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[No.1816]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2020年02月27日[No.1816]号

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ソラク山のヨン様

 10年ほど前の話になりますが、中学校時代の同期生で韓国を旅行しました。
 最終日にはソラク山の登山、観光がありました。ガイドさんの「頂上に立てば願いがかなう」の言葉をしっかり受け取った私は、どろの着いた急斜面の岩山を足元だけを見て必死で登っていました。
 ふと腰を伸ばした瞬間、恐怖で足が震えて登ることも下りることもできずに立ちすくんでいたとき―。頂上を制覇して下りてきた男性に、とても優しい励ましと丁寧なエスコートをしていただいて無事に下山できました。
 高所が苦手なのにロープウエーで相当な高さまで運ばれていたことをすっかり忘れていたのです。「祈願成就」のためにひたすら頂上を目指して…。助けていただいた男性に気恥ずかしさでしっかりお礼も言えないまま過ぎてしまっています。
 恐怖の記憶とともになぜか青春時代の胸ときめくような大切な思い出です。ソラク山のヨン様、本当にありがとうございました。

(西原町 ユージンのつもり)

(編コメ)恐怖で震えているときに優しくエスコートしてくれる人がいて本当によかったですね。結局、頂上へは登れなかったということでしょうか? だとしても心に残るいい思い出になりましたね。

主人をしのんで

 主人がこの世を去って、もうすぐ三回忌。あっという間で、寂しさがこみ上げてくる日に。
 けれども思い出したくないことも、つい脳裏に浮かんできます。告別式のことなど忘れることができないのがつらいです。
 身内というのは形ばかりで通夜も悲しむどころか主人の顔を見て立ち去り、揚げ句の果てに妹たちは式にも参加せず。赤い服で斎場を見るなり帰ってしまいました。この光景を見て、なんとおぞましい人たちだろうと。いろんな兄弟姉妹がいるだろうけど悲しすぎて涙も出ませんでした。主人の友人も驚いていました。
 ただ、多くの方々の参列を目にしました。三線をたしなんでいたこともあり、3月4日を命日にし、紋付きはかまを着て晴れ舞台に立ちたかったのかと思わせるようで、私たちにとっても記憶に残るように日を選んだのは不思議です。あちらでも三線をうまく奏でられるよう楽しんでくださいね。

(那覇市 パープル)

(編コメ)ご主人の命日が「さんしんの日」となったのは偶然とは思えないような感じですね。いろいろとつらい経験もされたようですが、ご主人が三線を弾きながら楽しんでいますよう願っています。

財布届けてくれた人

 2月11日、奥武山公園近くで財布を落としました。その財布はバイトして貯めたお金で初めて買った大切な財布だったのでとてもショックでした。
 母が警察署に連絡したら、運良く届けられているとのこと。ウオーキング中の親切な男性が、学生証も入っているから困っているはずとすぐに届けてくれたとのことでした。
 その方は名前も連絡先も告げず警察署を後にしたそうです。どうしてもこの方にお礼が言いたく、この投稿を見ていることを願ってこの場をお借りしてお礼をさせてください!
 無事に財布が戻り安堵(あんど)しています。すごくすごくうれしかったです。本当に本当にありがとうございました。落とさないようにこれからも大切に使用しますね。ありがとうございました!

(那覇市 MK)

(編コメ)大切な財布が手元に戻ってきて本当によかったです。財布を警察署に届けてくれた人がこの投稿を見てくれるといいですね。

オーバオールの思い出

 片付けをしていると昔よく着ていたオーバーオールが出てきました。20代のころ、このオーバーオールを着て土曜日は毎週のように、仕事を終え夜には友達グループとビーチパーティーをし、翌日はドライブを楽しんでいました。
 ある日、山原のドライブの途中にトイレへ行きたくなりました。今みたいにコンビニなどなくトイレ探しは、大変でした。そこで知り合いのおじいちゃんの家のトイレを借りようと訪ねると、家は空いていましたが、留守。
 「すみません、トイレ借ります」と言って、大きなトートーメーにあいさつして慌てて外にあるポットントイレ(くみ取り式トイレ)へ。すると、オーバーオールの胸ポケットから何かが落ちたのです。下を見ると、なんとトイレの中に免許証と車の鍵を落としてしまっていたのです。
 友達と大笑いしながらもトイレの中に落ちた免許証と鍵をくわや棒で探してやっと取り上げました。何回も洗って車のダッシュボードに置き、日光消毒をしながら車を走らせました。
 オーバーオールを見るとあのころの思い出がよみがえり、あのとき一緒に免許証とカギを取り上げてくれた友人に会いたくなります。友人とは、あのころよく見ていたドラマ「ふぞろいの林檎たち」のような思い出がいっぱいあり、„青春“していました。天国に旅立ってしまいましたが、すてきな笑顔と優しさは、ずっと私の心の中で生きています。

(那覇市 ぷくぷく)

(編コメ)笑いながらも必死なぷくぷくさんたちの姿を想像し、笑ってしまいました。優しいお友達が一緒でよかったですね。いまでもぷくぷくさんが何かで失敗してしまったとき、その様子を見て笑っているかもしれませんよ。

オキナワアオガエル

 庭の池のホテイアオイの葉っぱに、6㌢ぐらいの何やら変わった色のカエルさんが。
 さっそくググってみたら、オキナワアオガエルと出ました。説明通り指には立派な吸盤があって、かわいい水かきもありました。
 とてもきれいな緑色で、ホテイアオイの葉っぱの上でしっかりくつろいでいました。今は繁殖の時期。早く良い相手が見つかるといいね。

(匿名希望)

(編コメ)吸盤が発達していますね。体色は緑色ですが、環境に合わせて変化するので落ち葉の上などでは暗褐色に変わるそうですよ。

猫に愛を

 通勤時、公園の中を通ります。野良猫を数匹よく見るのですが、職場の人に「猫の耳の片方が切れているのは、去勢したという印だよ」と教えてもらいました。
 それから気を付けて見ると、片方の耳が少し切れている猫がいるのです。このような去勢をしている団体があると聞き、幸せを約束されていない子猫を増やさない活動をしている方がいるのだと、心が温かくなりました。

(よぎのキキ)

(編コメ)不妊・去勢手術を施すことによって、野良猫が減り、殺処分ゼロを目指すという活動は県内各地で行われているようです。

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