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[No.1791]

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「ワシントコポスト」2019年08月29日[No.1791]号

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「バタバター」に乗った

 8月8日付「島ネタCHOSA班」の「戦後タクシーの始まりは三輪車⁉」を読み、思い出がよみがえりました。
 1952(昭和27)年2月、私は台湾からの引き揚げ者仲間であるH少年に誘われ、姉と3人でひめゆりの塔に向かいました。
行きのことはよく覚えていないのですが、那覇市内の交通手段はトラックの荷台にベンチをしつらえ、後部から木製のはしごで乗降する「トラックバス」でしたから、たぶん糸満まではトラックバス、その後は徒歩だったように思います。
 現在のように半ば観光地化される以前の、終戦直後に本当に人の手だけで造られた素朴なままのひめゆりの塔と魂魄の塔に詣でました。そこに立っているだけで、わずか2〜3歳年長の学徒たちや老人、幼子、多くの村人たちの無念さが身に迫り、涙が止まらなかったのを覚えています。
 その帰り、焼け野が原の名残を留め、人家も少なく人通りもない田舎道を歩きくたびれたところで「バタバター」に拾われたのです。
 料金がいくらだったのか、どこまで乗ったのかも覚えていませんが、掲載された写真のような三輪車の荷台のベンチに腰掛け、ホッとしたときのことはいまだに忘れられません。当時は官公庁の公用車も三輪車だったようですし、運転技術を持った人もエリートだったのでしょうね。

(那覇市 歳がバレた)

(編コメ)バタバター(パタパターとも言われたそうです)は乗り心地がよくなかったと聞きましたが、そんなことは気にならないくらい大変な思いをされてきたのですね。ちなみに掲載された三輪車の写真は、ひめゆりの塔で撮影されたそうです。

私も「ママ」と呼ぶ

 8月8日付「『ママ』と呼ぶ息子」を読んで。私は、何歳まででも子どもがそう呼びたい間はいいのかなって思います。
 わが家は高校生と小学生の息子がいますが、2人とも「ママ」って呼んでいますよ。周りから「まだママって呼んでるの?」と言われることもありましたが2人とも気にしている様子はありません。
 そして私も、母親を今でも「ママ」と呼びます。小学生になり、友達がお母さんと呼び始めても呼び方を変えようと思ったことはありません。優しく柔らかい雰囲気の母親にはお母さんでも母ちゃんでもなく「ママ」のほうが合っていると思い、今でもそのままです。「お母さんって呼んでね」と言われたこともないです。ちなみに父親のことは「父ちゃん」です(笑)。

(沖縄市 みかんママ)

(編コメ)息子さんたちの意思に任せているんですね。みかんママさんも母親を「ママ」と呼ぶそうですが、父親は「パパ」ではなく「父ちゃん」ですか。人それぞれ呼び方もいろいろですね。

雨、悪い天気?

 晴れていると「良い天気ですね〜」、雨が降っていると「悪い天気ですね〜」とよく言うけれど、この言い方って結構勝手な言い方だなぁと思うことがありました。
 あるテレビ番組で砂漠地帯の取材をしていました。そこで、「あなたが幸せに思うことはどんなことですか?」という質問をしたときの「雨が降ったときよ」という住人の答えに、何だかとても感動しました。何げなく言う言葉だったけど、人によって天気のありがたさってこんなにも違うんだなぁと。
 私は晴れだと洗濯物がよく乾くとか、子どもと公園で遊べるとか、雨が降れば靴が濡れるなぁとか、移動が面倒だなぁとか。自分に都合の良いように言うもんだなぁなんて思うけど、人間ってそんなものなのかな(笑)?
 考えてみると、雨好きな友達がいたり、農家の人たちは雨も晴れも大事だったり、恵みの雨という言葉もあったり、良い悪いって一言で言えないなぁって考えたら、子どもに「今日の天気は…」なんて言えばいいんだろう(笑)。良い悪いじゃなくて、今日は公園日和だね! 雨のときは長靴日和だね! でいいのかな。こっちの基準じゃなくて、子ども基準にしたら、こうなりました(笑)。それぞれの考え方を大切にしたいな。

(浦添市 みどりのつぼみ)

(編コメ)雨が嫌いだという人も、猛暑に雨が降るとホッとしたり…。良い悪いは表裏一体ですね。みどりのつぼみさんのように公園日和、長靴日和などと考えてみるのも楽しそう!

