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[No.1755]

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「ワシントコポスト」2018年12月13日[No.1755]号

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定年後の楽しい人生

 この春、定年を迎え(51年勤続)、定年後は楽しい人生を送ろうと思いつつも、なかなか決心が付かず毎日家でブラブラ。
 そんな姿を見兼ねてか、ある日、妻がサークル活動のパンフレットを探してきて「お父さん! 何かやってみたら?」と差し出しました。認知症予防にと思ったのかな?
 いろいろなサークルがありましたが、体を動かすのが好きな私は取りあえず卓球を選択しました。練習当日、訪ねてみると仲間たちも快く迎えてくれて意気投合、すんなり入れました。
 自己紹介で年齢を尋ねたら、なんとビックリ! 全員(7人)私より年上。最高齢は90歳の御婦人がいます。その方は会計担当。恐れ入ります。
 われわれは卓球の腕前は決してうまいとは言えないが、声を出し、球を拾い、汗をかくことが一番なんです。なんといっても笑いが絶えません。また、もう一つの楽しみは「ランチ巡り」。練習は来なくても、ランチには参加するという珍しい方もいます。
 こんなふうに、みんな一生懸命、老後を楽しんでいます。サークルに加入して4カ月。脱落者が出ないよう、いつまでも元気でいたいものです。

(那覇市 黒兎)

(編コメ)新しい仲間と意気投合できてよかったですね。汗をかいたあとのランチタイムも楽しそう! きっかけをくれた奥さんに感謝ですね。

一杯のコーヒー②

 最近、私は自分のことだけ考え過ぎ、気分が滅入っていました。そのとき、以前採用していただいた「一杯のコーヒー」の投稿文を思い出し、「はっ!!」とさせられました。
 それには、病気がよくなり一日一杯飲めるコーヒーがとてもおいしかったこと、家に帰れたことへの感謝の気持ちがつづられています。それを思い出して、いま自分がとてもわがままになっていることに気付かされたのです。
 日々、人は変わっていきます。それでも何気ない小さな幸せを感じられることは、心を豊かにします。どんなに金持ちで健康であっても感謝の心を忘れたら幸せとは言えないでしょう。今日、一杯のコーヒーを片手に改めて自分を見直し、「ありがとう」とつぶやいてみました。

(うるま市 モグモグ)

(編コメ)自分の振る舞いや思考について後から気付いて自己嫌悪に陥ることもあります。自分を見つめ直す時間は大切です。何かと忙しい年末ですが、そんな時間を少しでも持ちたいものです。

そろばんで

 僕は幼稚園のときから、そろばんを習っていました。お姉ちゃんが通っていて、どこに行くのか気になってやり始めました。
 最初は楽しかったけど、練習が難しかったり、試験に合格できなかったりすれば泣いたりもしました。それが強くなったのは3級の試験に落ちたときです。試験に落ちて最悪でした。お姉ちゃんはバレーに集中したいといって辞めていたから、すごく反抗的になりました。
 5年生になってからは、お姉ちゃんがまたそろばんを始め、やる気を出していました。僕は反抗しすぎて一度、親に「もう行くな」と言われました。僕は泣いて嫌だと言いました。それから「真剣にやる」と約束し、またやり始めたら点数も上がったからうれしかったです。試験にも合格できました。  一生懸命やったら、ちゃんと得が来ると分かりました。

(うるま市 Y・K)

(編コメ)よく頑張りましたね。嫌になることもあるかもしれませんが、努力することはいいことです。はがきに書かれた文字を見て、一生懸命お便りを書いてくれたことも伝わってきました。ありがとう。

私の色

 11月15日付の「人生の彩り」はユニークな発想で感心しました。
 さて、40代前半の私。「何色かな」と考えてみました。4人の子育てまっ最中で時間に追われる毎日です。色言葉を調べてみました。ピッタリくるものはありませんが、黄色=希望がありましたので、期待を込めて私の40代の色は黄色にしたいと思います。
 乙女座のババさんと同年代の母に色を尋ねてみると、ちょっと考えて「バラ色ね。子どもたちは皆、結婚して子どももできたし、お父さんは優しいし…」ですって。

(那覇市 マキちゃんママ)

(編コメ)色で人生を振り返るという乙女座のババさんからのお便りがありました。希望の「黄色」もいいですね〜。お母さんのように「バラ色」と答えられる人生もうらやましいです〜。

何をあげたら喜ぶ?

 今年も残りわずかですね。わが家の年末年始は、県外から帰省してくる子どもたちや親戚が集まるので、食事作りが楽しみでもあります。
 毎年、沖縄そば、タコライスなど同じものばかりです。たまに帰ってくる子どもたちにおいしいもの、県外では食べられないものを食べてもらいたいと思うのですが…。
 読者のみなさんはどうしていますか? こんなの作ってあげたら喜ぶよ〜というのがありましたら教えてください。

(かあちゃんのチャンプルー)

(編コメ)久しぶりに食べる母の味なら、なんだって喜んでくれると思いますよ〜。でも、いつもと違うものをというお気持ちも分かります。どなたかいいアイデアがあったら投稿お願いします。

お月さま

 1歳になる孫は絵本が大好きで、最近は「おつきさま でたよ」の絵本がお気に入り。お出掛けのときも離しません。パパは覚えるほど読まされたと(笑)。
 ある夜、私が孫に「ほら、お月さまだよ」と言うと、空を見上げて、「どこ?」とキョロキョロ。なんと、その夜は三日月でした。孫にとっては、お月さまはまんまるなんでしょうね。

(嘉手納町 マーミバァバ)

(編コメ)絵本と同じまんまるのお月さまを探していたのですね。お孫さんは三日月を見てどう思ったのでしょうか?

孤独を楽しむ

 最近、若い世代の特に女性に一人焼肉、一人鍋、一人カラオケなどがはやっているそうです。 周囲の目も気にすることなく、勇気ある行動にたくましさを感じ、頼もしい限りです。
 とかく、日本人は集団行動を好み、単独行動を異端児扱いします。そして、孤独で友達もいない人間として軽視する傾向があります。欧米の個人主義より、いまだにつるんだ全体主義を好む中で、画期的なことです。
小生は幼少期より、一人遊びが好きだった影響か、今でも一人で食事をしたり、映画を見たり、旅行をすることなど全く苦になりません。
 また、本を読んだり、お気に入りのジャズを聴いたりしていると一日中、一人でいても楽しく、孤独を感じることはありません。だからといって、つるんでお酒を飲んだりして、ワイワイすることは楽しく、否定するものではありません。
 作家の瀬戸内寂聴尼僧は著書や説法で、「人は孤独で寂しいのが当たり前で、だから人の寂しさも理解でき、同情、共感が生まれ、そして思いやる心に愛が生まれる」と言っています。また、孤独だと感じたことがない人は、真に人を愛せない人と言っています。結局、人は死ぬまで孤独に耐えて、生ききることが肝要と説いています。小生も同感ですが、あまりに重い荷物を背負っている気がするので、孤独を楽しむことにしています。

(浦添市 小竹山)

(編コメ)一人ラーメン、一人回転寿司、一人コンサート…。いろいろありますね。孤独に耐えるよりは、やはり楽しむほうがいいと私も思いました。読者の皆さんは、いかがですか?

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