、パイナップルハウス辺りからスタートしている」「27インチホイールの立派な一輪車に乗っている」「きちんとヘルメットをかぶっている」「頭に電灯を付けている」「競技用のスパッツをビシッときめている」「2輪自転車に負けない勢いで走っている」—これは、ただ者ではなさそうです。
 331号バイパスに隣接する那覇市・豊見城市・糸満市の広報担当者は、「役所レベルでも、個人レベルでも、見たことも聞いたこともないですね」と、必死に笑いをこらえながら口をそろえます。いやいや、目撃情報があるんですって!
 3日間、道沿いで張り込んでみたものの、姿形も見かけず。だんだん、「都市伝説? 国家機密? 信じるか信じないかは、アナタ次第?」なんてフレーズが浮かんできました。

さまざまな楽しみ方

 沖縄県サイクリング協会事務局長で、沖縄輪業(株)代表取締役の藤村隆雄さんは、「うわさはよく聞くんですけどね。うーん、はっきりどなたか特定できていないんですよ」と話します。

 「一輪車は奥の深いスポーツで、さまざまな競技があります。例えば、障害物の間をジグザグに進みタイムを競ったり、ホッケーのような球技、社交ダンスのような演技もあります」

 ほほう、子どもの遊びかサーカスかと思っていましたが、かなり普及しているんですね。

 「ただ、それほどのスピードで距離を走るとなると、そうとう本格的なタイプだと思うんです。うちにも、高さ20インチの子ども用は置いていますが、大人用、競技用の扱いはありません。県内には一輪車競技者の団体も聞かないですし、販売もされていないんじゃないかと思いますね」

 藤村さんの証言を受けて、大手スポーツ用品チェーン店や県内の自転車通販専門会社にも確認したところ、やはり大人用一輪車は扱っていません。メンテナンスなどどうしているんでしょうか。

会えたらラッキー?

 待つばかりではらちが明かないので、バイパス沿いの店舗、通りすがりのジョガーに聞き込み開始。
(店舗編)
・ガソリンスタンド店スタッフ「見たことないっすね」
・カー用品店スタッフ「豊崎辺りで見掛けるらしいですよ」
・レンタカー店スタッフ「あぁ、4、5年前に、産業支援センター前の信号を左折していくのを見たことあります」
(ジョガー編)
・明治橋上・男性「豊崎辺りまで毎日行きますが、見たことないですね」
・軍港ゲート前・男性「日によってコースを変えていますが、見たことないですね」
・中央ゲート前・男性「あぁ、走っているのは、決まってフェンス側です。おっさんですよ」
・豊見城道路上・男性「え? いや、分かりません」

 結局今回、お姿を拝むことはできなかった調査員。でも、確かに存在すると思しき「一輪車乗り男性」。情報をお持ちの方は、ぜひご一報ください。


疾走一輪車を追え!
波平勇気さん
疾走一輪車を追え!
目撃情報のあった331号バイパス=豊見城道路
疾走一輪車を追え!
市販されている子ども用一輪車
疾走一輪車を追え!
藤村隆雄さん
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