沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1907]

  • (土)

<< 前の記事  次の記事 >>

「ワシントコポスト」2021年11月25日[No.1907]号

このエントリーをはてなブックマークに追加

入院して

 久しぶりにペンを持ちます。2日前に那覇市内の病院を退院しました。その病院での出来事を書きたいと思います。

 私はてんかんでけがをしてしまい、その手術のために約3週間の入院をしました。右手のけがでしたので、あまり字もきれいではありません。

 病室は4人部屋で、私以外は紙おむつをしている方でしたが、口は達者な方ばかりでした。向かいの98歳になるおばあちゃんは、若いころの話をよくしてくれました。斜め向かいの方は、よく美空ひばりのテープを聴かせてくれました。若いころに一生懸命に働いた方々でした。

 私は62歳ですが、いまからでも目標を持って一歩ずつ、少しずつでも成長できるようにしたいと思いました。

(那覇市 旧仲井間幸江)

(編コメ)病院で出会った方々に、パワーをいただいたようですね。自分のペースで一歩一歩進んでいってください。陰ながら応援しています。

ご恩送り

 10月28日付「優しいおじさん」を読み、心がほんわかし、これまでずっとワシントコポストの読者に徹していましたがペンを執りました。

お礼を受け取ることなく、「次、困っている人を助けてね〜」とおっしゃって立ち去ったおじさんの心の深さに感動しました。

 宮沢賢治は「ご恩返しではなく、ご恩送りで世の中を精神面で豊かにできる」と言っていたそうです。ご恩返しはお世話になった人にお返しすると、そこで終わってしまうが、ご恩送りは、ご恩を次困っている人に届けることなので、ご恩送りが広がると世の中は心豊かになるということだそうです。あの優しい方の言動はまさに賢治の「ご恩送り」だと思います。

 チャロさんの息子さんたちは深夜のエンストでショックを受けたと思いますが、エンストという負の出来事によって、素晴らしい人生訓を得たのではないでしょうか。チャロさんの願い通り、ご恩送りのできるすてきな息子さんになると思います。優しいおじさんと、その行動をお母さまに伝えた息子さん。息子さんのお話に感動して投稿してくださったチャロさんに感謝しています。

(那覇市 賢治のファン子)

(編コメ)おデブのチャロさんの息子さんたちは、素晴らしい方に出会いましたよね。彼らの心に響いたであろうすてきな言葉を大事にしながら、多くの人へ広がっていったらうれしいです。

川辺の清掃活動継続

 20年余り、早朝の川辺の清掃活動をするため首里から通い続けているHさん。いよいよ10月で運転免許証を返納することになったそうです。それでもバスを利用して、体力の続く限り清掃活動を続けていくことを話されていました。

 以前の国場川に架かる真玉橋から爬龍橋は、護岸部分は生い茂る木、大量のゴミの山で悪臭・不法投棄で手が付けられなかった状態でした。川と歩道はセットになっているので、歩道だけがきれいでも川の汚れがひどかったら意味がない、と毎日コツコツと雨の日以外は通い続けて活動してきたそうです。

 「今は見違えるようにきれいになった、思い残すことはない」と笑顔で話されていました。その話を聞いて私は込み上げるものがあり、Hさんのパワー、川に対する思い、活動継続には尊敬しかありません。私もHさんのように心も体も気力も鍛えて、メンバーたちと清掃活動をお手伝いしながら、川辺の景観を維持してきれいな川辺ベストワンに推薦したいと思います。

(那覇市 T子)

(編コメ)20年9月17日付、今年7月15日付でHさんの様子を投稿いただきました。読むたびにHさんには頭が下がる思いです。お手伝いをしているT子さんたちの行いもすばらしいです。

あばらやと虫の音

 空は晴れ渡り、月は煌々(こうこう)と照り、肌をかすめる秋の風。草むらから虫たちの鳴き声。鳴き声を遮る救急車のサイレン。沖縄も住宅事情が変わりました。塀も石垣や生け垣からブロック積み、ガジュマル、栴檀(せんだん)も姿を消しました。駐車場もセメントに。

 人間の生活環境のために、虫たちのすみかの草むらも刈り取られました。畑のあぜ道も除草剤がまかれ、茶色になって枯れています。

 最近、蜂の姿を見ることがなくなりました。以前なら、すすきなどに蜂の巣がいくつもあって、蜂に何度刺されたことか。これも過去の思い出話になりました。

 わがあばらやは、桜、月桃、柿、レンブ、さがり花、ツバキの順に咲いて散ってゆきます。空に真っすぐに伸びたニラの白い花がかれんでいとおしい。

 草むらや石垣に潜むアカマタやハブ。毎年、暑くなる前に市役所からハブ捕獲器を借りてくるのも年中行事。夏には黒木でセミの合唱、たまに木登りトカゲも現れます。

 小さなカエル、カマキリ、蚊もいっぱい。

 わが家のことを親戚の幼稚園生が「森の中に家がある」という。草むらから聞こえる虫たちの愛のささやきが終わると寒い冬。私は虫たちの鳴き声に「しあわせ」。老妻は虫の声にも全く関心ない。

(糸満市 イシミーバイ)

(編コメ)昔ながらの沖縄の風景が浮かびます。「森の中」での暮らしぶりを想像し、うらやましく思いました。ゆったりとした空気が流れる場所で生活してみたいなぁ〜。ハブは怖いけれど…。

書店で発見

 11月11日付「個性派書店&ブックカフェ」の記事、ありがとうございました。 ちょうど、県内の古本店を散策しているところだったので参考になりました。 移転されているところもあったので、今度訪ねてみようかと思います。

 古本店は、店主のカラーが出ますね。店内のレイアウトはもちろん、そろえている本の種類も。またそれだけでなく、地域のカラーも影響されます。大学などがあるところは、専門書が豊富にそろっています。勉強していない人にとっては、こんな本もあるのかと、発見の連続です。

 「読書の秋」で落ち着いているとはいえ、 ステイホームが叫ばれてきた今日。読書は、余暇を過ごすに打ってつけのものかと思います。次回はぜひ、個人書店も特集してください。

(宜野湾市 ヤン)

(編コメ)本の記事は読者の皆さんに好評だったようです。掲載した書店は、ほぼ個人書店ですよ。この時季はのんびりと本を読みたい気分です。興味のある方は足を運んでみては?

冬の気配

 イテッ! イテテテ〜! ある朝、左手の親指のささくれ発見! おもしろ半分で、ささくれをむいてしまったそのとき! 指から血が‼

 冬の気配を感じた朝でした。皆さま、ささくれってどうしていますか? ちょっと考えて「あっ! 爪切りだ!」と、今度は右手の人差し指のささくれを爪切りでカットしてみると、OK!

 たかがささくれ、されどささくれ。今年も冬の気配が感じられた朝の出来事。

(うるま市 モグモグ)

(編コメ)私も何度か痛い思いをしたことがあります。無理やり引っ張ったりすると健康な皮膚まで傷付けてしまうので、気を付けましょうね〜。

コウモリを見ました

 先週、町中にも関わらずコウモリを2匹見ました。中国では確か吉兆だったかな? なんだかうれしくてここ1週間ウキウキですぅ。

(沖縄市 白い風)

(編コメ)それはきっと「オオコウモリ」でしょうね。コウモリは中国で縁起の良い動物だそうです。いいことがありますように! 

>> [No.1907]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>