心身ともにたくましく

 沖縄に引っ越してきました。娘は転校して新しい学校になじめるか不安で泣くこともありました。沖縄のことを知って大好きになってほしいと思い、キャンプにSUP(スタンドアップパドルボード)、魚釣り、マングローブでカヌー、サンゴ植え付け、海水浴、プール…。この夏だけで、たくさんお出掛けしました。
 心が満たされたのか、今では真っ黒に日焼けした肌に白い歯をニカッとのぞかせ「私、少しだけウーマクーになったでしょう⁉」と娘。心身ともにたくましく成長した娘をこれからも見守っていきます。
 もう少しで新学期、頑張れ〜〜!

(うるま市 りんりんラブ)

(編コメ)いろんなことに挑戦した夏休みでしたね。楽しい思い出を胸に学校でも元気に過ごしてほしいです。

楽しい聞き間違い?

 うちの7歳の息子、楽しい「聞き間違い、言い間違い」をします!
 その①台風8号、9号、10号の天気ニュースを見て「おかあさーん! ドリブル台風ってよー‼」(確かに3つの台風が急いでドリブルしているイメージが…(笑))。その②高校野球の組み合わせを聞いて「おかあさーん! 沖縄尚学はカラシナ高校と当たるってよー‼」(習志野高校なんですけどー(笑))。
 真剣にニュースを聞き、私に伝えてくれる優しい息子です

(西原町 バタバタママ)

(編コメ)ドリブル台風、どんなものか想像してみました。カラシナはナラシノに似ているようで似ていないような…。どちらにしても笑えるのでOK!

オバおばあちゃん?

 最近おいに子どもができました。義理姉(おいの母親)はおばあちゃんになり、とても喜んでいます。私のことを「オバおばあちゃん?」といって笑っていました。なんだか複雑…。
おいの子どもからみると私は何に当たるのですか?

(宜野湾市 みーちゃん)

(編コメ)正しくは「大叔母(おおおば)」というそうですよ。オバおばあちゃんはないですよね(笑)。

動物も幸せに

 7月19日の琉球新報24面に載っていた記事は、動物大好きな私にとってとてもうれしいニュースでした。「動物は何も悪くない」。本当、悪いのは人間です。猫や犬は、ひどいときにはへその緒がついたまま捨てられることもあります。身に覚えがある人は、この記事を読んで反省してほしいです。
 私も「レスキュー」に片足を突っ込んでいます。100㌫手伝えなくて心が痛いです。私にできることは餌を置くことと、けがの治療。それからボランティアの方との情報交換です。
 あっちこっちに餌や水を置いているけど、心ない人に餌入れを処分され、水入れにはたばこの吸い殻などが入って大変です。もっともっと多くの人にこのことを伝える方法があるといいのになーと思います。
 心を病んでいる人が多いので、動物は心の癒やしになることを分かってほしいです。私もその一人。うつ病を治してくれたのが猫たちでした。私にとって命の「恩猫」たちです。動物が幸せに暮らせる日が来ることを願っています。

(沖縄市 ムーミン)

(編コメ)壺屋小学校の5年生5人が犬や猫の殺処分ゼロを目指し「わんにゃんレスキュー壺屋小」を立ち上げ、募金などに奔走しているという記事でしたね。何も悪いことをしていない犬や猫が殺処分されてしまうのは悲しいです。

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