「ワシントコポスト」2020年07月30日[No.1838]号
「喜名」という地にずっと住んでいます。最近、それを面白いと感じるようになりました。
喜名には昔、関所がありました。知らない土地の人が行き交う場所。なぜ、そんな土地が名を喜ぶと書いて、喜名と呼ばせたのか。つかの間の出会いにおいて、人の名を大切に思った昔の人たちの思いが託された地名だとしたら面白い。
名前の大切さを私に気付かせたのは、知人のこんな一言です。
「葉子という名前は、さまざまな知識や思いが枝葉のように広がり伸びていくことを願って付けられたように感じられる」
自分の名前に、こんなすてきな印象を抱いてくれる人がいるのかとうれしくなりました。名前には名付けた人間の願い、祈りのエネルギーが込められています。新しく誕生したものに名を授けるとき、人は最も真摯(しんし)なまなざしで、その事物と向き合います。どんな平凡な名であろうと、浮世離れしたキラキラネームであろうと、温かく優しい念がそこに詰まっているのだと思うと、途端に喜ばしく思えてきます。
名を覚えるのはなかなか難しい。道端でばったり再会した相手の名前を、ど忘れして慌てた経験を持つ方も多いはずです。ですが、出会った人たちの名前に思いをはせると相手の印象が、ぐっと胸にせまり、忘れがたいものとなるのではないかと思えます。
「喜名」という地名は、ずっと私にそれを教えてくれていたのではないかと感じるこのごろです。
(読谷村 みどりようこ)
(編コメ)いろいろな名前の由来など、あれこれ考えてみるのも面白いですよね。改めて、自分の名前に込められた親の思いを想像してみようと思いました。
私も手作りマスクにチャレンジしました。タンスをかき回して、マスクの布地の候補に上がったのは、昔は必ず一家に1枚はあったと記憶にある、紫地に家紋のような模様の入った風呂敷です。
だいぶ使い込んだようで四隅合わせても四角形に折りたためない。素材を確認すると綿100㌫、最適です。
さっそく風呂敷を裁断してマスクを作ってみました。思った以上に評判がよく、友人たちも喜んで使用してくれているのがとてもうれしいです。
あるテレビ番組内で、自粛の間に断捨離をしましょうとの会話の中に、「物を捨てるだけが断捨離ではなく、サンプルでもらったいつかは使うかも! と取ってあるシャンプー、化粧品などを思い切って使用するのもひとつの断捨離ですよ」との言葉を聞いたとき、そうか! 私のマスク作りもひとつの断捨離ね! と納得しました。
忘れられていた風呂敷が形を変え、新たな姿で役に立つ。その手伝いをできたことがうれしく、余計に楽しく作業ができた要因だったのかもしれません。
技術が伴わない私ですが、今度は何を作ろうかとうずうずしています。
(沖縄市 リベラ)
(編コメ)7月9日付「マスク作りで再発見」のエリザベートさんも、着ない服などをマスクにリメークしていましたね。家紋のような模様入り風呂敷で作ったマスクは、かっこよさそう!
買った蘭の鉢植えの花が咲き終わったので、株を取り出して庭木にくくり付けてみました。毎朝、起きたらまず「おはよう! 元気?」との声掛けが日課になり、一月ほど過ぎて変化しました。
なんと! 細いひも状の根が木に張り付いて伸びています。根付いたのがとてもうれしくて「すごいね! えらいね!」と会話が増えていきました。
しっかりした根が張って、ついに2つの株に花が咲いたのです。しかも、胡蝶蘭かと思えるほどのすてきな容姿です。
草花の育て方が下手で、プランターの花も手入れを怠って咲き終えたらそれっきりの私にとって、うれしい„びっくり“です。
家を建てたときに亡き義父が植えた木に、こんなにも美しい花が咲いたことが、亡くなって20数年を経てもなお、不変の親の愛を感じました。そして、コロナ禍中でもいつもと変わらずに静かに成長を続けて咲き誇る姿にも、たくさんのメッセージを感じました。
いろいろなことが起きる日々だからでしょうか。今は気を付けながらも以前の日常に戻っていますが、庭の木に風を感じ、次も美しい花を咲かせてもらえるように期待して話し掛けをしていきます。主人との会話はますます減りそうですが…。
(西原町 ユージンのつもり)
(編コメ)美しい花が咲き、お義父さんも天国で喜んでいることでしょう。それにしても、植物との会話が増えるのはいいですが、ご主人との会話が減ってしまうのは寂しいですね(笑)。
4月30日付の「マハロな音楽」を楽しく拝読しました。今回はなんとわが郷里、石垣島宮良出身の歌手、成底ゆう子さんの話題でとてもうれしく思いました。
ゆう子さんとは面識はありませんが、お父さまとは同級生です。我々の仲間内でも何かと話題になっていました。見事な歌声で、なんだか私たちまで誇らしく思えます。
お父さまは、若かりしころはハンサムで通り、噂では社交ダンスがすごくうまくてモテ男ナンバー1であったそうな…。ゆう子さんが影響を受けたクラシックにも趣味があったとは意外です。
徳光和夫さんの番組にも出演されていましたね。長い下積みの苦労が報われて良かったと思います。これからもますますのご活躍、期待していますよ。ところで「マハロ」ってどんな意味ですかねぇ〜。
(那覇市 七二歳のたまごっち)
(編コメ)成底ゆう子さんは透明感のある美しい歌声の持ち主ですよね。お父さまはすてきな方のようで、やはり歌もお上手なのでしょうか。ちなみに「マハロ」は「ありがとう」という意味だそうですよ。
4年前にスペインに旅行した際に、マドリードのお土産品店で牛の剥製が置いてありました。同行者に牛は「バッカ」と言うんだってよと指差したら、店員さんが後ろから「トーロ」と言ったので、また「バッカ」と言ったら、「ノー、トーロ」と言われました。
同行者から「えーっ、バカもトローも一緒だろう」と言われて添乗員に聞いたら、闘牛がトーロで乳牛がバッカだと分かり大笑いしました。
(南城市 BOB)
(編コメ)面白い! 沖縄で「トロー」はのろまや間抜けなどという意味で使いますよね。
軽く5㍍以上はありそうな高さでの作業。お疲れさまです。
(那覇市 クール)
(編コメ)高所作業中の皆さん、ご安全に! お仕事頑張ってくださいね!