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[No.1682]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2017年07月20日[No.1682]号

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金縛り

 ある朝、目覚めると、体が動かないことがありました。足元には冷気を感じ、「金縛り!?」と思いながらどうにか体を起こすと、背中をつつかれました。「誰?」と後ろを振り返りましたが、誰もいません。その日は娘とランチの約束をしていたので、嫌な気分を振り払い、出かける準備をしました。
 するとなんと、娘はその日の朝に足を骨折。病院へ行くことになりました。また、夫は夕方に目をけがしてしまい、数ミリずれていたら失明していたかもしれないとのことでした。ほっとしたのもつかの間、夜には孫が高熱を出し、救急車で病院に運ばれました。
 みんな命は守られましたが、朝の霊的体験と何か関係があったのでしょうか。ちなみに夫、娘、孫は申年です。偶然でしょうか。

(那覇市 命どぅ宝)

(編コメ)これだけのことが重なると、何だか偶然とは思えませんね…。ご家族の命が守られてよかったです。皆さんも不思議な出来事・体験談がありましたら、ぜひお送りください。

叱り方を変えて

 6月1日付、「子どもの叱り方」というお便りを読んで、気になって投稿しました。
 小学校でときに厳しい叱り方をする先生がいますが、物を投げたり、子どもが怖がったりするような叱り方はよくないと思います。DVと同じで、子どもの心をとても傷つける行為ですし、なぜよくないかということを説いて分からせることが先生の大切な仕事ではないかと思うからです。その先生はきちんと反省し、叱り方を変える必要があるのではないでしょうか。
 こういうことを学校に連絡しても、モンスターペアレントではありませんよ。子どもを守るために必要だと思います。最近は、学校のことを話さない子どもも多いかもしれませんが、息子さんを信じて学校に働きかけてみてはいかがでしょう。
 自分の名前を出すのが気になるなら、授業参観のアンケートに匿名でその先生について書くとか、匿名の手紙を校長先生に送られてもいいと思います。どうにかして先生の態度を改善してほしいです。

(南城市 子どもの笑顔は最高)

(編コメ)感情的にただ怒りをぶつけるのと、愛情を持って厳しく叱るのとは、大きく違いますよね。もしかすると先生も大変な思いをしているのかもしれませんし、いい方向に変わってほしいです。

アガッ!

 沖縄で暮らして14年。引っ越した当時、5歳だった娘は19歳になりました。
 わが家の近所は年配の方が多く暮らしていて、方言で話しかけられても全く意味が分かりませんでした。でもすぐに「本土の人」だと周囲に知られ、私が会話に入ると共通語に切り替えて話してくれるようになりました。近所の方の中には外国人と英語で話せる方もいるので、びっくりしたことがあります。
 娘は友達と話すときは、家で普段使う言葉やイントネーションとはがらりと変わり、完璧な”沖縄若者言葉“を使っています。その娘は最近、「私は若い人が使う方言は使えるけれど、何かにぶつかったときに”アガッ!“とは出てこないなぁ」と笑っていました。「アガッ!」と言うようになったら、生まれも育ちも沖縄って言えるのかな。
 沖縄の方言は響きが優しいし大好きです。私も使えるようになりたいと思います。

(読谷村 レモンケーキ)

(編コメ)昔は「アガッ!」でしたが、今は「痛っ!」と言っていることに気づき、何だか切なくなりました。沖縄の宝の一つであるウチナーグチを、大切に使っていきたいですね。

わが家のだし

5歳になる孫は、野菜と肉と魚が嫌いです。保育園の給食時間は、友達も一緒にいるので食べているようですが、野菜をもっと食べさせねばと考え、ひらめいたのが、だしです。
 わが家のだしは、鶏ガラ、リンゴ2個、キャベツ、タマネギ、ニンジン、煮干しを鍋でコトコト半日かけて煮込んで、だしを作っています。できたら小分けにして冷凍保存。このだしを料理全般に使っていますが、孫もおいしいとよく食べてくれるし、お通じもよくなったので娘からも喜ばれています。
 子どもの好き嫌いで悩んでいる方は、ぜひ試してみるといいですよ!

(北中城村 こたろう)

(編コメ)近年、野菜くずを使ったおだし”ベジブロス“が人気ですが、鶏ガラやリンゴを入れると、どんな風味になるのでしょう。ぜひ作ってみたいと思います。

孫とパトカー

 孫は3歳。パトカーが大好きな男の子です。その孫が先日、家族でドライブしているときに「パトカーに乗りたい」と駄々をこね、泣いてしまったそうです。
 父親が「パトカーは悪いことをして捕まった人が乗るものだよ!」と諭(さと)そうとすると、なんと「捕まりたい」と言ったそう。将来が大変だ……。時々預かりますが、とてもおりこうさんです。

(浦添市 腹ぺこちゃん)

(編コメ)警察官になれば乗れるということも話してほしいです(笑)。

 6月29日、夫の7年忌を迎えました。いまだに、夫は離島へ釣りに出かけているだけで、そのうち帰ってくる……と、心の片隅で思っています。
 先日、海外旅行をしたときに、お年を召した夫婦が腕を組み、お互いをいたわりながら散歩しているところを何度も見かけ、私たちもあんなふうに歩きたかった、と思いました。夫は6カ月間、病院に入院していました。ずっと手を握っていましたが、あの温もりは心にしっかりと残っています。
 あの頃は、2人だった孫が今は7人になりました。孫たちの存在が、私に元気を与えてくれています。水泳で健康を維持しながら、笑ったり、話したり、やっと一人暮らしを楽しむ気持ちになってきたので、これからも私や家族を見守っていてね。

(那覇市 クリスチーヌ)

(編コメ)クリスチーヌさんが元気になって、ご主人もさぞかし喜んでいることだと思います。お孫さんやご家族、周りの人々と楽しい時間を過ごしてください。

慰霊の日の朝

 慰霊の日に、家族で平和祈念公園へ行きました。これまで、平日に行ったことはありますが、慰霊の日に行ったのは初めてのことでした。
 23日は朝早い時間から大勢の人が公園に来ていました。戦没者の名前が刻まれた「平和の礎」では、涙を流しながら名前を指でなぞる女性や、ずっと話しかけている男性の姿があり、家族や大事な人を失った悲しみが、痛いほど伝わってきました。それと同時に、戦争を知るおじいちゃん、おばあちゃんが永遠には存在しないことも事実だと思うと、なんともいえない気持ちになりました。
 公園には多くのメディアが取材に来ていて、悲しみの中にいる方々の姿を映像や写真におさめようとカメラを向けていましたが、数年後、数十年後、この風景はどうなっているのでしょう。
 戦争で亡くなられた方やそのご家族に、哀悼の意を表すと同時に、私にできることはなんだろうと、ただただ考えさせられた一日でした。

(那覇市 匿名希望)

(編コメ)戦争を二度と繰り返さないため、沖縄戦をどう引き継ぐか。一人ひとりが沖縄戦の記憶に向き合い、真剣に考え、平和への思いを次世代へつないでいかなければならないと思います。

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